私が考える子どもの学習方針は、英語をできるだけ早期に始めることです。
自分自身、英語が不得意かつ嫌いであったことから、子どもにはそうなってほしくないと思い、その方針で教育してきました。
あらゆることを試して、ようやく小学5年の時に、英検2級合格までたどり着きました。
今は、英検準1級合格に向けて取り組みしています。
できれば、中学生の早い時期には合格させてあげたいと思っていますが、準1級の壁は厚く、なかなか難しいのではないかと感じています。
でも、英語の力はそれなりに付いてきていると実感できます。
それを感じたのは、遊び半分で、高校受験の問題を解いた時でした。
■2級合格者は小学生であっても高校受験英語に挑める
市内トップ高校の受験問題は、かなり難しくて有名です。
長文問題が注釈付きで出題されており、中学生が解く問題としては難易度がかなり高いと思います。
私の感覚では、中学入学時から英語を始めていたとするならば、この問題が解けるレベルに到達するのには相当勉強しなければならないのではないかと感じています。
単純な英文法や英作文の問題ではないので、英語を3年間勉強しただけだとかなり苦労すると思います。
先日、ネットで見つけた市内トップ校の過去問を遊び半分で解いてみました。
解いてみようと思ったきっかけは、高校受験レベルの英語というのがどういうものかを娘に知ってもらいたかったからです。
リーディング問題は最初から長文問題だったので、私は驚きましたが、娘は全く気にしていなかったです。
そして、長文を音読しながら、意味を考えて読んでいました。
横で見ていた私としては、「そんなにスラスラと読めるものなの?」と思いましたが、後から聞いた話だと、中学生レベルの単語なら95%以上は分かるらしいです。
分からないなと思った単語は、欄外に注釈で記載されていたので、ほとんど完璧に読めたそうです。
「さすがに2級合格者は違うなぁ」と思った瞬間でした。
■入試で英語がメインとなる理由
設問となると、ちょっと手こずった感じで、正解するのは数問程度でしたが、解答を見たら、「あぁ、そうかぁ」と言っていました。
小学6年であっても、そこまで分かるものなのか?と私は不思議に思いましたが、娘曰く、何となく理解できるそうです。
私は英語長文が読めないので、だいたいの意味と、設問で聞かれていること、選択文の内容を教えてもらいました。
内容からすると、英語というよりも、簡単な国語や理科/社会の問題みたいなものです。
以前に、大学受験では、なぜ国語がメインではなく、英語がメインなのかという疑問を持っている人がいました。
その答えが、国語は問題を作るのが難しいからという理由でした。
国語の場合、ちょっと簡単にしてしまうと全員が高得点をとってしまい合否が付けにくい、対して、ちょっとでも難しくしてしまうと一部の優秀な人を除いてかなりの人が団子になるということです。
なるほどなぁと思いました。
やはり、言語が日本語である以上、国語で合否をつけるような問題を作るのはかなり苦労するということなのだと思います。
誰しも、日本語は読めるわけですからね。
その点、英語の場合は、「英語で書かれた文章を読む」という点でフィルターがかかります。
ゆえに、英語を読む→中身を理解する→設問に答える→英語を書く、という各層で、受験者の得点差を付けることができるので、有効な教科だということでしょう。
あとは、英語の4技能が乏しければ、大学でのゼミなどで困るといった実際的な問題もあるのだと思いますが。
■中学生から英語を始めるのは遅い
トップ高校の入試の英語であっても、2級レベルの小学生であれば、問題を考える程度の実力があります。
あくまで、英語の実力なので、実際に設問を理解しようとしたら、国語や理科/社会といった知識がないと、長文の文章の本当の意味が理解できないです。
そういう意味では、中学3年間での勉強内容というのは非常に重要なものですが、英語を読むという段階においては、小学生でも十分に太刀打ちできるということです。
これは、数学だとそう簡単にはいかないと思います。
開成や灘に行くような子であれば、数学の問題も解いてしまうかもしれませんが、やはり日本全国でもトップ成績ではないと数学の場合は難しいでしょう。
英語であれば、我が娘のような凡人であっても、高校受験レベルは対応できるということです。
中学から本格的になる英語の1教科によって、成績はかなり揺らいできます。
小学生までの4教科だと対応できていた子であっても、英語によって、他の教科にも影響を与えてしまうことも良くあります。
なので、いくら小学校での英語が易しかったとしても、将来を見据えて、少しでも英語の学習を始めないといけないと考えます。
まずはリスニングだけでも良いので、英語耳を作る訓練が必要です。
リスニングだけだと、小学生でも、幼児でも可能なのですから。