先週の米国市場はずっと堅調でした。
雇用統計後に下がって、どうなるかな?と思われる一週間でしたが、無事にCPIもPPIも通過して、今週のFOMCでの利下げに向けた株価上昇という流れになったようです。
週末には、利下げ幅が0.25%ではなく、0.5%になるのでは?という報道も流れたことから、週末の利確はなく、株価上昇が継続した形になったようです。
今週の重大イベントは何といってもFOMCです。
今回のFOMCでは利下げはほぼ確実、それが0.25%になるのか、0.5%になるのか、という話ですが、私の個人的な予想では、0.25%の利下げだと思っています。
なぜそう思っているのかというと、0.5%も下げてしまうと、米国経済が悪化しているという雰囲気が出てしまうので、そうなると前回7月になぜ下げなかったんだって話になります。
なので、FRBとしても、通常の1回分、0.25%で様子を見たいと思っているでしょうし、そもそも、米国経済は悪くないので、0.25%で十分だと思っています。
もう一つに、0.5%の話が急に湧いて出てきたのは、それを書いた記事が増えたからです。
これは、事前にアドバルーン的に市場反応を見るというFRBの思惑で書かせている可能性があると思いますから、これを織り込んだ形の相場になっているのではということです。
当然、0.5%利下げの方が株価は上がりやすいですし、ドル円も下がりやすいわけですが、週末は0.5%利下げ確率が50%まで上がりましたが、それでも、この程度の株価上昇と為替低下ですから、FRBとしては十分に材料が揃ったはずです。
これで、パウエルさんの発言でも、急な話で市場が驚くことがないと思いますからね。
予想では、0.25%の利下げを決定して、パウエルさんの記者会見では大幅利下げを匂わせるという感じにして、労働市場を活性化させる狙いだと思っています。
■資産の過去最高値更新は遠そうだ
投資信託の収益は、一週間は堅調だったので、まだまだ6月の絶好調の時からすると半分以下の利益率ですが、ようやく回復してきました。
株価が上がっても、為替でマイナスになっているので、おそらく当分は過去最高益を更新することは無いと思っています。
為替が150円台くらいまで戻ると可能性としてはあり得ますが、その期待も薄そうなので、このままの利益額で当分は我慢して持ち続けたいと思います。
今年の前半が良すぎて、何だか物足りないと感じる人が多いのも事実でしょうが、年平均からするとこれが普通なので、あまりにも前半が良過ぎただけだと思っています。
とはいえ、円キャリートレードによる暴落も通過させたので、株式市場にあるシコリは、少しは解消したのではないかな?と思いますね。
米国債務残高が膨れ上がっているのが問題になっていますが、だからといって、金融政策を縮小すると、それこそ生活がクラッシュしますから、米国としては、債務を減らすためには経済成長を今よりも拡大させるしかないと思っているはずです。
だからこそ、クラッシュのリスクを取りながらも、米国株を保有しておくメリットがあるというものですからね。
■アッパーマスで留まりたいけれど
個人的には、先週は雇用統計後に少し買い増しをしましたが、ここからは様子見になると思います。
FOMC後に、もしかすると期待外れの下落があるかもしれませんが、そうなった時にはETFでレバナスを買うかもしれませんが、それでも、雇用統計後まで下がらないと追加投入はしないと思います。
金利が下がると株価が上がるという一般的な計算式からすると、ここからの利下げは株価にとっては良いのですが、それはリセッション懸念が少しずつ上がっているということでもあります。
今の場合は雇用者数が頭打ちになっている感じでしょうか。
とはいえ、利下げをするとインフレ再燃になりかねませんから、それも睨みつつ、労働活性化がFRBの焦点になってきています。
だからこそ、株価にはリスクがありながらも、リターンのプレミアムがあると思うんですよね。
先週一週間の上昇で、ようやく資産がアッパーマスに返り咲きました。
もうマス層には戻りたくないですが、といっても、決めるのは相場ですから、ここは受け入れる準備をしつつ、出来れば上がって欲しいと願うしかありません。