日米の中央銀行トップが発言するとなると、一旦退避的な下落があってもおかしくないと思います。
昨日の米国市場はまさにそのような状況でした。
特に大きな材料となるものがあったわけではなく、ダラダラと下落していく主要3指数でした。
このような時は、特に焦る必要もないと思いますし、ポジションをいじる必要もないでしょうね。
個人投資家と機関投資家はミッションが違うので、負けられない機関投資家が一旦退避するのは自然なことです。
短期間で成果を出さなければならない機関投資家からすると、退避するのも戦略の一つでしょうし、売りをしておくのも戦略の一つです。
個人投資家の場合、長期投資が大きなスタンスなわけですから、このような日々の値動きには一喜一憂しないで、どっしりと構えることができることが強みになります。
もちろん、相場の動きやニュース、チャートの状況などを勉強することは、投資で無駄なリスクを取らないようにすることには必要です。
とはいえ、重要発言前に一旦退避するような過度な調整は全く必要なく、逆に、個人投資家ほど、例えば積立設定はそのまま継続するなど、相場を待ち構えるようなことができますから、そのような姿勢が重要でしょうね。
■ドル円を見て投資したらダメ
投資信託の収益は、株価が上がっても、為替で下げる、そんなフラストレーションが溜まるような状況になっています。
円安にいけば資産は増えますが、いまのドル円だと全く期待できません。
逆に、ドル金利が下がりそうなので、ドル円も下がってきそうな雰囲気すらします。
あとは米国金利引き下げと日本の金利引き上げ、それに対しての日本独自の問題による円安、それが関係してきそうな感じです。
為替なんてどうなるか分かりませんから、気にしても仕方ないです。
ドル円を見据えて投資をしても良い成果にはならないだろうなと思います。
投資信託のファンドの場合、株価と為替で基準価額が決まりますから、円高になると買いたくなるのですが、それで買ってしまうと、FXやっているのと同じになります。
基準価額の上げ下げだけで判断するのではなく、その要因が株高株安なのか、為替の上下なのか、そこはきちんと見極める必要はあるかなと思いますね。
■今夜の米国市場は大注目
今日の米国市場もボラティリティが高くなりそうな気がします。
パウエル議長の発言でかなり動きそうな気がしますね。
とはいえ、パウエルさんが変な発言をしそうな気もしないですし、利下げを匂わせながらも、言及はしないって感じになりそうな気がします。
利下げは、ほぼ確定という感じが出ていますが、9月の利下げが0.25%なのか、0.5%なのか、また11月はどうなるのか、さらに年内としてはどこまで下げる余地があるのか、その辺りが焦点になると思います。
まあでも、パウエルさんの過去の発言からしても、将来の利下げのことなんて言わないと思いますから、9月がどうなるかくらいしか出てこないでしょうね。
利下げ確定なのか、それとも、また維持の可能性を残すのか、それが相場を動かすと思います。
金利維持の可能性が残ってしまうと、相場は利下げを完全に織り込んでいますから、株価が大幅下落になってもおかしくないでしょう。
この辺りは、大統領選挙との関係性もありますから、政治がどれだけ後ろから睨んでいるか、そこにも注目です。
おもしろい相場になりそうな気がします。
自分の資産がかかっているので、おもしろく待っていても仕方ないのですが、まあ、これくらい楽しまないと疲れてきますから、相場の動きを楽しみ、経済指標や要人の発言も楽しむのも一つだと思っています。
楽しく資産形成していった方が継続性もあると思いますしね。