昨日の米国株市場は、上がったり、下がったり、忙しい日でした。
S&P500が最高値付近にまで回復していますから、このような状況になるのは仕方ないと思っています。
最高値更新するには何かしら材料が必要です。
けれども、いま最高値更新するのには材料が乏しい状況で、利下げ期待程度では、前回の最高値がおおよそ限界でしょう。
ここからさらに上がるには、やはり企業収益が必要です。
ちょうど良いことに、来週にはエヌビディアの決算が待っています。
すでにエヌビディアは再度最高値更新を狙おうかという位置まで回復してきていますから、来週の決算が超絶決算だった場合には、最高値更新を狙う展開になるでしょうし、失敗した場合には失望売りが出てくるでしょう。
もう利下げ開始は、ほぼ織り込まれてきていますから、ここからはどのペースで利下げしていくのか、加えて、企業決算がまだ好調なのか、対して、リセッション懸念はどうなのか、失業率の悪化は止まるのか、このようなところの綱引きだと思います。
昨日発表されたことで、昨年度の米国雇用者数が結局80万人以上で下方修正されました。
この結果を失望と捉えるのか、利下げ期待が強まるのか、その駆け引きで、昨日は上がったり、下がったりしていましたが、結局、FOMCの議事要旨で全て一掃されましたね。
利下げを9月に開始しようと考えているメンバーが多いこと、さらに7月も数人は利下げしても良いと考えていたこと、これらが公開されたことで、市場には安心感が出ました。
ここまで何日も連騰していましたし、利下げが織り込まれていたので、爆上げにはなりませんでしたが、少し前であれば爆上げでしょうね。
確実に今の天井付近にいるのは間違いないと思っています。
ここからさらに上昇するのか、一旦下落していくのか、これはエヌビディアの決算にかかっているのかもしれませんね。
■ジャクソンホール通過までは
投資信託の収益は株価が好調でもドル円が戻らないので、全く収益率が上がってきません。
ジャクソンホール会議までは利下げを織り込んでいくので、今は上がらないと考えた方が良いのかもしれませんが、過去の実績では、ジャクソンホール会議後は円安になるケースが多かったようですから、ドル円に関しては来週が勝負なのかなと思います。
一度に2回分の利下げを見込むなと期待が高い分、意外と円の失望売りが出てくるのかなとも思いますが、株価への影響もあります。
失望されると株価の急落が避けられなくなるので、そこは百戦錬磨のパウエルさんなら講演時に失敗しないと思っていますが、こればかりは蓋を開けて見ないと分かりません。
ここからは利下げフェーズであり、リセッションと戦うフェーズになりつつあるので、再度高インフレが起きないように配慮する必要もあるでしょう。
このさじ加減が一番難しいのだと思いますが、私のような素人投資家では想像を絶するような判断をしているのでしょうね。
どんな発言をして、市場にインパクトを与えないようにするか、非常に興味があります。
■スノーフレイク決算ミス
昨日の米国相場の引け後、スノーフレイクの決算発表があり、残念ながらミスを犯しています。
時間外ですでにマイナス8%ですから、今日の相場ではもっと下がるかもしれません。
先日、スノーフレイクの株をバフェット氏率いるバークシャーが売却したという報告書結果がありましたので、バフェット氏であれば、このような決算を予想したのかもしれません。
それにしても、赤字決算って、これまでも赤字でしたが、何か全然バリュー性は感じないですけどね。
バフェット氏が全売却するくらいですから、よほど魅力が無くなっているのでしょう。
スノーフレイクはこれでFANG+構成銘柄には相当の赤信号になったと思います。
前回もスノーフレイクには逆風が強かったですが、今回の決算、そしてバフェット氏が手放していることを考えると、9月の銘柄入替の際、スノーフレイクは確実に対象にかかると思っています。
入れ替えとなった場合には、FANG+に何が入るのか、これが非常に楽しみです。
スノーフレイクよりも収益が良く、将来有望な銘柄が入ってくれることを願っています。