学校の選択って結構難しく、形式的には自分のやりたいことができる学校と言われますが、実際には自分の学力からの偏差値帯の学校に進学することが多いでしょう。
けれども、私が裏の基準として、最も大切にしていることがあります。
それは「学校までの距離・通学時間」です。
確かに自分のやりたいこと、勉強したいこと、学校の偏差値なども重要かと思いますが、それと同等レベルで大切なのが通学に関することだと思っています。
ここでいう学校とは、高校はもちろん、大学も関係します。
今の時代だと、中学受験をする小学生も多いですし、小学校受験もする家庭も多いでしょう。
中学受験の場合、中高一貫になりますから、小学校と同じように6年間通うことになります。
学校選択で通学時間を甘くみると、とても後悔することになりかねません。
そこは慎重に考えるべきかと思います。
■通学時間中に勉強?
通学時間がなぜ大切かと思っているかという話ですが、中高一貫校や高校を前提とした場合、第一に思い浮かぶのが、大学受験に向けた勉強です。
今の時代は指定校枠や推薦制度がふえていますから、一般受験で受験する人は減ってきました。
推薦制度を使うにしても、学校の定期テストの勉強はする必要がありますから、学習時間の確保はとても大切なことです。
このような話をすると、通学時間に勉強できるという話が必ず出てくるのですが、通学時間中の勉強はあくまで補足程度です。
この時間帯にメインに勉強できるなんてあり得ないです。
できることとしては、せいぜい暗記すること覚えていくくらいしかないのではと思っています。
通学時間中に数学の問題をゴリゴリ解いても、中途半端になることもあると思いますし、そもそも集中できないでしょうね。
なので、この時間に質の高い勉強をしようなんて考えない方が良いと思います。
■通学時間と友達との関係性
通学時間に関しては、勉強時間を奪われること以外にも大切な側面があると思っています。
それが友達関係です。
学校に通う意味って、ある側面では友達との関係を育む場所でもあります。
当然、勉強する場所というのが学校であることは間違いないですが、それだけだと、通信教育でも良い訳です。
わざわざ時間をかけて学校に通う必要性は無くなってきます。
やはり学校という環境下で、同じ志をもつ仲間と同じ目標をもって行動するというのが学校生活では大切なことだと思っています。
そのため、高校以上になると同じような学力の学生が集まる学校となると私は考えています。
中学までは地域の公立中学に通っていたとしても、高校になると同じ学力帯の仲間と同じ学校になります。
地域のときは、様々な学力の人が同じだったので、授業のスピードも中央値の人に合わせますし、進学に関するモチベーションも異なってきます。
けれども、高校で同じような学力の人が集まると自然と同じようが大学を狙うということが起きます。
これが学校という環境の良さだと思っています。
けれども、通学に時間をかけすぎると、友達との関係性も薄くなる可能性があります。
なぜなら、時間がかかるから他人とは違う行動をしなければなりませんし、さらに時間がかかるところから通っている仲間の絶対数が少ないからです。
そうなると、何が起きるか。
一人ぼっちになりかねないということです。
通学時間の弊害って結構大きいと私は感じています。
■1日に占める通学に関する時間
友達がいない、もしくは、友達が少ない学校生活って寂しいものです。
大人に近づくに伴い、自分の関係する人って減っていく傾向にありますが、やはり中高や大学の時の友達って大切です。
特に自分が様々なことで辛い時に、友達の存在によって救われるケースは多いです。
私自身も、まあそれほど多数の友達付き合いをしていたわけではありませんが、帰る方向が一緒の友達はいましたし、学校への通学時間が短いと遊ぶ時間も取ることができます。
そのような部分で友達を作っていったこともありますから、通学に時間がかかるということはいろいろ大変なのだなと感じます。
もちろん体力も奪われますからね。
片道1時間半とか2時間とかかかっても通学している人はいますが、往復で3時間とか4時間というのは1日24時間しかないなかで相当な時間だということは認識した方が良いと思います。
やりたいことや、勉強のことばかり考えてしまうと、通学のしやすさという点を軽視しがちです。
けれども通学というのは毎日のことです。
通学が辛くなると学校に行くことが辛くなります。
学校に行かなくなると、その無気力感で全てのことが悪循環になりかねません。
自分の学力の偏差値帯にいくことは重要ですが、同じくらい重要性で通学に関することも考えた方が良いと思います。
まあ、私の考えでは、時間だけでなく公共交通機関の乗り換え数も考慮すべきかと考えています。
乗り換えが多いと、その分、様々な点でストレスになりますからね。