なんでも道しるべ

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甦る?「電気通信」から「コミュニケーションサービス」へ。留意することは?

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米国市場のセクターが見直される可能性があるとのニュースです。

私は、シーゲル先生流のセクター投資をしています。

過去の実績からおすすめの「生活必需品」「エネルギー」「ヘルスケア」の3セクターに投資をしていますが、最近、あまり調子が良くないです。

「ヘルスケア」は2017年初旬の大幅上昇の貯金があるので、最近の下落はまだまだ吸収できていますが、「生活必需品」「エネルギー」のセクターは良くないですね。

このような状況下では買い増しすることで口数を増やせるのですが、米国ETFの場合は口数買付なので自ら口数を増やすという行為が必要となります。

この辺りのさじ加減は投資信託では自動的にやってくれますが、ETF買付の弱点であるのだと思います。

全く違うことを書いてしまいましたが、今日書きたかったのはセクターの再編についてです。

とはいえ、セクター投資は指標投資・分散効果からいったら、あまり効果的でないかもしれませんね。

■現在は11セクターで、生まれ変わるのは「電気通信」

今年(2018年)の9月頃の計画で、セクターの見直しをするということです。

2018年4月の現時点で、S&P社が設定しているセクターは11セクターです。

  • 生活必需品
  • ヘルスケア
  • 公共事業
  • 情報技術
  • 資本財
  • エネルギー
  • 電気通信
  • 一般消費財
  • 金融
  • 素材
  • 不動産

シーゲル先生の「株式投資の未来」を発刊された時は、不動産のセクターが無く、10セクターでした。

これらの中から、過去のリターンが良かった「生活必需品」「エネルギー」「ヘルスケア」の3セクターに現在投資をしています。

本題のセクター見直しですが、これらの中で元気の無かった「電気通信」セクターが生まれ変わるということです。

「電気通信」というセクターを無くし、新たに「コミュニケーションサービス」というセクターに生まれ変わります。

■コミュニケーションサービスは巨大セクターとなるのか?

新たな「コミュニケーションサービス」というのは、その名のとおりなので、これまで他のセクターに含まれていた会社が移ってくるということです。

特に、注目されているのが、「フェイスブック」「アルファベット」「ネットフィリックス」「ウォルト・ディズニー」「コムキャスト」が移ってくるのではないかということです。

さらに、「アマゾン」までもが移るのではないかとの推測もされています。

フェイスブック、アルファベット、ネットフィリックス、さらにアマゾンまで加わるとなると、これは大事件なのかな?と感じています。

「フェイスブック」と「アルファベット」は情報技術セクターに所属しています。

「アマゾン」と「ネットフィリックス」は一般消費財セクターに所属しています。「コムキャスト」と「ウォルト・ディズニー」もですね。

FANGとして有望グロース株としてまとめられている「フェイスブック(F)」「アマゾン(A)」「ネットフィリックス(N)」「アルファベット(グーグル:G)」の全てが、新しいセクターのコミュニケーションサービスに移ったら、巨大セクターの誕生となりますね。

■発足後のETFのプレミアムには注意が必要か?

FANG株の有望さに投資している人々は、これまでは「情報技術」と「一般消費財」の2セクターに分散して投資する必要がありましたが、「コミュニケーション」ができたことで、このセクター1本に絞れるというメリットがあります。

しかしながら、分散投資という概念からは情報技術や一般消費財に残った銘柄への投資ができないということで、分散効果は減少します。

ポートフォリオを構築している人は見直しが必要となりそうです。

幸い、私は、FANGなどへのグロース株への投資や、成長著しい「情報技術セクター」に限定した投資をしていませんでしたので、影響は少なさそうです。

ただ、コミュニケーションセクターが出来るとなると、発足した直後は、かなり興味をそそるセクターになることは間違いなさそうで、ETFを買付するときには、無駄なプレミアムを支払うことが無いように注意は必要かと思います。

皆さんはどうなのか分かりませんが、私はド素人なので、ETF価格のプレミアム・ディスカウントの判別が難しいです。

したがって、仮に買い付けるにしても、発足後にすぐに買付しないで、少し待って冷却してから、買い付けようかと思います。

でもまあ、S&P500を買い付けておれば、これらの銘柄の比率が高いので、リスクとリターンの関係からすると、S&P500が一番心地よい気がしますけどね。

■現セクターを保持するのか、売却して移すか

気になるところというと、現時点の「電気通信」セクターに含まれる銘柄がもれなく付いてくるということです。

現状、電気通信セクターには、「AT&T」「ベライゾン」が大きな比率で含まれています。この2銘柄で約半分のウェートです。

このような状況なので、電気通信セクターを再編するという流れになったのかもしれませんね。

もう一点は、情報通信セクターや一般消費財セクターを持っている人は、どう判断するかです。

コミュニケーションセクターに有望なグロース銘柄が移ることよって、これらのセクターが逆に活気が無くなります。

これまでの保有分は持っておいて、新たにコミュニケーションセクターを買い付けるのか、現セクターを売却して、コミュニケーションセクターを買うのかという判断が必要です。

売却すると課税されてしまいますし、保持すると有望グロース銘柄が無くなって元気がなくなるかもしれません。

私は保有していないので悩むことはないですが、これらでポートフォリオを組んでいる人は悩みの種になると思います。