フィアー&グリードインデックスはまだ極度の恐怖を指しています。
一昨日は19のエクストリームフィアーでしたが、昨日は21のエクストリームフィアーです。
少しは回復されてきていますが、いまだに極度の恐怖状態です。
けれども、米国相場はそれほど恐怖感が無かったです。
朝方は前日と同じくらいからスタートして、そのまま値を上げていき、前日比プラス3%くらいまで上げていました。
日本市場も回復していたことや、まだ経済指標が崩れていないこと、ソフトランディングも出来るかもしれないという発言が相次いでいることから、今日はとりあえず反発できるか?って思っていたら、ラスト2時間くらいのところから急激に売り込まれ、結局は前日比1%くらいで引けました。
前日比プラスで終わったから良かったものの、相場の状況としてはまだ上がるには早いという感じでしょうか。
どちらかというと、まだ恐怖が足りていないような気がします。
日中の上がり方を見ていると、買いたい人がまだ多いような状況ですから、これらの気持ちが一掃されないと上がってこないのではないか?と思うのです。
あとは、夏枯れ相場ですからね、売買が薄いですから、ボラティリティが高くなるのは仕方ないです。
下落相場は仕込むが吉と言われますが、一気に仕込むのではなく、徐々に持ち高を高めていくのが良いと思っています。
どちらにしても、焦点は8月末のエヌビディアの決算発表と、9月の雇用統計です。
この2つが通過するまでに暴騰するとは思えません。
これら2つがミスれば、さらなる下落があり得ることも想定しておかなければならないんです。
さらに、9月は歴史的にもマイナス月ですから、この要素も加味されてくるはずです。
いきなり数日で回復するような甘い相場でなくなっているのは確かだと思います。
とはいえ、悠長に構えていると、取り逃がすということもありますから、ゆっくりでも確実に仕込んでいくことが重要かと思います。
■含み益バリアが最大の防御
投資信託の収益は、ついに15%まで下がりました。
一昨日からさらにマイナス5%になっています。
一時は50%近い収益があったのですが、それが1ヶ月の間に35%も失ったことになります。
ポートフォリオはS&P500やVTIだけでなく、ボラティリティの大きいFANG+やレバレッジ系も持っているので、上がる時は力強いですが、下がる時も急激に下がります。
分かったうえで持っているので、こればかりは仕方ありません。
最近の投資で常に意識してきたのが、含み益バリアを持つようにしていたことです。
含み益と言っても収益率のことであり、収益額のことではありません。
このような下落相場では率が心の安定には効いてきます。
人間、マイナスになることは嫌なので、できるだけ含み損になりたくないものです。
けれども、収益率が低い場合は、このような急激な下落相場では一気に含み益が無くなります。
含み益バリアはこのような時に有効に働くものです。
収益率50%はそこそこ増えたなと一カ月前は思っていたのですが、この相場を経験して、50%でも全然安心できないことが分かりました。
ここからも収益率を下げないような取引をやっていこうと思っています。
■ドル円でもやっぱりドルコスト平均法
相場感はまだまだ悲観するような状況では無いと思っています。
完全にリセッションとなれば、株式相場の下落は大きくなるでしょうが、まだそのような状況下ではないですし、FRBには利下げのカードがありますから、対応することはできます。
けれども、我々日本人としては為替がとても気になるところです。
為替は日米金利差が最も効いていると言われていますから、米国が利下げをすると、円高方向に傾くような気はします。
けれども、日本はこれ以上の利上げは難しそうですし、デジタル赤字でもありますし、少子高齢化で国力が落ちてきていますからね、円が安くなっていくことは抑えられないかもしれないなと思っています。
なので、円高に傾いた時はチャンスです。
今回もどこまで円高になるか分かりませんが、長期的には円安に傾く可能性が高いと想定し、ドルコスト平均法としても少しずつ投資していくことが大切だと思っています。