最近、女性活躍に加えて、「キャリア」という言葉がニュース記事に増えてきているように思えます。
特に、「働くお母さん」と「キャリア」を組み合わせた記事が多いです。
ふと、何故なのか?と思ったのですが、意外と私が思っていた「キャリア」の使い方や、年配(といったら失礼ですが)の友達が代名詞として使っている意味とは、最近の使い方は少々違うような気がしてきました。
■「キャリア」という言葉に違和感?
なぜ私がキャリアという言葉が目に付くのかというと、妻がキャリアという言葉に違和感があると聞いたからです。
妻の世代では、結婚や出産と同時に職に対してどのように向き合うかを決断するケースが多く、複数の友達から「キャリアを諦めたから」と言われたそうです。
今の時代では、制度や周りの環境が変わってきていますので、結婚や出産や子育てに伴い、仕事を諦めなくても繋ぐことができるようになってきました。
当然ながら、仕事を続けることも楽ではなく、制度に守られているとはいえ、個人の努力は不可欠です。
ただ、一昔前に比べると、かなり続けやすい環境になっていると感じます。
妻にとってはキャリアという意識がない上に。キャリアというのが少々高飛車な言い回しに聞こえるからでしょう。
キャリアという言葉に違和感があるようです。
■キャリアは幹部候補生?専門職?
今の先輩の母親方は、キャリアを諦めるということがあったようです。
私もドラマなどでキャリアという言葉を聞くことがありましたが、確かに、組織の上でキャリアとノンキャリアの扱いが異なることや、出世のスピードが違うなどといった脚本になっていたように感じます。
「キャリア」という言葉をウィキペディアで調べてみました。
- 経歴
- 専門技能を持って職に就いている者=プロフェッショナル
- 日本における国家公務員試験の総合職試験、上級甲種試験又はⅠ種試験等に合格し、幹部候補生として中央省庁に採用された国家公務員の俗称である
このように書かれていました。
推測ではありますが、先輩母親の方々はこれらの意味の中で「幹部候補生」という意味でキャリアを使っていたのかもしれません。
または、専門技能を持っている人であれば、専門職をキャリアという言葉で使っていたのであれば、キャリアを諦めるというのは、専門職を諦めるという意味かもしれません。
■キャリアは専門的な職務遂行能力?長期就職?
ところで、最近のニュース記事などで使用されているキャリアというのは、おそらくこれらの意味では使っていないと思われます。
特に、女性活躍や共稼ぎなどの記事においては、これらの意味で読み進めると逆に違和感を覚えます。
私が思うに、今のキャリアというのは、キャリアウーマンの意味だと思っています。
キャリアウーマンというと、なぜ女性だけがキャリアウーマンなどのグループ化される必要があるのか?と反発が来そうな気がしま。
おそらく、その反発を避ける意味でも、ウーマンを使わずにキャリアだけを書いているのかな?と思います。
さて、キャリアウーマンを同じくウィキペディアで検索してみると、下記の意味が出てきます。
- 専門的な職務遂行能力を生かして長期に仕事に就く(キャリア)女性であり、企業における管理職思考が強い。
- 専門分野で就労する女性を呼ぶことがある。
少々意味が変わってきました。
キャリアでは専門職の意味合いが強かったのですが、キャリアウーマンでは「専門的な職務遂行能力」に変わり、「長期に仕事に就く」と定義されています。
「専門職」と「専門的」では全く意味が異なると思われますし、特に、「職務遂行能力」や「長期に仕事に就く」という意味の方を代弁しているように感じます。
■新たな「キャリア主婦」という枠組み
実はここで取り上げたかったのは、「キャリア主婦」という言葉です。
キャリアに、さらに主婦という言葉が加わった、キャリア主婦です。
ある意味新しい言葉のようにも思えますが、この区分は、これまで専業主婦と兼業主婦の大きく2分類していたものに対し、女性活躍社会の推進により、キャリア主婦というものが注目されています。
職についているのにも様々であり多種多様になりつつあります。
そのなかで、先ほどのキャリアウーマンで記載したように、「専門的な職務遂行能力」と「長期に仕事に就く」に加え、結婚や出産により「主婦」という意味が追加されます。
人生は人それぞれではありますが、何らかのグループ化をしなければ統計的解釈ができないので、このような分類ができたように思えます。
したがって、キャリア主婦を目指すか、目指さないかは人それぞれですし、キャリア主婦が偉いわけでもありません。
ただ、キャリ主婦が注目さえているのは事実です。
まあ、男性に負けずに働き、稼ぎますし、子育てもして、さらには税金もたくさん納めてくれる。
世の中だけでなく、国や政治が注目するのも分かります。
文字数が増えてきてしまったので、「キャリア主婦」に関することは次の記事で書いていきます。