今回の米国債券金利上昇をきっかけに投資先の見直しを行いました。
私のなかでは、株式と債券は相関係数が低く、トレードオフの関係になると思っていました。
今はコロナ禍の経済対策で金余り状態になっているからかもしれませんが、今回の債券金利の上昇によってハイテク株が軒並み下げたことで、自分の投資先を見直すきっかけがありました。
私の投資種類は基本的に投信ファンドなのです。
投信の場合、このような売却をするのには非常に非効率で、売り注文から約定までタイムラグがあるうえに、相場を見ながら売却のタイミングを計れないです。
したがって、少しでも高値で売却したいと思っても、約定単価は運の要素も強いと思います。
■売却する2つのファンド
私が保有していた投信は下記の4つです。
- グローバル3倍3分法ファンド(グロ3)
- 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)
- eMAXIS Neo自動運転
- eMAXIS Neoバーチャルリアリティ
今回これらの中で、「グロ3」と「USA360」の売却をします。
といっても、全部は売却せず、一般NISAで保有している分は置いておいて、特定口座は保有している分を売却します。
■売却を考えたきっかけ
なぜ売却しようと思ったかというと、一つは、eMAXIS Neoの方が値動きが大きく、将来性があると思ったからです。
グロ3やUSA360は債券レバレッジ型なので、こちらも値動きが大きいのですが、eMAXIS Neoバーチャルリアリティの動きの比ではありません。
また、債券レバレッジをかけているのですが、今回の米国債券金利上昇の時に、よくよく考えてみたのですが、現状、世の中の各国はコロナ禍で経済政策を行っている為、債券金利が以前に比べてかなり下がっているのです。
日本なんてマイナス金利になるくらいですし、米国も景気の良い時は高かったのですが、今はかなり下げてきています。
債券の場合、金利が高いと債券価格が下がり、金利が安いと債券価格が上がるのですが、今は政策で金利がかなり抑えられている状態ですから、今後は上がらないといけない状況になっています。
そうなると、債券価格が下がってくことになりますから、債券レバレッジをかけているグロ3とUSA360は大きな打撃を受けると思ったのです。
■債券レバレッジのリスクを持つよりも株式リスクの方が将来性がある
債券レバレッジ型ファンドでも十分にリスクを取った投資となっていますが、それを上回ったのがeMAXIS Neoバーチャルリアリティでした。
金利が上がることで、ハイテク株などのグロース株の株価が下落しました。
今回の調整は結構大きく、もともと中小型株で構成されているeMAXIS Neoですから、今回の値下がりも平均指数よりもかなり大きかったです。
この事実をみて感じたのは、株式中心のファンドであっても、債券レバレッジより大きく動くのであれば、わざわざ債券レバレッジ型を保有している意味がないのではないかと思ったのです。
なんせ、債券価格は今後の金利上昇で下がることが明確ですから、そこにリスクを持っておく必要もありません。
このように考えて、一旦、特定口座のグロ3とUSA360の2商品は売却することにしました。
とはいえ、NISA枠で今年の最初に購入した分の損益としては、今回の金利上昇局面でもマイナスにならずに堪えたので、継続保有しておこうと思います。
株式上昇分で利益が乗っていますから、ちょっとくらいの債券価格下げではマイナスにはならないと思います。
■購入するeMAXIS Neoの2ファンド
さて、売却した分の資産を次にどう活かすかについてです。
現金で持っていても面白味もないですから、何らかに投資をしたいと考えました。
けれども、eMAXIS Neoバーチャルリアリティだとあまりにも値動きが大き過ぎて心臓に悪いです。
将来性があるけれど、もう少し変動がマイルドなものにしようと思いました。
そこで注目したのが、eMAXIS Neoシリーズの他のファンドです。
何か良さげなものは無いかな?と思って選んだのが下記の2つです。
- eMAXIS Neoウェアラブル
- eMAXIS Neoナノテクノロジー
この2ファンドは、今回の債券金利上昇でもバーチャルリアリティよりは下げ率は抑えられていました。
設定来の利益は、バーチャルリアリティには負けますが、それでも基準価額は2万円を超えていますから、設定来では100%超えを達成していることになります。
売却した分の全ての資金をこの2ファンドには当てませんが、半分程度は購入してみたいと思っています。
これでeMAXIS Neoは4ファンドを保有することになりました。
グロ3やUSA360に比べるとレバレッジが無い分、実際の運用額は抑えられていますが、振れ幅は相当大きいので、振り落とされないようにしたいと思います。