円高基調が止まりません。
8月の大きな株価下落にはドル円の下落もセットでついてきて、円高・株安となっていました。
株安に関しては、S&P500が最高値まであと1%程度まで戻してきており、回復できてきています。
NASDAQ100は下落幅が大きかったので、S&P500やNYダウほど戻りは強くないですが、それでもビックテック中心にハイテク企業の戻りは徐々に強くなっています。
けれども、ドル円がいっこうに戻って来ないんですよね。
これは日銀の利上げというよりも、米国の利下げを織り込み始めているという感じでしょうか。
一つに、今週末のジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言を予想して、9月利下げの確率が高まるという思惑から、ドル安になっていると思います。
として、もう一つが雇用者数の見直しという、なんともきな臭い話が報道されており、昨年度1年間で100万人の雇用者数を下方修正するのでは?という話なんですよね。
最初は、Xレベルの下方修正話題だったのですが、ついにブルームバーグでも報道されており、数値がどこまで信ぴょう性があるか分かりませんが、下方修正するのはほぼ確実になりそうな気がします。
どいうわけで、ドル高になる要素は全く無く、ドル円は下落が止まらないです。
■収益は為替の影響を受けまくり
投資信託の収益は為替の影響を受けて、あまり上がってきません。
米国株価はそれなりに戻してきているので、基準価額もそれなりに上がってきてもよさそうなのですが、為替が最高値から10%程低下しているので、基準価額もなかなか上がってこない状況です。
ここから先、ドル円がどうなっていくのか、本当に分からないですね。
いわゆる専門家も意見がバラバラですし、そもそもポジショントーク的な部分もありますから、円高になって欲しい人はそのような発言をしますし、円安になって欲しい人はそう言います。
なので、本当のところも分からないというか、言ってしまうと、予想できないのだと思います。
通貨なんて、株と違って、右肩上がりになる要素はなく、どちらか安いとどちらかが高いというトレードオフの関係になるので、結局は政策や経済によりけりってことになるのだと思っています。
なので、誰も予想できないですから、為替をうんぬんかんぬん言っても仕方ないのですが、自分自身の資産にとっては、米国株を持っている身として、円高になると時価が減るので気分の良いものではないです。
これからの積立には円高の方が良いのですが、今の資産価値では円安の方が良い訳で、本当に自分自身でも矛盾しているなと思いますね。
結局のところ、為替が全く動かない固定相場の方が都合良いんですけどね、そんな単純な話ではないです。
■雇用者数改訂とFOMC議事要旨
今日の夜の米国市場は少し注目ですね。
一つに、雇用者数の改定が起きるのか、起きた場合にどれだけ下方修正されるのか、それを市場がどのように反応するのか、ってこと。
もう一つに、FOMCの議事要旨が発表されるので、その内容から今後の見通しをどのように考えるのか、って話です。
市場に織り込まれているといっても、どこまで織り込んでいるかなんて誰にも分かりませんし、これらをネタに売りや買いを仕掛けてくる層もいますし、これは株でも為替でも同じ話になります。
私のような個人投資家には何もできないので、見守るしかないかなと思いますが、出来ることとしては、ポジションをどの程度にしておくかって話です。
投資ポジションを一旦縮小するのか、それとも、今のポジションをキープしておくのか、投資信託ではどうしようもできませんが、ETFならタイミングを図れるので、いまのポジションと相談しようかと思っています。
まあ、一時期に比べるとポジションを軽くしているので、下がったら買えば良いかという考えで、このままキープというのが良いのかなと今は思っています。
これらの判断も結局はドル円と先物次第かなと思いますね。