CPIの結果は、表面的に見ると悪い結果だったと思います。
軒並み予想よりも高い結果となっていました。
たった0.1%高い状況ですが、これまでの市場の反応だとこの0.1%が大きな差になっていたのです。
けれども、昨日は、CPIに対する反応があまりにも弱かったように思えます。
発表直後のプレマーケットの時は、さすがにネガティブな反応をしていましたが、市場が開いてからは、反応はそれほど大きくなく、下落幅を狭めるような動きをしていました。
一時はプラス圏にも浮上していましたが、上がったり、下がったりを繰り返し、引けでは前日比少しマイナスの結果で終わっています。
今日もPPIの発表がありますから、CPIの結果だけで判断するのは難しいのかと思いますが、次のFOMCでの金利引き下げを確定させるには、インフレが抑えられているという結果が必要になってきます。
それを確信できる結果が一番難しいところなのかもしれません。
■円安は期待できないから株高に期待したい
投資信託の収益は、株高、円安の状況なので、順調に増えていっています。
まだまだ7月の最高値までには資産は行っていませんが、それを狙える位置までは戻って来ました。
8月の大幅下落の時を考えると、およそ7割は戻した感じかと思います。
ここから上がるには、さらにS&P500が最高値更新するほどまでに上昇するか、円安が160円を狙える位置まで上昇するか、それらが必要になってきますが、為替の160円はかなりしんどいと思いますから、今からさらなる円安は望めないと考えています。
そうなると、必要なことは株高になることで、そのためには金利の引き下げが必須になってくるということですね。
今年はあと2回のFOMCですが、これまでは2回とも0.25ポイントを引き下げて、合計0.5ポイントの金利引き下げが織り込まれていましたが、最近は、労働市場も悪くないようですし、インフレもそこまで落ちてきていないので、もしかすると、金利の引き下げが無いかもしれません。
あっても1回だけ、下手したら、ゼロ回ということだってありえるんです。
そこが今の市場参加者の悩みどころなのかもしれません。
■11月の大統領選とFOMCに向けて
今日の夜はPPIの発表があり、週末ということもあるので、インフレが抑えられていない結果になると、トコトン売られるかもしれません。
逆に、PPIが予想よりも下振れするような結果であれば、それはポジティブに捉えられると思いますから、昨日のCPI結果でもあまり下げなかったことを考えると、それなりに株価上昇も期待できるかもしれません。
どちらにしても、全ては、FOMCの金利引き下げをどう読むか、そこがポイントになると思います。
そんなことを言っていると、大統領選挙が近づいていますからね。
前回の雇用統計の失業率は、政府関係の雇用が強かったということで、きな臭い邪推をする人が多いみたいです。
あり得る話みたいなので、それも大統領選のイベントの一つとして捉えれば良いと思っています。
何があっても、株価さえ上がれば、それはそれでハッピーなわけですから。

大統領選を終えて、年末ラリーを期待していますが、意外と雇用統計に問題があるのなら、それのアク抜けが起きるかもしれないので、意外と年末ラリーが軟調になる可能性だって残っているということです。
何事も決めつけは良くないです。
上がると思っていたら下がる、下がると思っていたら上がる、株式市場ってそんな場所なんですよね。