昨日の記事で、東洋経済オンラインの記事で紹介されていた国際分散型の投信おすすめ3商品を紹介しました。
グローバル型の国際分散投信のおすすめ3商品が紹介されていた!選考基準項目と共に! - なんでも道しるべ
昨日は、各商品の選考コメントまでは紹介できなかったので、本日続きとして書きたいと思います。
引用記事は、「「投資信託はこの3本が良い」と言える理由、東洋経済オンライン、頼籐太希、2018/9/9」となります。
■国際分散で投資する私の考え
まず、昨日のおさらいですが、国際分散型に投資する意味としては、世界全体の成長を得ながら勝つためです。
日本に住んでいると日本市場偏重になりがちで、さらに海外の実態を見たことない企業へ投資するなんて考えられないという感覚もあります。
私も以前はそのような考えで、自分の投資マネーを見たこともない企業に投資するなんて考えもできなかったです。
でも、日本企業だから、透明性が高く、自分が理解できているかというとそれは確実にNOだと思います。
企業内の成長戦略や本音なんて外部の人には分からないものです。
投資信託のアナリストですら、資料だけでなく足を運んで情報収集しているくらいですから、私のような素人個人投資家が分かるはずもありませんよね。
したがって、日本だから安心、海外だから不安なのでなく、もっと投資の視野を拡げて、グローバルに運用していかないと、投資もガラパゴス化するリスクがあるということです。
■選ぶ基準とおすすめ3投信のおさらい
ネット記事によると、おすすめを選んだ基準は以下のとおりでした。
・選ぶ基準項目
- 投資対象・地域が世界に分散されている。
- 運用コストが低い
- 一定以上の成長をしているか
- 純資産総額は一定規模以上(少ないと効率よく分散投資できないため)
- 運用コストを控除した運用実績が堅調に推移している(リスクに見合ったリターンが得られているか)
昨日の記事でも書きましたが、特に明確な数値はありません。
数値化して定量的に白黒つけていくのも、分かり易くて良いのかもしれませんが、投資というのは未来に向けてしているものなので、過去のデータで判断するのも大きな意味をもたらさないと感じます。
それでは、挙げられていた3つのグローバル型おすすめ投信です。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)(三菱UFJ国際投信)
- セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
昨日はセゾン資産形成の達人ファンドについて最後に触れましたので、本日は、残りの2ファンドについてもう少し掘り下げてみたいと思います。
■楽天・全世界株式インデックス・ファンド
まずは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。
このファンドを選ばれた理由は、まとめると下記のようです。
- 先進国株式に加えて新興国株式にも投資し、47か国の大型・中型・小型株の約7,800銘柄に投資している。
- アメリカの割合が約50%であること。
- 信託報酬が0.2296%とかなり低いこと。
- この一本で、低コストかつ全世界株式に投資できる。
このファンドは有名なバンガードのVTに投資する、ファンド・オブ・ETFです。
ETFのコストとファンドのコストの二重コストがかかることが欠点ではありますが、逆にメリットとしては「定額積立ができるのでドルコスト平均法の投資がしやすいこと」と、「分配金の再投資を自動でしてくれるので面倒でないこと」が利点です。
VTは世界まるごとなので、本当にこれ一本で全世界投資が実現することになります。
引用記事では、アメリカ偏重のファンドが気になると書いていましたが、約50%であれば、時価総額やGDP割合の点からも妥当であると判断しているのだと思います。
「いつかはVT一本で」というブロガーの人も多いようです。
確かに、投資を始めると私のように、少しでもインデックスより勝ちたくなるもので、サテライト的なファンドを集めたくなります。
心と資産に余裕のある人がVT一本で、資産運用しているのではないかと、勝手ながら想像しています。現実は知りませんが・・・
■eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
続いては、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」です。
このファンドを選んだ理由をまとめると以下とのことです。
- 国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・国外のREITの8つの資産に12.5%ずつ投資するファンドで、これ一本で全世界の株式、債券、不動産に投資できるのが魅力である。
- バランスファンドは、リスク分散の観点があり、これ一本で広く分散投資でき値動きが安定する。
- 自動的にリバランスしてくれるので手間が省ける。
このファンドにより、株式だけでなく、債券と不動産のアセットアロケーションを一気に組めるのはメリットだと思います。
ただ、私が現時点でこのファンドを持っていないのが、「債券が入っていること」と「比率が12.5%ずつという根拠のなさ」です。
何も考えずにバランスファンドを持って自動投資を実現するには良いのかもしれませんが、債券のリスクとリターンを考えると、債券に投資する意味合いが今のところ我が家の資産バランスでは含めなかったです。
こればかりは各家庭によって事情が異なるのと思うので、他の資産とのバランスを考えた方が良いと思います。
あとは、12.5%ずつというのがちょっと・・・と思っています。
比率に意味があれば、それなりにこのファンドの意味を考えたと思いますが、あまりにも単純すぎて、このファンド一本という感覚には今のところはどうしてもたどり着けない自分がいます。
皆さんも、グローバル型の投信について考えてみてください。