受験って、結局は結果勝負です。
どんな道のりを歩もうが、いくら遠回りしようが、コスパ良く受験しようが、短時間で詰め込もうが、結局は合格した者が勝者です。
模試テストなどでたくさんA判定を取っていたとしても、それはあくまで模試です。
模試の結果なんて、人生において何の役にも立ちません。
ちょっと役立つことといえば、ユーチューバーなどにインタビューされて、模試の結果を見せるくらいでしょうか。
それでも、単純に何も面白くない結果だったら取り上げもされませんけどね。
模試でA判定なのに不合格だったとか、模試でE判定なのに逆転合格したとか、そんな面白いエピソードであれば取り上げてもらえます。
模試を公表して使えるものなんて所詮そんなものです。
基本的には自分のために使うもの。
模試の結果をみて、合格までのストーリーを自分で立てて、そして、それをこなしていく。
そのための材料が模試を受験することであり、模試の結果の取扱いです。
なので、模試によって、自分の弱点をあぶり出してもらわないと意味がありません。
もちろん、良い点数、良い偏差値、良い順位、良い判定であれば、モチベーションが上がるので、それはそれでいい気分になれますが、できれば、自分の弱点を明るみにしてくれる方が本当は良い訳です。
それで、合格を得ることができるのであれば、模試の結果なんて結局は途中経過でしかありません。
とは言っても、そう考えたくても、そう考えられないことは多くあります。
本人も一生懸命勉強してきたら、たとえ模試だと分かっていても良い結果は欲しいですし、親も模試の成績によって気分が変わります。
一喜一憂してはいけないと分かっていても、してしまうというのが人間というものです。
なので、一喜一憂してはいけない分かっていてもしてしまうので、してはいけないと常に認識しておくことが重要です。
これって、資産運用などの投資と同じで、一喜一憂してはいけないと思っていても人間はするので、それを否定するのではなく、するもんだなと思いつつ、そして、しないように冷静に考えようって思うことが大切なのだと思います。
そうすることで、精神安定になりますし、結果の見方も変わってきます。
■誰だって不安なもの
受験に向かって不安はつきものです。
自分の目標を達成したいですし、それこそ、自分だけの問題ではなく、親子で喜びを感じたいものです。
さらには、他人の目があって、気にしないでおこうと思っていても、人間はしてしまうので、その目に対しても良い結果を出したいという承認欲求が出てしまうものです。
その気持ちは仕方ありません。
逆にそのような気持ちが無いと、勉強に身が入らないですし、辛い勉強から逃げてしまいます。
受験は長い戦いなので、そのようなモチベーションを持つことは非常に大切です。
それが自分のためでも、親のためでも、世間の目を気にすることでも、何でも良いです。
自分自身が追い詰められない程度に負荷をかけることは、何をやるにも必要なことです。
■素質が50%を占める
親目線でいうと、これくらいはやってほしいなという希望と、まあこのくらいなら満足かなという妥協のバランスが大切だと思います。
子どもも人間なので、社会人の他人と同じように、相対しての承認も必要ということです。
他人であれば他人だからゆえに諦められることも、自分の子であれば諦めきれないことは多くあります。
それは他人であれば、その人の人生なので自分は知ったことではないと考えることはできますが、いざ我が子になると、子どもの人生の責任も少し持っているし、できれば良い人生を歩んで欲しいとおもうので、期待に対する要求になるわけです。
とはいえ、努力と素質は50:50という脳科学の結果が出ていることは忘れてはいけません。
いくら努力しても50%分しか取り返せないのです。
なので、両親の学力、祖父母の学力からして、まあ、これくらいが妥当かなというラインから、あとは努力で一歩二歩は上がることができるか、という感じだと思います。
突然変異なんてそう簡単に起きる訳がないのですから。
■時間を制する
人間、常にマックスで動き続けることは不可能です。
素質がある人は、何も考えずに、少々の負荷をかけるだけで、他人を簡単に追い越すことができます。
これはスポーツや芸術などの部分では皆が感じることですが、学力においても同じことです。
短時間で一瞬に出来てしまう人と、いくら時間をかけても優秀な人の足元にも及ばない人もいるということです。
常に100%で走っているといつかは破綻してしまうので、60~70%の力で結果が出るくらいがちょうど良いです。
そしてたまに90%くらいの力を入れるという感じですね。
1日、2日くらいなら99%や100%の力を注いでも良いかと思いますが、普通に考えて、それを一週間も続けていたら疲れてしまいます。
そんな感じで、自分の才能と努力部分を理解して、日々過ごすことが、これこそコスパを意識したやり方だと思っています。
人間だれしも平等に与えられたのは「時間」だけです。
それ以外の要素は生まれたときから不平等になっています。
なので、時間を制するものが、自分のパフォーマンスを最大限に上げることができると思う方が、やる気が出るってものですね。
無理をするのではなく、無難にやっていくということです。