昨日の記事で、学校の先生が定期テストを難化させたという話を書きました。
評定5を大量発生させないためには、しっかりと見定めなければならないので、仕方ないことだと思っています。
これにより、1学期に90点前後を取って、評定5をもらっている人が、60点~90点に分散してしまいました。
テストの結果というのは、本人のモチベーションには大きく影響します。
今日は、この結果によって、数学・英語の闇に陥ってしまった人のエピソードです。
■数学と英語でやらかす人が続出
中学1年問題ではあるのですが、中1というのは、1学期のテストは非常に簡単です。
それは、習う範囲が非常に狭いのと、学習内容が非常に簡単であること、そして、先生が作成する問題が簡単であるということがあるからです。
そのため、1学期のテスト勉強はある程度やっていれば、点数が取れます。
よって、主要5教科の中でも重要な数学・英語であったとしても、少し力を入れて勉強すれば、90点前後は取れるような問題であるということです。
1学期は90点前後の点数を取る人が大勢いて、評定も5が大量に出ました。
これによって、2つの方向性に分かれます。
一つは、幸先よく点数も評定も良かったから、勉強の仕方が分かってきて、2学期からもしっかりと対策が取れる人。
もう一つは、点数も評定も良かったから、それに甘えてしまい、自分は賢いと勘違いして、2学期も1学期と同じような対策しかしない人。
結果は分かると思いますが、後者の方が、今回のテストが完全にやられてしまっています。
特に、数学と英語です。
この2教科でやられてしまっているのです。
■数学と英語は積み上げの教科
大学入試などにおいても、数学と英語の勉強や学習スケジュールは非常に重要視されます。
その理由は、皆さんも想像できるとおり、この2教科は積み上げの教科だからです。
理科や社会と比較されることが多いですが、理社は単元に分かれていますし、基本は暗記中心の教科です。
したがって、直前期などの短期間でもテストの点数を上げることができるのです。
逆に、数学と英語はそれができ難い教科だと言われています。
前の単元が理解できていないと、その次の単元も理解できないというのが大きな理由です。
それが、早々にも中1の2学期にやってきたということです。
もちろん、先生がテストを難化させたという理由も大きいです。
1学期と同様の難易度であれば、点数は取れたのかもしれませんが、先生が難しくしたことで、中途半端にしか勉強していない生徒がやられたということです。
■中学生の成績は脱落ゲーム
私は娘に、中学3年間は脱落ゲームだと言っています。
中1の場合、毎回のテストで平均点が5点~10点ずつ下がっていくと言われています。
もちろん先生が作成する問題の質にもよるでしょうが、それ以上に、生徒の理解度が平均点に影響してきます。
それに、テストの範囲も広くなってきますし、当然難しくなってきますから、気を抜いたら点数が急降下していきます。
なので、脱落ゲームだと言っています。
そして、特に数学と英語に関しては、一度失敗をすると、もう一度這い上がるのにかなりの努力が必要になります。
前の単元が理解できていないといけないので、次のテスト範囲がさらに広がることになるからです。
そして、優秀な人に追いつくには、その人たちの1.5倍~2倍くらい勉強しなければならなくなります。
追いつけないとは言いませんが、追い付くためには相当な努力が必要になります。
■闇に陥る前に親や先生から助言を
娘から聞いたエピソードですと、1学期に90点前後取れていて、今回のテストで60点台や70点台だった人は、すでにやる気をなくしているそうです。
人によっては、「もう無理」だと言っている人もいれば、「賢いグループには入らない」と諦めている人もいるそうです。
まだまだ1年生の2学期なので、諦めるのは早いのですが、このような思考になってしまうのは問題ですね。
こういうときこそ、親や塾の先生の出番だと思うのです。
高校入試もまだ先ですし、大学入試なんてまだ5年も先です。
ここでやる気をなくすのなら、次の定期テストまでに必死に数学と英語を毎日勉強して取り返せば良いのです。
諦めてしまったら、そこで終わりなのですから。
家庭事情もいろいろあるので、なかなか対応が難しい状況の場合もあると思いますが、このようなエピソードを聞くと悲しくなりますね。
それに、このように諦めた人が、次に足を引っ張る恐れがあることが気になります。
なぜ高校受験で成績により学校を区別するのか、という理屈になるのですが、勉強をしない人が、優秀な人の足を引っ張ることがあることもあるからです。
そのため、同等の成績の人でまとまっていた方が良いということです。
まあ、まだまだ中学生なので、親や先生の一言でコロッと変わると思いますが、闇に陥る前に修正してもらいたいですね。