昨日、娘に入試における、たった数点の合否の残酷さについて教えました。
以前から教えないといけないと思っていたのですが、良いタイミングが無かったのです。
ちょうど、数学の点数が88点かもしれないという、目標90点以上を下回ることを言っていて、ケアレスミスだの、凡ミスだの、応用問題の小問が全滅しただのいいわけしていたので、このまま行くと、高校入試で不合格になるかもしれないと言っておきました。
子ども本人は点数や偏差値や順位や合否判定などを真剣に見ないし、解析もしないので、こればかりは真実と言いますか、残酷さを伝えておかないといけないと感じています。
まあ、本人は勉強することが最も点数が上がる方法なので、結果の数字にとらわれず、真剣に取り組んでいれば良いのですが、何も知らないで勉強しているのと、事実を知って勉強しているのでは、真剣さが違ってきます。
高校入試って、倍率が2.0以下のところが多いので、「まあ、普通に受かるんじゃ」と思っている人が多いのかもしれませんが、実はケアレスミス1つや2つで普通に合格圏内から不合格に落ちるという可能性を知っておいた方が良いと思います。
■ケアレスミスと応用力の無さ
娘から、数学のテストが88点かもしれないという報告がありました。
他クラスではテストの返却があったようで、その模範解答を見せてもらった結果から、88点と予想しているそうです。
最後の応用問題の小問4つが全滅でマイナス8点、基礎問題で間違えてしまってマイナス2点、途中式の符号を勘違いしてマイナス2点で、88点だそうです。
解けていた問題を2つ落としたから、92点が88点になってしまったと言っていましたが、ショックだったようですが、そこまで深刻には考えてなさそうでした。
それに、応用問題の小問4つを全滅していることも、仕方ないと考えているようでした。
ちょうど良い機会なので、この凡ミス4点分と、応用問題が小問1つでも解けないという応用力の無さは致命的であり、もしかすると高校入試で失敗するかもしれないという事実を教えてあげました。
■1点未満の差で不合格になる事実
通塾している馬渕教室って、模試テストの公開テスト毎に、志望校合否判定を出してくれます。
それが非常に有益な情報が載っており、今回の場合、「偏差値・判定・入試想定順位・ランクを上げるために必要な点数」が載っています。
例えば、実際に娘が取った成績で、「偏差値61.7・C判定・171位・Bまで5.4」というものがありました。
この場合、合格者定員が160人なので、171位だから不合格です。
そして、B判定の合格者圏内の160位以内に入るために必要な点数は5.4点だということです。
500点中たったの5.4点です。
1教科あたり1点~2点を取れば良いということになります。
逆にいうと、例え160位以内に入っていたとしても、5点低くなれば、不合格になるということです。
もっと言うと、1点未満の点数差で160位と161位になり得るということです。
ケアレスミス1つを甘く見ていますが、もし自分の実力が合否ギリギリのラインにいるとなると、ケアレスミス1つで不合格、ミスがなければ合格ということは当然のようにあり得るということです。
これが入試の真実であり、残酷な点なのですが、中学生ではあまりピンとこないのだと思います。
もしかすると、親でも、ここまでの事実を知らない人が多いかもしれません。
■数学の勉強に必要なこと
私がこれまで、ケアレスミスを無くすこと、ミスを減らすために解き直しをすること、解き直しをの時間を稼ぐために計算スピードを速くすること、応用問題の小問1つでも解けるように学力をつけること、分からない問題は捨てて解ける問題を確実に正解させること、これらを言ってきた理由を、今回は数字と残酷さというエビデンスを基に説明しました。
娘は分かったような顔をしていましたが、本当にどこまで理解しているのかは謎です。
これからの学習姿勢で分かると思います。
今回の2学期中間テストは88点で仕方ないけれど、期末は90点以上を取って挽回することを決めました。
夏休み明けテストで100点を取っていてよかったです。
これは本人の頑張りではありますが、88点は反省しなければなりません。
入試は本番一回なので、失敗が許されないです。
失敗すると、高校3年間、後悔し続けて通学しなければならないわけです。
自分自身で後悔しないで、やり切るためにも、1点の大切さ、1問の重要さを心にとめて勉強する必要があるということです。
やはり、数学はなかなか実力がつかないですね。
今回の結果からも、定期テストといっても応用問題集を解く必要があると思いました。
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定期テストでは時間がかかるので手を出さなかったのですが、教科担当の先生の傾向からも、応用問題はおそらく入試問題を引っ張ってきていると思われますので、このレベルの問題集をやっておく必要があると感じました。
次回の期末テストは挽回を期待したいです。