先日の英検準2級一次試験合否発表での喜びが冷めないなか、数週間後の迫った二次試験へむけて取り組みを開始しなければと思いながら、親子で勉強を進めています。
今日、英検準2級(一次試験)の合否結果がウェブ発表されました! - なんでも道しるべ
ところで、子どもには英語の到達目標として「英検」を利用していますが、会社では「TOEIC」の案内がやってきます。
私自身は英語が苦手なので、私が勉強するくらいなら子どもの英語勉強に一緒に取り組む方がよっぽど建設的だと思って、TOEICの案内は完全に無視しています。
疑問として、なぜ学生は「英検」を目標に英語勉強を進め、社会人は「TOEIC」を目標とされるのか?と思います。
英語に精通している人達は、英検とTOEICの内容面からの違いで議論が出ているようです。
特に英検派の人々は、TOEICが主の社会人・会社の取り組みに疑問を呈しているように感じます。
書かれている内容が難し過ぎて、私には少々理解ができません。
まあ、英検もTOEICもほとんど受験したことない私ですから、理解できないのは仕方ないことかもしれませんが。
しかしながら、子育てに関して言えば、英検とTOEICの違いは知っておく必要があります。
自分の子にとって、何が適切なツールであるかを選択してあげるのも親の役目なので、英検とTOEICをどのように使い分けて、英語勉強として取り組んでいくかを考えることが重要だと思っています。
受験の仕組み(得点配分や分野など)の違いは、各種の比較表を参考にするとして、本日の記事では、小学生(特に英語に初心者)にとっては英検を受験する意義について考えてみたいと思います。
■英検とTOEICの大きな違い
英検とTOEICの大きな違いは何なのか?と考えてみました。
1.団体に関して
英検は日本英語検定協会です。
TOEICは国際ビジネスコミュニケーション協会です。
団体名からして、TOEICはビジネス用という感じがします。
私の学生時代からTOEICはあったようですが、大学時代というか、社会人になってから初めてTOEICの存在を知りました。
2.問題に関して
英検は受験級によって問題冊子が異なります。したがって、受験級のレベルに応じた問題を解くことになります。
TOEICは全員が同じ問題を受験します。英語の初心者から上級者までが同じ問題を解くことになります。
3.成績に関して
英検は合否がでます。
最近は英検CSEスコアが出て、合格でも不合格でも自分の位置が確認できるようになりましたが、最終的には合格を目指すことには変わりません。
TOEICはスコアで判断します。
会社の人事などの場合はTOEIC何点以上という基準を設けられていることが多いです。
その他、有効期限に関することも気にはなりますが、認定書の再発行期限が2年であったり、留学に活用する場合に合格証明書発行日から2年が有効であったりします。
これらのことは気にはなりますが、各検定で事情が異なりますし、勉強する側や、有効を判断する受け取る側の事情も異なるので、こればかりは比較しにくいですね。
■子どもは英検に取り組みやすい
これらのことを総合的にみると、子どもの時(特に小・中学)においては、英検の方が取り組みしやすいものであると考えています。
やはり、TOEICはビジネス側であること、合否ではなく点数化されることで嬉しさが半減するという感じがします。
子どもにとっては、「合格!」というフレーズがとても好きで、合格をもらうことを目標に勉強している部分があります。
「TOEICで600点」となると小学生にとっては凄いことなのかもしれませんが、本人にとっては???なのかもしれません。
また、問題冊子も自分のレベルに合った問題を用意してくれていることが素晴らしいです。
娘と勉強を一緒にしてきて、5級→4級→3級→準2級と上がるにつれて、問題形式も高度になってきますが、内容もレベルアップしているのを肌で感じます。
また、受験級の問題は頑張って考えれば分かる程度という、自分の今の能力に対して少し目標が高い存在というのが、山を越える努力がしやすいと感じます。
TOEICを子どもにさせたことが無いので、英検寄りの目線になっていますが、親として感じる部分です。
■TOEICスコアと英検の級の比較
最後に、TOEICスコアと英検の級の比較を見てみます。
ニュージーランド留学センターのスコア換算表を参考に載せてみます。
- TOEIC 英検
- 990-970 -
- 970-870 1級
- 870-820 -
- 820-740 準1級
- 740-600 -
- 600-550 2級
- 550-500 -
- 490-450 準2級
- 440-300 -
- 299-291 3級
- 290-270 -
- 269-260 4級
- 259-100 5級
TOEICの点数の下の方は、無理やり英検を当てはめたという感じがしますね。
さらに、TOEICの場合はスコアになりますが、三択問題や四択問題なので、250点以下を取るのが難しいです。言い換えると、適当にマークしても250点程度は取れることになります。
そうなると、上記の換算表の4級や5級というのは意味がないですし、3級程度でTOEICを受けてもほとんど実力が測れていないということになります。
準2級に合格するレベルに到達すると、ようやくTOEICの問題を解けるレベルになってきたということになりますが、それでも半分程度しか正解しません。
娘と英検の勉強しているときにそうでしたが、英検も択一問題なので、10問解いて5問しか正解していないと、分かったという感覚がほとんど残らないです。
10問解いて8問正解すると、「今回は良くできた!」という感覚になります。
実際に、準2級の英検CSEスコアは74%程度を取って合格となりますので、74%というのは絶妙な合格ラインの感じがします。
■まずは英検準1級を目指す
今後、大学入試改革によって、スコア換算表などが精査されてくると思いますが、現状の換算表を見る限り、小・中・高校までの学生の間は英検を受験して、準1級合格を目指したい所かと思います。
その後、1級を目指すか、TOEICのスコアを目指すか、というのが、検定証の提出先や使い方によって選択していくといことになるかなと考えています。
我が家の事情としては、まだまだ小学生なので、英検の上位級合格にむけて勉強していくことですね。