中学3年、受験生の娘がいます。
英語教育は小さい頃からスタートした方が良いという話をしていますが、その方向性がさらに強くなったような気がします。
現状ではまだ英語ができれば武器になりますが、おそらく、5年後、10年後には現状の英語力だと武器にならないです。
受験において、検定英語の点数を出せば様々なアドバンテージがもらえる仕組みになっていますが、現状のアドバンテージがいつまで続くのかという感じになってきているようです。
それだけ英語ができる学生が増えていっているということです。
逆に言うと、英語力の格差が顕著に表れるようになるということ。
これから子育て教育を考えている人は、英語力アップをしっかり対策しないと難関大学への進学は夢のまた夢になりそうな気がします。
一昔前であれば、中学から英語を始めても十分に間に合っていました。
今の父親・母親世代の受験はそうだったと思います。
けれども今の時代は違います。
リーディングだけでは対処できなくなっていますし、リスニングを強化しても対応できなくなってきます。
ライティングやスピーキングを含めた4技能力アップを小さい頃から考えないと駄目です。
■大学入試の英検利用受験
大学受験において、英検のCSEスコアで当日の点数換算をしてもらえる大学が増えています。
国公立はさすがに少ないですが、私立大学はそのような制度を取っている大学が多いです。
少子化の時代ですから、優秀な学生をきちんと定員まで確保しようとすると、そのような受験の仕組みを作らないと人が集まらないからです
一時、検定受験料が払えない人はどうするのか?という話が大学共通テストで出ましたが、そんなことは私立大においてはどこ吹く風の状況です。
検定料が払えようが払え無さそうが関係ないです。
結局、学生を集めるためなら何でもするということです。
ただ、この時のCSEスコアの閾値が変わってきたようです。
■今年から満点扱いのCSEスコアが上がる?
各私立大学では、大学共通テスト利用という受験方式があります。
それに合わせて、英検利用というのを作っており、英検のCSEスコアによって、共通テストの点数換算をしてくれるという仕組みです。
大学毎で換算は異なりますし、共通テストの難易度も毎年変わるので、各大学で換算票などは公表されていないのです。
けれども、一般的には英検準1級に合格できていれば、共通テストは満点換算してくれるという大学がほとんどだったのです。
英検準1級合格のCSEスコアは2304点です。
したがって、2300点あれば、共通テストの英語は満点扱いということだったのです。
けれども、今年からは、もしかすると、2450点で満点扱いになるように、閾値が上がるのではないかと言われています。
有名私立大がそのような方針をにわかに醸し出している状況なので、ほぼほぼそうなるでしょうね。
なので、ギリギリで英検準1級に合格している人は、満点扱いしてくれないということです。
■英語得意な中高生爆増中
なぜこのようなことになったのか。
答えは簡単です。
英検準1級に合格する生徒が一気に増えたから、満点扱いだらけになったからです。
結局、入試というのは不合格者を出すための試験です。
何とかして不合格者をふるい分けしなければならないのです。
皆が満点換算になってしまうと、不合格者が出せなくなってしまうと言うことからです。
まあ、このような流れになるのは分かっていました。
今の学生は英語が出来る子が多いですからね。
何度も受験できる英検だと少し英語が堪能な子であれば、準1級は何度か受験して合格する子が出てくると思っていました。
ハッキリ言って、中学生の我が娘でも英検2級を持っていて、準1級にチャレンジしているくらいです。
高校生で準1級に合格するのは困難ではないと思います。
■中学生でも準1級合格者は少なくない
高校受験でも準1級で満点扱い、2級で80%の点数換算という都道府県もあります。
なので、大学受験の準1級で満点扱いというのはレベル帯としては合っていないのです。
また、そのような学生が大量に出てきたという事実です。
SECスコアで2450点ということは、準1級合格者でも上位にならないといけません。
余裕で準1級に合格できないといけないということです。
そのためには、中学生になってから英語をやっているようでは全く間に合いません。
英語だけを勉強すれば良いのであれば、中学生からでも可能性はあるかもしれませんが、他の4教科もあります。
また、リーディングやライティングは中学生からでも十分に力をつけることができますが、リスニングやスピーキングは一朝一夕では無理です。
少しずつ力をつけていく必要があります。
その為には、幼児や小学生での英語教育がものを言うことになるということです。
当ブログでは英語子育ての家庭環境のアドバイスを記事にしています。
参考にしていただいて、0歳からの英語子育てに興味をもらってもらえると情報を提供している甲斐がありますね。