遅くなってしまいましたが、ひふみアカデミーの動画を確認しましたので、2018年9月の運用報告を含めて紹介したいと思います。
2018年10月は米国発で大きな調整が始まったので、市場が揺れているのですが、それが10/10(水)の米国市場から始まったと思います。
ひふみアカデミーは10/9(火)に行われていますので、米国発の調整が始まる前の状態です。
大きな調整があった翌日に、レオスは臨時レポートを出していますが、その中で、海外株を事前に一部売却していて、もう少し大きく売却しておけばよかったのかもと書かれていました。
ひふみアカデミーではFAANGに筆頭とするグロースの海外銘柄を一部売却したと言っていました。
これが10/9なので、本当に事前に売却していたのだなと感心しました。
本音としては、もっと一気に売却しておけば、この調整で他銘柄を買うことができたのだと思いますが、それにしても凄いと思います。
私の投資感覚では確実に9月末~10月初旬に売却はできなかったでしょう。
これこそ、アクティブファンドの動きだと思いますし、藤野氏の嗅覚は凄いなと感心します。
■ひふみ10周年のチャートを見て
ひふみ投信は10周年を迎えました。
10年間のチャートが出ていましたが、設定から保有していると、10年後の今はTOPIXに大きな差を付けて拡大していることになります。
ある期間の区分で見ると、TOPIXに負けている時期もあるのですが、長期間で見ると、ひふみ投信はインデックス指標を上回っていることになります。
これは、ひふみ投信を信じていれば、長期間で資産が膨れ上がることを意味しています。
ただし、これは過去の事実です。未来はどうなるか分かりません。
ひふみの欠点を探せば、いくらかと出てくると思いますが、信じるか、信じないかは資産を預ける自分次第ですね。
10年間チャートで、目につくのは、お客様数が大きく立ち上がる変化点ではないでしょうか。
ひふみ投信がTVで紹介されたことで一気に口座開設する人が増えたのですが、それに加え、トランプラリーもありました。
ひふみ投信の投資先の選定が良く、業績や株価が好調であったことは当たり前ですが、とれに加えての外部環境も良かったということです。
ひふみ投信は、設定日の2008年9月30日では、純資産総額1.5億円で、顧客169人でスタートしたとのことです。
現在は、3ファンドを合わせたマザーファンドで、純資産総額約8,400億円、顧客約42万人ということで、この10年で巨大ファンドに成長しました。
これからの10年はどこまで成長するのか分かりませんし、これまでのパフォーマンスが発揮されるのかも未知数ではあります。
顧客数が増えるということは、それだけ様々な考えを持つ人が増えるということです。私もその一人です。
これまでの10年間は、過度な期待をしないで急成長したと思いますので、これからの10年間も過度な期待をしないで資産形成をお願いしたいと思っています。
■9月の騰落率ではTOPIXに追いつけず
2018年9月の振り返りということで、9月の騰落率です。
- ひふみ投信 2.92%
- TOPIX 5.55%
プラスリターンではあったのですが、残念ながらTOPIXを上回ることができませんでした。
ひふみ投信は市場が好調な時には勝てない傾向があるようで、今回も5%以上の値上がりがあった9月は、ひふみ投信は追いつけなかったということです。
ではなぜ、ひふみ投信が長期間でみるとTOPIXを上回るのか?
それは、相場が弱い時に下げ渋るから、買いが循環した後にひふみ投信の銘柄が大きく値上がりするから、だそうです。
なかなか難しいですが、やはり短期で期待してリターンを確認すると期待通りの結果にはならないということですね。
個人投資家にとってはなかなか受け入れにくいのかもしれませんが、仕方なく、そういうものだと認識しなくては疲れるだけです。
藤野氏は、10月・11月で取り返したいと言っていましたが、現状の相場ではどうでしょう?
市場が弱気の時に、ひふみ投信が仕込んで勝てるチャンスがあるのかな?
■海外大型銘柄を売却し、米・中の中小型銘柄を買付
さて、9月末の保有銘柄推移についてです。
9月末の時点では、上位に「アマゾン」、「ビザ」「マイクロソフト」の海外株銘柄が入っています。
この銘柄比率の順位は、その日、その日で変化があると藤野氏は言っていました。
その意味するところは、ひふみアカデミーが10/9(火)にあったのですが、10月上旬のひふみアカデミーまでの間に海外銘柄を半分程度売却したとのことです。
その理由は2つあり、1つ目は、FAANG銘柄を筆頭としたグロース株類の上昇が顕著であったと言っていました。
2つ目は、ドル円の為替が、円安に傾いていて、ピークのような気がしたと言っていました。
具体的な指標などを示されたわけではありませんが、グロース株の上昇は確かにあったような気がしますし、円安にも傾いていました。
ここが売り時というポイント判断となる指標が、ファンドマネージャーにはあるのだと思いますが、素人には分からないですし、教えてもくれないようです。
大型の海外銘柄を売却して、これらの資金で、米・中の中小型株を買い付けたと言っていました。
おそらく、大きく投資したわけではないと思っていますが、上位10銘柄や30銘柄に入ってくる規模で投資したのでしょうか?楽しみです。
■米国中間選挙やイギリスEU離脱問題が気になる・・・
その他、今後の重要日程ということで、米国の中間選挙やイギリスのEU離脱に関する情報を報告されていました。
米国中間選挙は、他のネット記事でもリスクとは捉えていないようで、ひふみアカデミーでも悲観的では無かったです。
逆に、イギリスのEU離脱の方が気になるようです。
これらの世界事情については、別の機会で、記事にしてみたいと思います。