レジ袋有料化から早1ヵ月経ちましたが、これは経済的にはかなりマイナスなのでは?と感じます。
プラスチックごみの流出が環境や生態系に影響を与えていることから、レジ袋を減らすという目的でレジ袋有料化をした経緯のようですが、もう少し別の方法があったのではないか?と思われます。
■クレームが増える
レジ袋有料化による経済影響ですが、有料化が実施されるまでにも様々なことが言われていました。
クレームが増えるのでは?の懸念はその第1位でしたね。
レジ袋は購入する対象物の大きさ・形に応じたサイズや形体をしていました。
それにより、液体が漏れるものなどでも、袋の中でひっくり返らない、動かない、等といったように対応されていました。
有料化によって、袋を持ち込むことが前提となっていますから、製品の持ち運び性は二の次になったわけです。
それによるクレームは必至だと思われたということです。
例えば、牛丼チェーン店などはいち早く対応し、バイオマス素材が含まれている袋は無償でも可能という例外を導入し、バイオマス素材が含まれる袋に変更しました。
コストは若干アップしたそうですが、これでクレームが減るのであれば、そのコストはペイできるという思惑でしょう。
こういった対応を企業がしなければならなくなったのは問題だと思えます。
導入の根本となった、プラスチックごみの環境や生態系への影響とはイコールではない気がするからです。
■買い物の数量を減らしてしまう
実際に有料化で走り出して、最も深刻な影響だと思われるのが、買い物の数量の抑制です。
これまで袋は無料でもらえていたので、買い物の数をコントロールする必要はありませんでした。
あえて言うには、買いすぎで財布の問題があったくらいでしょう。
それが、袋が有料化されたことで、袋を忘れた人は、両手で持てる範囲しか買わなくなったということです。
実際、コンビニでは有料化によって、ビールを4本買っていた人が、レジで有料だと知って両手で持てる2本に減らした例があると言います。
導入初期なので、レジでこのような減らすことをする人が目立っている印象ですが、これが慣れてくると最初から2本しかレジに持ってこないでしょう。
サイレント的に売り上げ減少となるわけです。
コロナ禍による経済影響や収入減により、買い物減少が埋もれる可能性があり、要注意だと思います。
消費税増税の影響まではいかないかもしれませんが、買い物の数の減少は結構影響が大きいのではないかと思われます。
■私も購入数を減らしたことある
私自身も、自分のカバンから袋を取り出すのが面倒な時があります。
そうなると、やはり両手で持てる範囲でしか買わなくなります。
いままで2個買っていたものを、1個に減らすこともありました。
財布には優しいので良いのですが、私がそうなる位ですから、経済的には見過ごせない影響だと思えます。
導入のきっかけが環境や生態系の影響であれば、もっと別の形で廃棄をへらすようにするべきなのではないかと思います。
有料化ではなく、環境への影響は別の方法で対処し、生態系への影響も別の方法で対処すべきだったのではないかなと感じます。
コロナ禍の対応と同じで、人命や医療への対応を重きにしすぎると、経済への影響は凄まじかったです。
直近では、経済影響を重視しまくっているので、コロナ感染者数への対応は二の次になりつつあります。
今回のレジ袋も同じことになりそうだし、ボディブローのように少しずつ影響してきそうな気もしますね。
■レジで有料ゴミ袋を売ってほしい
そして、私の望みとしては、レジ袋を忘れた時用に、有料ゴミ袋をレジにて1枚単位で販売してくれないかなと思う次第です。
自治体によっても違うと思いますが、小さいサイズの有料ゴミ袋であれば、1枚5円のはずで、それは今の有料レジ袋と同程度の価格です。
そうすれば、ゴミ袋を買うことでレジ袋になるので両得ですし、袋を忘れた時のショックも少なく、買い物数を減らすといった影響も抑制できると思っています。
ただ、購入した新品を、ゴミ袋に入れて帰るといった心象への影響はあるかもしれませんがね。
それでも、無駄な有料ゴミ袋よりは幾分価値のある買物になると思います。
まあ、レジ袋も生ごみを入れたり、水分を含んだものを入れたり、等、それなりに利用価値があったので、全く無くなってしまうのも困りますけどね。