NASDAQ100の大きな下落は、直近で2回目が来ました。
理由は明確であり、バイデン大統領やトランプ前大統領が、対中貿易対策を言ったことや、半導体関連で中国支援をしていることへの関係各国への懸念を言われたことが原因です。
それまででもセクターローテーションやトランプラリーでビックテック中心に下げており、指数のウエートの大きい銘柄が下がっているので、NASDAQ100は先週木曜日に大きく下げました。
ここまで下げるとは想定外ではありましたが、まあ、これまでの上昇率が凄まじかったので、完全に利益確定を巻き込んだ下落になっていると思います。
そもそもNASDAQ100は移動平均線よりも9%くらい乖離していると懸念されていたので、このような下落は想定されていました。
それが一気に来たということです。
企業の業績が悪いわけでは無いのに、冷や水を浴びせられた感じではありますが、いつまでも上昇し続ける相場なんてあり得ません。
そもそもファンダメンタルズ的には十分に株価に反映されていたのに、それ以上に上げていくのは、あくまでもテクニカル的な上昇なわけです。
だからこそ、このテクニカル分を利下げやトランプラリー、大統領選候補者の発言によってボラティリティが高くなるということですよね。
選挙前はこのようになることは想定されていました。
お互いが勝ちたいわけですから、銃撃事件により互いの批判がし難くなっているので、ここで対中への懸念に話を変えたのでしょう。
ここで一喜一憂してはいけませんし、狼狽してもいけません。
冷静に相場を見て、買えるチャンスでは買っていく姿勢が大切だと思います。
■今こそ新NISAの残り枠を使う時
投信の収益は昨日のタイミングではまだ大丈夫です。
けれども、この収益はもう見納めです。
今日の夜にはマイナス4%とか5%程度の大きな下落が待っていることになります。
私の場合、NASDAQ100やFANG+に影響が大きいので、これらのファンドは大きく下げるでしょう。
ただ、S&P500やVTIに関してはそこまで下げていないので、何とか下落のバッファーにはなっていると思います。
ここで手をこまねいていても何もなりません。
まだ新NISA枠が残っていますからね。
9月の下落が来ると読むのか、それとも、これ以上の下落はもう来ないと読むのか、年後半に下落が来ても今よりは高いと読むのか、どう判断するかによって取るべき手段は変わってきます。
■下落時は大きく買い増す姿勢で
私はどうするかというと、通常の新NISAの積立金額は1万円/日であり、今はこれを2万円/日に上げています。
ここからさらに下落時の対応として、3万円/日に上げようかと思います。
この辺りは機械的に考えている部分もあり、大きな下落が来た時には、金額を標準の2倍や3倍に上げることを考えていました。
先週の木曜日には2倍の2万円/日にしたので、昨日の下げで3倍の3万円/日に変更しようかと思います。
次、解除するのは、上昇したら2万円に戻し、再び最高値更新付近まで上昇したら、1万円に戻すと思います。
私の考えは、何としても新NISAの年間投資額を早く使ってしまいたいこと。
けれども年後半に下落がくるかもしれないという想定で、積立投資として設定していました。
現状では年初一括投資派に負けていますが、これはあくまでも下落時のメンタルケアです。
下落時は資産総額が減るので、それはそれで大きなストレスになります。
そんな中で、新NISAの枠組みで投資枠を残しておくと、このような下落時には対処しやすくなります。
いつかまた最高値更新の時期が来ると思っています。
それはいつかだなんて誰にも分かりません。
来週かもしれませんし、来月かもしれない、年末かもしれませんし、来年かもしれません。
けれども、現金で持っていてもお金はお金を生み出さず、働きもしてくれません。
投資を続けることは、お金に働いてもらって、自分の稼ぎ口を増やしていることになるのです。
ちなみにセクターローテーションは一旦落ち着きましたね。
ラッセル2000は下落しました。
なので、木曜から火曜までの4日間で一旦終了です。
ここから先、どこに資金が回るのか、楽しみです。