昨日の米国市場はヨコヨコで終えています。
日中のボラティリティが小さいように見え、それほど出来高も上がっていなかったようです。
主要株価指数は若干の上昇で終わっていますので、一安心的な部分もありましたが、こんな時だから気になったファンドがあります。
それがFANG+です。
今や個人投資家の中でも大人気のFANG+ですが、つい先日の9月20日に銘柄入替で物議が湧いております。
FANG+といえば、名前に由来になっている、メタ、アマゾン、ネットフリックス、グーグルに加え、いわゆるマグニフィセントセブン銘柄である、アップル、マイクロソフト、そして、エヌビディア、テスラ、それに加えて、ブロードコム、スノーフレイクの10銘柄で構成されていました。
そんな中、9月20日の銘柄入替では、事前の予想どおりスノーフレイクは入替対象となったのですが、さらにもう1銘柄も入替となり、それがテスラだったのです。
テスラは確かに年初来では若干のマイナスで、FANG+の足を引っ張っていたというのは周知の事実ですが、外すほどでもないというのがFANG+保有者の大半の意見でした。
テスラが調子悪いのは確かで、EV車が売れていないので、売上・利益が予想を下回る決算を出していましたが、それでも、あくまで許容範囲といいますか、将来の伸びしろの方に目線がいっている人が多く、ロボタクシーなどの自動運転化技術に期待している人が多かったです。
なので、テスラは外さないと思っていたのですが、どんな基準か分かりませんが、今回、あっさりと外れてしまいました。
これがFANG+界隈では賛否両論といいますか、批判的なものがおおく、FANG+基準が不明だの、現政権の陰謀だの、トランプ前大統領と仲良くしているから外されただの、あくまで推測の域は超えませんが、いろいろな意見が出ています。
確かに、この銘柄入替は私もちょっと変だと思っており、公表されている基準に当てはめれば、テスラは残って当然だと思っています。
なので、この入替をした理由というのは知りたいところですが、アメリカですからね、様々な利権や陰謀があってもおかしくないですから、何も理由なんて出てこないでしょう。
それよりも、新たな銘柄に期待するしかないということです。
■中型銘柄2つはボラティリティ大きすぎ?
今回の銘柄入替で、めでたくテスラとスノーフレイクが外れたわけですが、そこで新たに入った銘柄が、クラウドストライクとサービスナウです。
クラウドストライクは、少し前に、セキュリティソフトのアップデートでミスって、世界中の企業を大パニックにした張本人です。
サービスナウは正直良く分かりません。
ここで、クラウドストライクを入れるという判断には脱帽ですが、確かに、今はこの事件を理由に株価が下がっていますから、いま買うというのはかなり上手だと思います。
サービスナウに関しても、今年の株価しか知りませんが、業績が良いためか、かなり株価が上がっているようで、グロース株としてはかなり有望であることは知りました。
けれども、やはり、テスラを外してまで、この2銘柄を入れたというのはあまり納得できないですね。
というのは、初日からすでにその兆候があり、昨日のFANG+銘柄の騰落では、この新たな2銘柄がワースト1、2という結果になっています。
そのせいで、FANG+指数だけがマイナスになっているわけですが、これはやはりこのような中型銘柄を2銘柄も入れてしまったというのが、大きな銘柄に引っ張られている指数に負ける要因になったと思います。
これは、さらにFANG+のボラティリティが大きくなる可能性が見えますので、今後はさらに注意かもしれませんね。
■来年の新NISA積立ファンドはどうする?
私の場合、新NISAでFANG+ファンドにかなりの割合で投資しています。
つみたて投資枠はFANG+一本ですし、成長投資枠はS&P500トップ10と半々で毎日積立しています。
トップ10を入れた理由は、スノーフレイクの割合を減らしたいという考えで積立しているのですが、今年はそこでもテスラは外されましたからね。
テスラの割合を上げようと思うなら、個別もしくは、M7ファンドを買うしかないようになってきています。
今年はもう成長投資枠はほぼ投資完了しましたし、つみたて投資枠はあと3ヶ月なので、FANG+メインでそのまま積立しようと思いますが、来年は少し考えないといけないかなと思っています。
ここから年末までのFANG+のパフォーマンスを見て、もし良好なパフォーマンスであれば、そのまま積立を継続すると思いますが、例えばS&P500に負けるような感じでパフォーマンスが悪ければ、その時はS&P500トップ10やM7ファンドなど、他のファンドも考えないといけないような気がしています。
個人的にはFANG+は好きなのですが、ファンドに愛着が出てしまうとリターンは逃すことになりますから、ここは冷静に判断するべきかと思っています。