英語教育時代は急速に発達しようとしています。
私自身、間もなく中学生になる娘に幼少期から英語教育をしていますが、ここまでの変貌は予想外でした。
別にこんな時代が来るとは知らなかったのですが、単に自分が英語で困ったので、娘には同じ気持ちにはなってほしくないという想いだけでやってきました。
文科省が主導でやっているので、10年以上前からこのような手立てを打とうと策を練っていたと思いますが、この流れを先に知っていたらと思うと。
まあ、知らない方が良かったのかもしれません。
知らないがうえに、小学校のうちから単語や英文法をの勉強をしようなんて考えもしませんでしたから。
けれども、この2020年度の小学校の学習指導要領の改訂、2021年度からの中学校の学習指導要領の改訂の流れをみると、我が娘はちょうどその過渡期の世代に入っているのですが、この世代は英語の勉強で大きな差が生まれるのは確実と考えます。
■中学生からの英語スタートは遅すぎる
ハッキリ言って、中学校から英語をやり始めても遅いかなと思います。
人生的には遅くないと思いますが、高校受験ではハンデを挽回できないと思いますし、大学受験でも少々厳しいかなと感じます。
すでに英語に取り組んでいた子たちは、中高生の段階でさらに上を目指していくでしょうし、英語のアドバンテージを持って、他教科に力を注ぐという戦略も持てるわけです。
中学生になってから一から英語を始める人は、6年後に受けることになる大学受験の問題をパラパラと見るべきです。
早慶のテストがあり得ないほど難しいのが分かりますし、共通テストであっても長文が多くて目がくらむのではないでしょうか。
数学でも同じことではありますが、数学は算数の土台があります。
何もない無防備な状態で6年後に解けるまでの実力をつけるとなると、相当の努力が必要だということが分かるのではないでしょうか。
■学習単語数から考える英検の目標級
ゆとり教育時代(2002~2010年の学習指導要領)では中学3年間に習う英単語は900単語だったそうです。
対して、2021年度からの改訂学習指導要領では、1800単語に倍増します。
これに、小学校で習っている600単語が追加されるわけですから、合計で2400単語が小中学校で習う単語数になるわけですね。
高校までに習う単語数は2020年度までは3000単語だと言われていました。
それが小中学校段階で2400単語を習うのですから、高校ではさらに追加して、合計で4000単語や5000単語だと言われています。
これを英検のレベルに置き換えると分かり易いです。
英検3級で2000単語、準2級で3000単語、2級で4000~5000単語と言われています。
小中学校で2021年度から2400単語を学習するのであれば、小学校卒業レベルで英検3級が目標になります。
高校生の場合、2020年度までは3000単語なので、普通にやっていると準2級が目標でしょう。
それが、2021年度からは4000~5000単語を目標としているのですから、高校卒業での目標は英検2級になります。
もともと2級は高校卒業程度を言われていましたが、2級はそれなりに英語が得意な生徒が合格できる級でした。
それが、一般的な学生でも合格できるという級に変わるということです。
良くできる生徒は準1級を目指すことになりますね。
■小学生はライティングとスピーキング強化
英語の土台が変わることが理解できたとおもいます。
単語数だけで判断はできず、あくまで英検は4技能試験となりますから、リーディングやライティングも強化しなければなりませんし、スピーキングができなければ二次試験に合格しません。
けれども、確実にスピーキングテストのある英検3級がベースになることは間違いないと思います。
先日、モリテツ先生のYouTubeライブで、小学生が準1級に合格する為に必要な勉強を質問しました。
「小学生で準1級は難しいなぁ」というのが第一解答でしたが、やはりライティングとスピーキング技能からスタートするべきという回答でした。
モリテツ先生監修の英検の問題集は、たしかにライティングが第一章で、スピーキングが第2章になっています。
この2技能が勝負の分かれ道なのだともいます
確かに、一次試験でリーディングはかなり厳しいです。
リスニングとライティングで点を稼げば、小学生でも合格が見えてくるのかもしれません。
■同世代で置いてけぼり
英語学習の低年齢化は確実に起きています。
まだ周りは英語の学習をしていないからとボーっとしていると、取り残されるのは必至だと思われます。
学生時代は同学年横並びで良いのかもしれませんが、社会人になると5年10年の差なんて同世代とみなされます。
したがって、今は良くても、社会人になると数年後輩の人は英語が堪能って人はどんどん現れるってことです。
その時に、同世代で置いてけぼりを食らわないためにも、学生の間、特に幼少期から小学生の間の英語学習が重要であることは間違いないと思います。