日本人が保有資産の中で投資商品を持っている割合が20%以下なので、ポートフォリオの検討をする以前の問題なのですが、本当は40~50%程度まで投資商品の割合を上げるべきかと思っています。
余りにも投資商品を持たないというのが、逆の意味でリスクであり、現金が安心資産だと思い込んでいることが問題なのかなと感じています。
まずはアセットアロケーションで投資商品の比率を上げることですが、投資商品の割合を上げようとすると、どのように構築していくのかが課題となります。
いくら投資商品の比率を上げようと思っても、一気に一括投資をするようなことはしないと思っており、そもそも一括投資ができるような気質の人であれば、資産中の投資商品比率が20%以下なんてならないと思います。
徐々に投資商品を構築していくには、買い方や売り方が問題になると考えています。
商品によって、良し悪しがあるからです。
■投資商品には長期と短期を
投資商品を資産の中に組み込んでいく場合には、どのように買うのかと、どんな商品を買うかということです。
どのように買うかという点について、長期の投資と短期の投資で考えなければなりません。
YouTubeで有名な高橋ダンさんも投資は長期と短期で使い分けることをお勧めしています。
時には、長期と短期で真逆の投資をしていることもあり、矛盾していないか?と思える瞬間があるといいますが、それでも、それはリスクヘッジであり、必要なことと言います。
長期投資と短期投資を上手く組み入れることが出来る人は投資が上手ですが、もし上手くやるつもりがなければ、長期投資だけでも良いと思っています。
リスクばかりを考えて何もしないよりも、少しでも投資を組み入れることの方が重要です。
■長期投資は投資信託の定額購入がお勧め
長期の投資であれば、つみたて投資が主軸になると思っています。
その理由は一気に買うよりも、徐々に購入した方が気分的に安心だからです。
ドルコスト平均法という手法で、一定金額で購入する場合は、安い時は口数を多く、高い時は口数を少なく購入し、結果的に平均購入金額を下げることができる利点があります。
計算上の利点よりも、気分的に、高くなれば資産が増えて嬉しいし、安くなれば安く買えて嬉しいしということで、どっちに行っても嬉しいという点が最大のメリットだと思っています。
定額購入する場合には、株式やETFの購入では無く、投資信託の購入が第一になります。
投資信託の金額購入がドルコスト平均法には最も使いやすい購入法です。
ただし、投資信託の購入にはデメリットもあります。
■デメリットは注文と約定の時差
投資信託の購入のデメリットは、やはり注文と約定に時差があるということです。
投資信託はブラインド方式なので、注文時にどんな値付けになるかなんて分かりません。
注文を閉め切った後に、約定金額が確定するので、それを見込んで注文することが出来ないわけです。
これが唯一のデメリットですが、逆に言うと、変にタイミングを計って注文するという意識も必要ないということです。
その意味は、タイミングが計れるということは、もっと安く買えたのにと思うことや、買った後に値動きを気にしなくてはいけなくなるということです。
投資信託の購入は、そのタイミングを計ることが物理的にできないので、結局は流れのままに購入することになるうえに、ストレスがかかりにくいということになります。
タイミングが計れるのは一見良さそうに思えるのですが、ストレスがかかりやすくなるというリスクがあります。
■タイミングが計れないのが逆にメリット
また、売却時も同じです。
長期投資なので、基本的には売却のことは考えなくてもよいのですが、やはり売却をせざるを得ない時も来ます。
その時に、タイミングが計れないというのは、それはそれで何も考えずに、解約が必要な時にできるのがメリットです。
下手にタイミングが計れると、売却時にも無駄なストレスがかかります。
投資においては、買う時も、保有時も、売却時もストレスがかからないようにすることが鉄則です。
本日は長期投資の商品の買い方について書きました。
短期投資の場合は、投資信託ではなくて、別の商品の方が都合が良いと思っています。
これについては別途、記事にしていきたいと思います。