今年もコロナ禍で受験結果に例年稀なことが起きると予想しています。
コロナ禍で学生は外に遊びに行けない状況が続いています。
大人もストレス発散ができずに辛いですが、子どもも遊べずに辛い思いをしている子が多いでしょう。
でも、受験にとっては、やる気のある人は、良い結果をもたらしていることもあるようです。
■コロナ禍で猛勉強する人が急増
昨年度の受験では思いもよらない結果が続出しました。
これまで難関大学に合格実績が少なかった高校が、国公立大学や早慶などへの大学合格者数が伸びたという話や、コロナ禍で学校が休校をしている時に家庭学習で偏差値が急上昇した生徒が多かった話などが出ています。
コロナがなく通常の学生生活であっても、コロナ禍で自粛生活が続いていたとしても、学生に与えられた状況は皆同じです。
ですから、家にいる時間が多くても、少なくても、やるか、やらないかは、本人次第ということになりますね。
コロナにより時間ができたことを優位に進めていた人は、通常の生活だったらいろいろと誘惑があったのかもしれないけど、きっちりと自分をコントロールして掴んだ結果だということです。
■年間行事も無くなった
今年は去年ほどの強い規制はありませんが、自粛してほしいという要望が多いです。
ここ1年半以上は、正月も、GWも、盆休みも、例年やっていたことと同じような過ごし方はできていません。
それにより打撃を受けている業界やサービス業の人は大勢いますが、それも同じ条件です。
もちろん、コロナの影響が少ない業界や、コロナ特需の恩恵を受けている企業もあることは事実ですが、そんなことをブチブチと文句をいっても変わりません。
やるべきことをやって、自粛するところはする、学生はそうあるべきだと思います。
■この時間をどう使うか
受験生にとっては、より集中できる環境ができています。
でも、どの受験生も同じ条件なので、自分だけが勉強できる環境ではありません。
この時間を好機ととらえるか、よりダラダラした時間を過ごすか、他人に出し抜かれてしまうか、は人それぞれのモチベーションにかかっています。
誰でもやるべき時が来た時には、集中してやる人が多いです。
この時間を有意義に過ごせるかどうかで決まってしまうかもしれません。
■部活不要論が再脚光
以前から、部活不要論を書いてきましたが、コロナ禍でより明確になりました。
東大卒で、受験予備校をやっている人達は、「部活はいつ辞めるか」という話題をします。
それだけ勉強に対して、部活は邪魔になることが多いということです。
コロナ禍により、大会が中止となったり、縮小したり、また、陽性者が出ると辞退したりと、部活生にとっては不都合なことが多いです。
コロナウイルスは目に見えませんし、自分が気を付けていてもかかってしまうかもしれない。
他の仲間がかかるかもしれない。
これらにより、せっかくの出場機会が奪われるかもしれません。
そうなったら、何年も下積みをしていたものは全て奪われます。
別にコロナは関係なくても、そのような不祥事によるリスクは常にありました。
今回、コロナ禍によって、それが明確になっただけです。
いま自分にとって何が大切か、もう一度考える必要があります。
■コロナ禍でも成長する
昨日の記事で、親からのアドバイスや助言の話をしました。
すでに自我が芽生えて、反抗期突入中の我が子は聞く耳をもたないかもしれませんが、親が冷静になって、子どもにアドバイスするのも一つです。
部活よりも勉強、これがコロナ禍で分かったことだと思います。
オリンピックですら、コロナ禍では猛反発をうけました。
スポーツは感動するかもしれませんが、目に見えない恐怖には勝てません。
一握りのプロを目指すことや、仲間との絆を深めるのも良いかもしれませんが、別に部活でなくてもできます。
部活に理由を見出す人は、勉強したくない理由付けをしているだけです。
コロナでそれが明確に分かった人は、この時間を有効につかって、学歴を手に入れるための努力をしているでしょう。
コロナ禍でも学生が得られるものが必ずあります。
それを直視して、逃げないことが大切だと思います。