英検の受験時期になると、ブログのアクセスランキング上位に英検関連の記事が増えてきます。
英検は学生にとっては重要な年間行事の一つではありますが、個人の英語能力、やる気、スケジューリング能力によっても違いますし、そもそも受ける級が各人で異なります。
英検は学生にとっては国民行事ではありますが、情報は常に新しいものでないといけないですし、最近は行政が英語学習に力を入れているのと同時に、センター試験改革の影響もあって、英検が様々な見方で注目は集めています。
英検は合格・不合格がきちんと出てくる英語能力判定ツールです。
このシステムは素晴らしく、自分自身に対する勝ち負けがはっきりするという面においては、英語学習へのモチベーションには絶好のチャンスだと思います。
また、年間に3度の機会があるのも素晴らしいです。
学校でいうと、学期ごとに受験のチャンスがあるわけですから、たとえ不合格になっても諦めずに挑戦することは大切ですね。
我が娘は、英検2級の二次試験に苦悩しています。
私自身が英語は苦手なので、二次試験の面接試験なんてものは、どの級でも難しいと感じてしまいます。
けれど、娘と一緒に試験対策をやっていると、準2級と2級の大きなハードルを感じます。
■2級の質問が「質」が異なる
極端な言い方をしてしまうかもしれませんが、準2級の面接では、質問の意味が分かって、自分のことを話せればOKという感じです。
しかし、2級の場合は、質問の内容がまず違います。
質問のセンテンスに時事問題が入っているのです。
もちろん単語という意味でも難しい単語が使われますが、たとえ質問の意味がおおよそ理解できたとしても、どのポイントを答えてほしいのか?という質問の意図をつかまなくてはいけません。
これは英語というよりは、国語的センスなのかもしれませんね。
したがって、回答として自分の経験だけを話してもおそらく減点になってしまうのです。
自分自身の意見を交えて(別に一般的な意見でも良いですが)、さらに経験も話せればOKという感じでしょうか。
このあたりの準2級からのレベル差が、小学生にとっては非常に難易度が高いのだと思います。
■娘がぶち当たる苦悩
小学生はある意味純粋なので、言いやすいからという理由で自分の意見を曲げて話すことができません。
自分の娘だけかもしれませんが、質問に対し、NOだと思っていたら、たとえYESの方が回答は楽だったとしても、一生懸命にNOの理由を英訳しようと努力している雰囲気があります。
そのあたりの臨機応変な対応は、中学生や高校生であれば問題ないのかもしれませんが、小学生が回答を考えると、ここで沈黙が起きてしまうのです。
2級のQ&Aは大きく分けで4つありますが、第3問と第4問のQ&Aがこれらのポイントに当てはまります。
YES/NOとAgree/Disagreeの2パターンありますが、基本的な問題レベルは変わらないです。
どちらにしても、小学生にとっては難解な問題レベルだと感じます。
常にどんなことにでも興味を持ったり、些細な当たり前のことを疑問に感じたり、日本人と世界との違いを意識したりするような生活を心掛けるのが良いかもしれません。
単に英語能力が高いだけだと、このQ&A対策は少々厳しいかなと感じます。
■リーディングも「アクセント」と「区切り」が難しい
娘の弱点のもう一つが、リーディングでした。
私自身は英語ができないので情けないですが、リーディングのどこにポイントがあり、何で点数が決まっているのかが分かりませんでしたが、アクセントや区切る点が重要であることを知りました。
以前までは、娘が読んでみることを、リーディングの見本を聞いて、それなりに合っていればOKという感じで勉強していましたが、今では、真似ができるように練習しています。
文の区切りで見本音声を止めて反復したり、見本音声に被せて発音してみたり、いろいろと試行錯誤しながら、アクセントと区切りを無意識にできるようなトレーニングをしています。
リーディングのもう一つのポイントは「声の大きさ」だそうです。
これはアティチュードにも影響するとのことで、積極性が採点されているので難しいですね。
この声の大きさも娘の弱点の一つです。
恥ずかしいという気持ちがあるので、自信が無いと誰でも声は小さくなりますが、娘の場合はさらに声が小さくなるので、これを克服するのも練習のポイントになると思っています。
■二次試験まであと1ヵ月
英検の一次試験が今週末の10/5か10/6ですね。
娘の場合は一次免除ですので、二次試験の11/3か11/10までもう少し時間がありますが、それでも、あと1ヵ月しかないので親の私としては焦っています。
その間に、学校も当然行事がありますし、それの準備を進めながらも英検対策を進めなければなりません。
私が以前に資格勉強をしていたときには、「会社員は時間が限られているから細切れ時間を大切に」と言われてきました。
今の学生も時間が限られていますので、会社員と一緒で細切れ時間を有効に使える人が勝利すると思います。
10分でも15分でも空いた時間にテキストを開けられる人、短時間で集中して勉強できる人、優先順位を常に意識して毎日を生活できる人、これらは社会に出てから必要なスキルです。
学生の勉強においてもダラダラと勉強するのではなく、集中して取り組み、趣味や遊びにも時間を割り当てながらも勉強に取り組める人が、今後のグローバル社会では活躍するのではないかなと思っています。
英検とは話がそれましたが、あと2回しか免除のチャンスがありません。
今回で何とか合格できるように親としてサポートしていきたいと思います。