先月に引き続き、今月も雇用統計後のブラックマンデーが到来するかと思いましたが、意外とスルーした感じで一安心だったと思います。
先月の場合は、円キャリートレードが大きな要因になっていたので、今月はその要素はほとんど無くなっていますが、とはいえ、雇用統計の結果に対しては少し軟調な米国市場だったということから、月曜日はまたもや令和のブラックマンデー再来かという噂もあったようです。
金曜日の米国市場が下落していたため、月曜日の日本市場は下落からスタートするのは想定内ですが、意外と平穏に終わっていたので、相場としては、安心感はありました。
もちろん、下落はしているので、資産が減るってことに関しては良い気分ではないですが、暴落が免れたのは良かったという意味です。
月曜日の米国市場は上昇で終わっていますが、場中を見ていると、売り買いが交錯しているような感じがありますし、結構強めの売りも見られたので、ここから一気に上げる感じではなさそうな雰囲気です。
底堅さはありますが、売りが解消されて、ここから上げるって感じもないということです。
ここ数日の相場を見ていると、下げでは出来高を伴っていますし、上げでは出来高が高くない状況になっています。
上げ相場はあまり出来高が増えないのは常なんですけど、幻のフォロースルーデーの時のように、出来高を伴った上昇をしないといけないですね。
■握力が強められるポートフォリオ
投資信託の収益は、かなり下落しています。
まだ何とか今年の収益は確保できていますが、ほとんど吐き出している感じになっており、貯金分は昨年までの旧NISA分という感じですね。
別にここで止めるってことは考えないので、収益が減ろうが、マイナス転換しようが、それはそれで良いのですが、やはり長期投資を続けるモチベーションは重要かと思います。
それは、ポートフォリオが長期目線で握力が高い商品群になっているかということです。
自分が信じている商品や銘柄でないと、握力は強くならないというのが私の考えです。
ですから、他人が成功している商品を持っていても、それは自分のためにはあまり関与しないということです。
長期で持つためには、それが上がってくると信じれるものでないといけません。
グロースが好きな人がいれば、バリューが好きな人もいるでしょうし、ビックテックが好きな人もいれば、高配当株が好きな人もいるわけです。
それぞれの性格や資産規模は違いますから、自分にあったポートフォリオでないと長続きしません。
だからこそ、自分が信じているものが良いということです。
とはいえ、自分が信じるものが必ずしもリターンが高いとは限らないですけどね。
あくまで握力が高くなるという意味です。
■今週のCPIでインフレ抑制確認か
今週はCPI指標の発表があります。
おそらくインフレは鈍化していると予想していますが、こればかりは結果をみないことにはどうにもなりません。
雇用の最大化にシフトできるかどうかは、インフレがきちんと抑えられていることが確証できないといけません。
なので、今週水曜日のCPI指標はある意味重要な指標になる可能性がありますね。
来週のFOMCでの利下げは、いまのところ0.25%で落ち着いている感じがします。
一部、0.5%じゃないと後手に回るのでは?という話も出ていますが、いきなり0.5%下げると、それこそ後手に回っていることを表明してしまうことになります。
そもそも、7月に利下げしとくべきという話が出ていたくらいですからね。
ここからの闘いは、利下げを慣行していきながら、失業率を上げずに、求人件数を増やしていく、その流れになっていくと思います。
その上で、大統領選挙があり、そして、アノマリーの9月が軟調、そして、大統領選挙年は10月も軟調の時が多い、これらをこなしていく必要があるということです。
年末には最高値更新しているのでは?という考えが多いですが、それもあくまで希望的観測に過ぎないですから、相場の動きに一喜一憂しないで、長期目線で身構えるのが良いのでしょうね。
結局、自分の好きな商品や銘柄ではないといけないってことだと思いますけどね。