原油が急上昇、VIXもさらに上昇していますが、米国株は少しの下落で留まっています。
中東有事の可能性から原油とVIXが急上昇しており、債券利回りが上昇しているわりにはドル円はそこまで上昇せず、そして米国株もそこまで大きなリスクオフとはなっていません。
今は良いニュースと悪いニュースが交錯している状況です。
悪いニュースは報道されているように、有事の可能性ということで、米国とウクライナが協議中ということで、何が起きるのかな?という不安感から市場がリスクオフになっています。
対して、良いニュースは景況指数が予想よりも良かったということから、米国の景気はそれほど悪くないかなという憶測と、失業保険申請件数も予想よりそれほど拡大していないことから、雇用もそこまで悪くないかなという雰囲気になっています。
これらが交錯した結果が今の相場になっていると思いますが、あまりにもいびつな状況なので、これはどこかが何かに向かって修正していくでしょうね。
私は米国株式投資なので、米国株の上昇、ドル円の上昇、これが一番望ましいのですが、こればかりはどうなるか分かりません。
ビビってしまって、市場から一時撤退するのも一つの選択肢ではなるので、そうすると、次の入る時が分からなくなります。
ですから、ここはビビりながらも、握力高く持ち続けるのは良いのではないか?と思う訳です。
投資判断は人それぞれなので、何が正解かは分かりませんが、それでも、長期投資をするのであれば、このくらいの懸念くらいで手放していたら、何度手放す必要があるのかって話なので、今はそんなに株価チャートが崩れているわけではないので、それほど心配する必要はないと思っています。
どちらかというと、今日の夜の雇用統計発表が重要で、失業率が急上昇しないことを願うしかありません。
失業率の上昇が一番悪い結果であり、そうなると、全てがリスクオフになるので、ここだけは避けてほしいものです。
■円キャリートレード復活か?
投資信託の収益はドル円上昇の恩恵をひさびさに受けて上昇しました。
ニュースによると、円キャリートレードが復活するかもしれないという話になっています。
確かに、いくら日本が利上げしているとはいえ、まだまだ1%以下の金利ですし、米国は5%近い金利です。
その中で利上げはしなくても良いという話が首相から出たとなると、これは当分、この低金利が続くと考えて普通ですし、ここから日本円を借りようという動きがでても変ではありません。
円キャリートレードが復活すると、これはまた円安局面になると思っています。
前回の節目からいうと、150円はかなり抵抗を受けることになりますし、160円はさらに大きな抵抗を受けます。
私の個人的な勝手な予想では、150円突破はおそらくスルーでしょうね。
一気に駆け上がるとそれは反発を招きますが、徐々に上がって、150円を突破しても政府は何も言わないと思います。
なぜなら、その方が株価は上がるから。
さらに上昇して、160円を突破する勢いになれば、そこは大きな抵抗が待っていると思います。
なぜなら、国民感情を抑える必要があるから。
結局、円安から若干戻したとしても、今の物価上昇は止まっていません。
理由は輸入コスト上昇だったとしても、止まっていないのです。
おそらく、今は輸入コストが若干下がっていると思われるので、企業収益からするとプラスになっているはずです。
けれども、輸出企業はマイナスでしょうから、これらの企業の声を抑えるためにも円安へ持って行くことは必要だということです。
■今夜の雇用統計
今夜は大注目の雇用統計です。
この結果で全てが決まるといっても過言ではないと思っています。
失業率が急上昇すれば、その時は大きな株価下落を招きます。
ここ数日間で、利下げ幅は0.25%がほぼ確定になってきていますから、失業率が予想より若干低かったとしても、利下げ幅の失望売りにはならないと思っています。
なので、望ましくは予想と一致、外れても下に外れるくらいの方が良さそうな気がします。
どうなるか分かりませんけどね。
ちょっと変な雰囲気になっている米国市場ですが、ここは何も考えずにジャストキープバイイングをそのまま継続する方が良いような気がします。
米国は金利を下げる手札を持っていますから、何があっても緊急利下げで対応できますからね。
今日は週末ですから、心を引き締めて対応していきましょう。