昨日の記事では、親として、子どもへの教育に心得ておく必要がある点を書きました。
学歴は必要であること、例え難関資格に合格しても総合力が無いと社会人はやっていけないということ、について私の考えを書きました。
本日は、就職においては、クリエイティブ要素が必要な点を書きたいと思います。
■製造業よりサービス業の比率が高い
日本は製造業が盛んで、技術革新によって発展してきたと言われています。
けれども、それはあくまで昭和の時代であり、高度成長期の時です。
今でも製造業への就職が多いと勘違いしている人が多いそうですが、日本のGDP内訳からみると、約7割はサービス業です。
製造業でも、営業や管理部門がありますから、純粋な製造に携わっている人は、ほんの一握りではないでしょうか。
先日の記事では、頭脳だけでなく、コミュニケーション力が必要と書きましたが、私の感覚ではコミュニケーション力があっても、いわゆるサービス業はできるだけ望まない方が良いと考えています。
昨日の例に挙げた弁護士も、一種のサービス業です。
顧客へのサービスがなければ、自分の仕事は成り立ちません。
逆に、製造業であれば、技術的なサービスも必要ですが、本質的には「モノ」の特徴・品質・価格が勝負となります。
本質がサービスであるのと、モノであるのでは、仕事に対する姿勢は180度違うといっても過言ではありません。
■クリエイティブ要素のある職種に就くべき
サービス業がダメだとは言いませんが、クリエイティブ要素がある職種に就くべきかと思います。
就職先の業種がサービス業に属する場合でも、職種としてはクリエイティブ部門に入った方が良いです。
コロナ禍でも純サービス業は大きな打撃を受けました。
また、平常時でも、サービス業はやはり顧客の時間に合わせる必要があります。
それに対し、クリエイティブ部門であれば、自分のスケジュールが基本となります。
当然、顧客等との折衝も必要ですから、1から10まで自己都合とはいきませんが、それでも、相手に合わせる時間は微々たるものです。
仕事をやる上で、時間をどれだけ自分の都合でコントロールできるかは大きな意味を持ちます。
企業内のポジションにおいても、自分が自主的にスケジュールを立てることができるのと、他人に立てられるのは大きな違いがあります。
自分でコントロールするということは、その分、責任も一緒に乗っかってきますから、それなりの能力がなければ難しいうえに、周りの人間環境にも影響を受けますが、自分自身が存在感を出すには、社内政治さえ上手くやっていれば良いわけです。
■学歴に付け加える能力
子育てにおいて、学歴、クリエイティブ要素、コミュニケーション力、思考力、考察力、総合力を鍛えるのは、そう簡単なことではありません。
平凡に過ごしていたら、平凡な人間となって、卒業して就職するのがオチです。
親として、子どもに伝えられること、子どもに残してあげられることを考えてあげることが必要です。
そして、子どもがしっかりと自覚と自立をもって、自分で考えて進んでいけるようにしなければなりません。
最終学歴が、大学や大学院に上がっている現状、子ども自身がしっかりと考えるようにならないと、坂道を転げ落ちるように、楽な方向に進む可能性もあります。
そうならないように、親としてはしっかりと見守って上げる必要がありそうです。
■語学力と情報処理能力
これからのスキルとしては、語学力と情報処理力が必須ではないかと思っています。
その中で、出来る限りクリエイティブ的な仕事に就くためには、基礎学力と学歴は必須のうえで、自分で課題を捻出して解決する能力、結果から状況を考察できる能力、自分の考えをまとめて発言できる能力、そして、多国籍の人とコミュニケーションできる能力です。
子どもの頃に勉強することは当たり前です。
勉強もしないで、各種能力だけを鍛えても本末転倒です。
学歴に加えて、プラスアルファとして、どのような能力を持っているかで、その子が決まってくると思っています。
英語や情報というツールがクローズアップされてきました。
これらの能力は一筋縄ではいかず、徐々に積み重ねていくべきものかと思っていますが、どのような時期に、どれだけの力を注ぐのかが重要で、タイミングを見計らっていくべきかと思います。
コロナ禍で様々な業種が大ダメージを受けている状況で、子育てにおいて何が重要で、親が子どもに何ができるのかを考えさせられました。