中1の娘が、英検準1級のS-CBTを受験しました。
合否結果はまだ先なのですが、準1級の合格はなかなか難しそうな気がします。
それでも、年に何度かは挑戦してほしいと思っており、その理由は、英検のテストに向けた対策をすることによって、英語の勉強に確実になっていると思えるからです。
英語の能力アップは徐々にかもしれませんが、英語に触れる機会を増やし、テストに向けて短期間でも集中して学習することは必要なことだと思っています。
英語は積み上げの教科なので、やっていることが無駄にはならないと思うのです。
現状、学校での学習内容と乖離があったとしても、違う切り口や目線から英語を学習するということは、今後、何らかにおいて発揮される時がくると信じています。
その為にも、英検の学習は止めてほしくないです。
本日はリスニングが得意な娘であっても、準1級のリスニングは難しいと言っており、なかなか点数が伸びないので、準1級の内容について取り上げてみることにしました。
■準1級は3つのパート
英検準1級のリスニングは3つのパートに分かれています。
パート1は会話で、内容を聞いて、質問に答える問題です。
パート2は、パッセージを聞いて、内容に関する質問に答える問題です。
パート3は、実生活にありそうな様々な状況に応じた内容に関する問題です。
この中で、準1級以上で取り扱っているのが、パート3です。リアル-ライフとも言っています。
どのパートも準1級ならではの難しさがあり、2級までとは比べ物になりません。
娘の場合、これまでの級はリスニングで点数を稼いでいましたが、準1級ではリスニングでは全く稼げず、リーディングといい勝負で、ライティングには負けることも多いくらいです。
それだけリスニングが難しいので、2級までは学生であれば挑んでいた試験かもしれませんが、準1級になるとちょっと傾向が変わってきます。
大学生向けというよりは、専門的というか、社会人向きというか、まあ、英語が得意な人が受ける試験なんだろうなというのが、良く分かります。
■パート1は会話文
ここからは、各パートの内容について記します。
パート1は、問題数が12問となります。
会話を聞いて、それに関する質問ですが、回答時間は10秒となります。
語数は60~100語らしく、2級の時は45~75語なので、1.5倍くらいになっている感じです。
2級でも十分長かったのですが、準1級になると相当長く、英語が全く分からない私からすると、いつまで続くの?って感じです。
会話のスピードは2級とさほど変わらないそうですが、準1級の単語は1語が長いので、早く話しているように聞こえるそうです。
少しマニアックな差といったら、2級までは1語1語をハッキリと読まれていたのに対し、準1級ではなめらかに自然に読まれているそうです。
■パート2はアカデミックな説明文
パート2は、問題数が6題で、設問が12問となります。
説明文のパッセージを聞いて、それに関する2つの質問にそれぞれ10秒で答えるということです。
2級までは物語文やアナウンス、レポートなども取り入れていたようですが、準1級からは説明文で、その内容が、科学、テクノロジー、生物、環境、健康、医療、IT、ビジネス、社会、教育、歴史、考古学などのアカデミックな内容が取り扱われるそうです。
語数が驚きの130~160語で、これは2級の55~75語の2倍以上です。
質問も各パッセージにつき2問ずつなので、内容を覚えておくのも難しいのかと思います。
内容としては、2級では身近に起こり得るストーリーが読まれていて理解しやすい内容だったのに対し、準1級ではアカデミックなテーマなので、語彙レベルも内容も複雑になるということです。
■パート3はリアル-ライフ形式の内容
パート3が準1級から入ってくる、リアル-ライフ形式の内容に関するものです。
問題数は5問となります。
問題用紙に印刷されたシチュエーションと質問文を10秒で読み、状況を把握した後に、音声を聞くことになります。
その後、質問に10秒で答えます。
実生活でありえそうな具体的状況が扱われるということで、仕事、学校、買い物、交通機関、レジャー、保険、不動産、病院などが扱われるそうです。
語数は80~110語ということです。
リアルさを出すために、効果音なども入ってくることや、雰囲気を出して読まれることもあるので、慣れるまでは聞きづらいと思うこともあるそうです。
■イミフの意味が分かった
2級から準1級のリスニングの難しさは、ここまでレベルが上がっているのかと驚きでした。
私は両方ともに受験したことがないので、全く分かりませんが、娘が苦労している理由が何となくわかったような気がします。
最近はパート1がようやく正答率が上がってきたようですが、パート2はなかなか聞き取れないみたいですし、何言っているのか意味不明とも言っていました。
アカデミックな内容なので、そればっかりは仕方ないのかもしれません。
とはいえ、他の人のようにリーディングでは期待できないので、点数が稼げるリスニングでしっかりと高得点を出さなければ、準1級の一次試験突破は難しいでしょうね。