なんでも道しるべ

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直販投信を立ち上げた3名のファンドは月数千円からの積立投資が可能に!

投資に役立つ本のご紹介です。

本日は「人生100年時代のらくちん投資」という題目の文庫本です。

セゾン投信のNEWS LETTERに掲載されていたので、本屋に行ったときに買ってみました。

この本は、2010/4に「運用のプロが教える草食系投資」を文庫化した本のようですが、2017年版としてに最新の状況を追加しているとのことです。

今日は、この「人生100年時代のらくちん投資」のご紹介です。

■直販投信を立ち上げた3名の共著

この本の著者は、「コモンズ投信の渋澤氏」と「セゾン投信の中野氏」と「レオスの藤野氏」の3人で書かれたものです。

文庫本になって800円+税で購入できるので、お手頃価格だと思います。

日本経済新聞出版社から日経ビジネス文庫で出ています。

 共著ではありますが、前半の投資信託の説明は中野氏が書いたのかな?と思える内容でした。

中盤では、各投資信託の立ち上げ時の苦労などが書かれたエピソードがあり、直販投信への意気込みなどが再確認できて面白いです。

最終、三者の論議があります。その内容も非常に面白く、私が読んだ際には少し笑ってしまいました。

■直販投信であることの意義が書かれている

前半の投資信託の説明は、この本で勉強したら投資信託のことが理解しやすいかもしれません。

また、『投資そのものをそれほど難しく考えなくても良い』ということが納得しやすい内容になっています。

金融の大手会社からスピンオフした3名が書かれていますから、大手銀行や大手証券会社の問題点をズバっと書いています。

特に、手数料を稼ぐための投信乗り換え手口に関しては、やはり会社である以上は必要な営業であるのだなと感じます。

この手数料により高齢者が勧誘されている問題は、本書で悪であることは明確に説明されています。

投信を学ぶための書籍は他にもたくさん出ていますが、実際に現場で仕事をし、ファンドを立ち上げた人が書かれた内容は適格です。

この本をみると、窓口の勧誘で投信の説明を受けると、都合の良い投信を紹介されるのだろうと理解できます。

ただ、私は一度でいいから、どんな営業トークで勧誘されるのかを実体験したいと思っています。

まあ、私のような若年層は資金も限られていますから、顧客として相手にしてくれないと思って訪問していません。

■ファンドを一気に確認できる

3人がそれぞれが組成したファンドの説明が書かれています。

その内容は、すでにそのファンドのことを知っている人にとっては、同じ説明になるので、目新しいことをは無いかもしれません。

私にとっては、「コモンズ30ファンド」のことを知りませんでしたので、このファンドについては勉強になりました。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」や「ひふみ投信」は私自身も買付していますし、ネットの各ブログでも好評なので情報が多いです。

「コモンズ30ファンド」に関しては、国内株式を中心に運用していますので「ひふみ投信」と比べられやすいのですが、パフォーマンスが「ひふみ投信」の方が良いので、やはりレオスの方が有名になっています。

この点については、やはり数字は冷酷なもので、比較できてしまうので仕方ないことなのかもしれません。

渋澤氏の運用の仕方が間違っている訳では無いとは思いますが、ひふみ投信と比較されやすいので、ファンドはやはり実績重視であります。

その点、セゾン投信は他の2社とのは違った国際分散の路線であり、国内のファンドでも比較的特徴的であるファンドなので、他と比較されにくいですね。

最近は、他のファンドでも同じような運用方針が出てきました。私は、ラッセル・インベストメント外国株式ファンドが比較的近いと思っています。

この3社では、ひふみ投信が圧倒的なリターンを残していますが、今後はどうなるか分かりません。

そのためにも、いろいろなファンドの運用コンセプトを知っておくのは重要かと思います。

■ファンド創設エピソードでは、コモンズ投信が私は好きでした

ファンド創設の歴史がまとめて書いています。

3名が3様のエピソードをまとめていますが、共通していることは、大手会社に勤めていて、その方針に合わなかったという点です。

特に、先ほども書きましたが、手数料商売の点だと思います。

ファンド創設後の最初の数年間は非常に辛かったようですね。なかなか浸透しないということでしょうか。

その点は、ベンチャー企業と同じだと思います。

大手企業に勤めている場合は、その会社名だけで営業できますが、名も知られていない会社名の場合は話すら聞いてくれませんからね。

辛い時期のことを上手に書いているので、応援したくなるのは気持ちにはなります。

実際、私も資金を預けて、投資をお願いしていますので、是非とも引き続き良い成績でお願いしたいです。

コモンズ投信に関しては、私はまだ口座開設をしていませんが、つみたてNISA口座で少し積立をやってみようかと思いました。

その理由が、渋澤氏が、子どものことを考えたファンド作りをしているからです。

「こどもトラストセミナー」というのは知りませんでしたが、子どもを持つ親の私からしたら、一度参加してみたくなるセミナーだと思いました。

私が投資運用をしている理由に、自分の老後にむけたの資産形成もありますが、もう一つが、子どもや孫へ資産を残してあげたいからです。

資産を後世に残しても良いことは無いとも言われていますが、心配しなくても私はそんなに多額の資産は残せないです。

逆に、資産運用の考え方・ノウハウ・実績みたいなものを伝承していきたいと考えています。

■インデックス派vsアクティブ派の論議は面白い

最後の章の3名の論議は必見です。とても面白いです。

「インデックス派」と「アクティブ派」の議論がありますが、そこは必見です。

中野社長は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが「インデックスファンド」だと言われていることに関して反論されています。

このファンドは、「アクティブ運用」だと言い切っています。

その内容は本書を見てもらったら良いですが、私自身も『インデックスファンドではないのか?』と当ブログで書いていましたので、申し訳ないです。

ただ、藤野氏からは、ああそうですか…みたいな感じで流されていましたので、プロでも意見が割れるのかもしれません。

まあ、でも組成した本人が「アクティブ」だと言っているのですから、アクティブにしておくのが正しいのかなと思いました。

今後は、当ブログでも「『アクティブ運用』のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」とさせていただきます。

ここまで皆さんが有名になって忙しくされていると、もう3人でセミナーに行くことはかなり少なくなっているのでは?と想像できます。

昔は3人で全国を回っていたようで、その時期に私も投資信託に目覚めていたら違った世界だったと思います。

ちょうどリーマンショックの真っ最中の頃でしたので。

私は、「ウォール街のランダムウォーカー」を読んだことで、投資信託やインデックスファンドに目覚めたわけです。

この本も投資信託をやったことない人にとっては、初めに読む本としては良いかもしません。

このあたりの導入のきっかけに関しては、どんな本が適切なのかは、好き嫌いが分かれるのかもしれません。

ただ、この本が非常に分かりやすい本であることは間違いないです。

■過去の書籍紹介リンク

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