なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!だいたい毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

インフレ率の推移から考える資産の置き場所

将来のお金を蓄えようと考える人が多いですが、何で蓄えるのかを考えなくてはいけません。

日本人は、預金や保険で蓄える人が多いそうです。

元本割れが怖いということから、株式などを中心とした資産運用には手を出さない人がいます。

資産運用をした方が良いというアドバイスが多いですが、騙されるのではないか?と疑念をもって、真剣に考えない人が多いです。

その理由は簡単で、世の中がデフレだからです。

デフレマインドで話が済むと良いですが、実はそれは正しくなく、正確にはインフレを体験していないからだということです。

もっと正確には、インフレであっても普通預金の金利で満足してしまう人が多いのだと思います。

それは金融機関に搾取される現実です。

高度成長時期は、搾取されるから、正確には搾取できるから、金融機関で働いている人が有望だと思われていました。

しかしながら、今の時代は違います。

超低金利の時代ということは、金融機関もギリギリの運用をしているということであり、搾取ができない状況です。

そのようなことからも、自分自身でどのように資産運用をしていくのが自分の性格に合っているかを考えなくてはいけません。

■インフレ率の推移?

まずは、なぜデフレマインドになったり、インフレを考えなくなったり、してしまうのか?について考えなければなりません。

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データとして、IMF(国際通貨基金)が日本のインフレ率を公開しているのですが、それを見ると、2000年以降は軒並み0%前後を推移しています。

2008年に1.4%だったり、2014年に2.8%だったり、低いですが0%に対してはマシな数値も出ています。

その前後は0%周辺が主で、マイナスというのも何年もあります。

アベノミクスが始まって2013年以降はそれなりにプラスのインフレになっていますが、それでも2014年を除いては1%以下と低インフレですね。

■直近はデフレでお得なのか?

そんな世の中であるなら、デフレマインドになるのは仕方ないかなと思えます。

インフレを考えなくなってしまうのも仕方ないです。

だって、お金を持っている方がお得で、物の価値が下がっていくのですから、インフレは考えないですし、資産運用なんて頭の先にもない人もいるでしょう。

当ブログでは投資信託を中心とした資産運用の情報を発信していますが、このようなインフレデータだと、尻込みしてしまうのも分からなくありません。

■投資はリスクが高い?

しかしながら、一つ気にしておく必要があるのが、投資もリスクですが、貯蓄で持っているのもリスクだということです。

当たり前ですが、投資で元本割れする可能性は十分あります。

今のコロナ禍の状況で時価がドンドン下がって血の気を引いた人もいたかもしれません。

近年ではトランプ大統領が勝った時なども1日だけですが、急激に下がりました。

同じように、日本で多い天変地異の事象によっても、株価が下がることは多いです。

このようなリスクがあるので、絶対に投資をした方が良いとも言えませんね。

■現金の貯蓄はリスクが低い?

安心度で語る人は、元本割れをしないから安心な訳ですし、例えインフレになったとしても、同じように預金金利は上がってくるので、元本割れしないならそれで良いと思う人もいると思います。

その考えは間違いではないと思います。

なぜなら、その貯蓄のマネーを近い将来使う可能性があるなら、その方が低リスクからです。

必ず使途が決まっているのに、それを投資で運用するのはリスクが高いです。

短い期間の運用であれば、使いたいときに元本割れしている可能性もあります。

また、引き出したい時の間際に大きなトラブルがあって、株価が急落している可能性もあります。

そんなリスクばかり考えると何もできませんが、ある程度のまとまった金額で、近い将来で、元本割れされると困るという場合は、投資をしない方が賢明です。

それに、投資をしていない方が精神的にも楽ですし。

■貯蓄が一番安心とも言えない?

とはいえ、デフレの環境だから貯蓄が一番安心とも言えません。

なぜなら、いつデフレが終わるか分からないからです。

そして、ここまで金融機関がダメージを受けるデフレや低金利時代が続くと、ちょっとインフレになっても簡単に預金金利は上げられないと思いますし。

もっと深刻なのは、マネーのバラまき過ぎによる調整不能になるインフレです。

いわゆるハイパーインフレなるものがそれに該当するのかもしれませんが、調整不能なので、今、いろいろと言われている懸念だけでない可能性もあります。

ローン金利だけが上がったり、物価だけが上がったり、想像を絶することも起きる可能性があります。

その場合には資産を現金ではなく、株や不動産に変えている方が良い可能性もあります。

あくまで可能性ですから、どうなるかは誰にも分かりません。

■何で資産を維持するのかは相続でも課題?

少しでも資産を維持したい人は、分散投資をしている方が良いということが分かります。

限られた資産しかない人は、現金の預金で守るしかないのかなと思いますが、そうなると、いつまでも搾取される側で終わってしまいます。

もう一つの考え方としては、子や孫への相続により、世代を超えて資産運用するということです。

固有資産で相続するのも良いですが、無形資産で相続するのも手ですね。

それは教育ということです。教育には相続税はかかりませんから…。