過去の記事で、夫婦共働きのダブルインカムについて書いてきました。
我が家は、夫婦共に正社員のダブルインカムです。
ダブルインカムの一番のメリットは、一人で世帯収入の全てを稼がなくてもよいので、収入増が大幅に見込めることとインカムのリスク分散となることです。
大きなデメリットは、収入面でもダブルであることは、支出面もダブルになる可能性を秘めていることです。
また、家庭は妻にお任せという訳にはいかないので、旦那も家事や子育てなどにも協力する必要があります。
さらに細分化したときに、ダブルインカムだけで安心はできるのかな?
■夫婦共働きの子育て家庭で大変なこと
私はサラリーマンなので、会社の営業日は仕事に行く必要がありますが、仕事に行くことでサラリーをもらえることができます。
若い頃は、『自分の好きなことがやりたい』『会社に縛られるのが嫌』などと生意気な気持ちがありましたが、子どもが出来て、夫婦共働きになってから心境の変化がありました。
子育てにおける共働きは、収入面では非常に大きなメリットがありますが、一方では大変なことも多いです。
最も大変なのは、子どもが病気になった時です。
自分の健康管理だけで良ければ、風邪にならないように対策すれば良いですし、もし少々の風邪や熱であっても無理して仕事は可能です。
ただ、子どもの場合はそうはいきません。
保育園の規定にもよりますが、娘の通っていた保育園では、37.5度以上の熱が出た時点でお迎え決定でした。
娘は1歳~3歳までと、3歳~6歳までは違う保育園に通っていましたが、最初の保育園では、1時間以内に迎えにいかないと園長先生に怒られました。
後半で通っていた保育園では、怒られることはなかったけれど、「何時に来れますか?」と質問されたものです。
さらにインフルエンザや伝染病にかかってしまったら、仕事を数日間も休まなくてはいけません。
会社や同じ部署で働くメンバーにとっては保育園の都合なんて関係ないですから、白い目で見られる、または、白い目で見られている気がするような気分になるのです。
これだけ休んでも決まった給料がもらえるというサラリーマンは、とても便利な職業だと痛感したのを覚えています。
■職場での気遣いも大変
ただ、夫婦共に正社員でいるということと、子育て家庭であるということは、仕事面においてはハンデであり、割り切りも必要です。
仕事一筋が生きがいにしている人は、家庭のことは妻に任せておいて、自分は仕事だけに集中するという方が、自らの気持ちに反していなくストレスがかからないかもしれません。
ダブルインカムでゆとりをもつということは、仕事は仕事として一線をおいて、家庭の事情を選択するという場面があるということです。
子どもが保育園に通っているときは、それはそれで仕方ないことだと私の中で言い聞かせて、仕事はできるだけ周りの人と共有することを心掛けたものです。
いつ急に休むかもしれないという意識で、自分だけしかできない仕事は極力無くしました。
仕事を抱え込んで、私が休むと皆に迷惑になるということだけは避けるようにしました。
■収入を増やしたい=投資
しかしある時、このダブルインカムだけのリスク軽減だけでなく、私自身もサラリーマンの給与だけで良いのか?と思うようになったのです。
それは、おそらく、家庭を優先することが必要なので、仕事だけに注力できないことから、職場内で昇格を目指すことができなくなったからだと思います。
(現在は少し違う気持ちも芽生えていますが、本日の記事では、そのことについては書きません)
子どもが産まれる前後は、現職以外の仕事もやりたいなと思ったこともあり、難関資格の勉強に取り組んだこともありました。
しかしながら、気づいたことは、仕事をしながら、子育てをしながら、現職以外の資格の勉強なんてかなりの無駄であるということです。
時間もなければ、お金も限られているので、かなり無謀な挑戦だったと思います。
あるとき、私が考えたのは、なぜ現職以外の仕事の資格にこだわっていたのか?という点です。
結論としては、その資格に特別な興味が十分あるわけでなく、もっと収入が欲しいと思ってたという気持ちが先にあることが分かりました。
今思うと、その結論にたどり着くには非常に時間がかかりました。もっと早く自分の気持ちを知りたかったです。
この気持ちを見つめ直したことをきっかけに、株式投資を始めました。
投資という概念で考えると、自己投資や自己啓発などもあり、難関資格取得の選択もあると思いますが、やはり仕事や子育てをしながら、何かを身に付けるには環境が悪すぎます。
このような難関資格取得への取り組みは、やはり学生の間にしっかりと勉強すべきだということです。
勉強が主である学生時代に手を抜いていた自分が、働き出して、子育てを始めて、時間が限られているこの状況下で、達成できるわけがないと気づきました。
■投資に必要なものは玉
株式投資も始めてから、当ブログで紹介しているような投資信託を中心とした投資スタイルが見つかるまでの期間も長かったと思います。
ただ、仕事と子育てをしながら、かなり無謀な資格取得に挑戦するよりも、投資を身に付けて投資による収入を確保した方が、自分の収入を増やしたいという目的に向けたダイレクトな手法であると思ったのです。
現状では、仕事によるインカム(労働所得)と、投資によるインカム(資本所得)があります。
ただし、仕事によるインカムはプラスであることは間違いないですが、投資の場合は株価がマイナスになることで総資産がマイナスになることがあります。
投資は、不労所得と複利の効果による増幅期待があるので、仕事によるインカムと性質が全く異なります。
インカムの種類も、定職の収入と投資の収入に分散することで、リスク分散ができます。
しかしながら、投資の場合に大切なことは、『玉』が必要だということです。『玉』とは投資するための『資金』です。
仕事の場合は自分の体が資本なので、体一つで会社に行けばインカムが見込めます。
投資の場合は、例えば10万円の投資金額しかなければ、利回り5%と見込んでも年間5,000円にしかなりません。
そんな小さな玉では、いつまでたっても自分が望む収入にはたどり着けないというわけです。
そのために必要なことは、「節約」と「強制投資」と「副収入」であると私は思っています。
この3つが揃ったときには、投資の玉が限られている人でも、サラリーだけの貯金に比べて急速な成長力で資産が増えるはずだと信じています。