ついに、ひふみ投信が1日で-5%以上となる日がきました。
2018年12月25日のクリスマスです。
これほどまでに基準価額が下がるのは久しぶりだと思います。
ひふみ投信は、基準価額が-5%以上となると臨時レポートを発行する基準としていたようですが、これまでは5%に到達しなくても市況が悪いという理由から、安心してもらうために臨時レポートを発行されていました。
今回は正真正銘の臨時レポートになります。
先日の記事でも書きましたが、ひふみ投信の基準価額の予想をする際には、私はマザーズ指数を見るようにしています。
12月25日はマザーズが他の市場よりも軟調だったので、このまま行くと、ひふみ投信も-5%は下げそうだなと思っていたら、やはり下げましたね。
まあ、海外株にも投資していますから、円高の影響も大きいと思います。
TOPIXは何とか-5%までには行かずに持ちこたえましたが、ひふみは持ちこたえられませんでしたね。
でも、運用責任者の藤野氏はいたって冷静のようですし、強気になっているというメッセージ内容でしたよ。
■投資信託は「信じて託す」ことを忘れずに
一応、振り返っておきましょう。
・2018年12月25日騰落率
- ひふみ投信 -5.46%
- TOPIX -4.88%
- 日経平均 -5.01%
レポートでは、ひふみ投信に対する指数の比較として、TOPIXと日経平均を挙げています。
これを見ても、ひふみ投信は大きく下げ過ぎている感じはしますね。
まあ、怒っても仕方ないことです。
投資信託なので、「信じて託す」ことが重要です。
レオスの運用、藤野氏の判断を信じることができなくなった人は、無駄に滞在せずに、退場しても良いと思います。
というのは、他の受益者に迷惑になるからです。
入ったり、出たり、を繰り返されると、無駄な買付手数料の増幅により、コストがかかってきます。
それが信託報酬以外のコストに乗せられ、実質コストが上がってくることになるからです。
したがって、信じられない人は、さっさと退場し、その思いを忘れずに戻ってこないようにしてほしいと私は思います。
純資産総額は多い方が安定した運用が出来るメリットがありますが、今のひふみ投信は十分に資産が増幅してきています。
したがって、これからは純度の高い資金を流入してくれる受益者が増える方が良いということです。
質の高い受益者で成り立っているファンドの方が、最終的にはインベスターリターンが上がるということは、ひふみ投信を含めた独立系投信会社の結果で証明されつつあります。
■藤野氏のメッセージで気になったフレーズ
藤野氏からのメッセージは、先日の12月18日のレポートと大きな差はありません。
言葉も同じなので、思いは変わっていないと言いたいのかな?と思いますが、コピペのような疑惑も出てしまいそうなほど同じ表現です。
そのなかで、気になった内容は下記です。
予想PERが10.6倍、実績PBRが1.03倍ですので、リーマンショックに並ぶくらいの株価の割安状態になっています。
そのような意味で、弱気になる必要はなく、むしろ強気になっています。
正直、私自身は、適正株価の判断基準などの難しい数値面はほとんど理解していません。
ただ、リーマンショック級の割安状態というのには驚きました。
企業業績が上がっているとはいえ、日経平均が2万円を切ったところで、リーマンショックに並ぶくらいというのは、そこまで企業の収益が良いということです。
日銀がETF爆買をしている恩恵だと言われていますが、それだけではないということだと感じます。
■今回の大幅調整や大暴落を上手く利用したい
今回の大幅調整、大暴落といわれるきっかけになったのが、FOMCの0.25%利上げ実施と、2019年の利上げ見通しが2回から減らなかったことです。
きっかけはそうですが、ここまでの調整が起きたのは、別の因子ではないか?との推測や検証が行われており、様々な記事を見ていると本当に面白いです。
ただ、長期投資としては、このような調整時期がある方が確実に良いわけです。
何しろ、定額積立の場合は、口数を増やせるきっかけは、このような調整しかないわけですから。
割安になるほどの暴落が起きたことを喜ぶべきだと私は思っています。
世界の人口が増え続けている限り、世界の最先端技術が発達していく限り、私は株価というものは上がっていくものと信じています。
したがって、数年後や数十年後に喜ぶために、ここでたくさん数を蓄えたいという思いがあります。
この割安状態がもっと続かないかな?と思っているのですが、そのように思い出すと、戻り出しますからね・・・(笑)。
■株価調整と円高に対する疑問は勉強した方が良い
株価大幅調整、暴落とは少し話がずれます。
今回の大幅調整の時に、「円高」が起きました。
投資をやっている人は、株価調整がおきると円高になるのは当たり前の認識です。
そして、「安全通貨の円が買われ」という表現がニュースにでます。
そのようなニュースが出た時に、「なぜ、円が安全通貨なのかな?」と思う人が居ると思います。
そのような疑問を抱いたときには、Googleで「安全通貨 円」と検索して、きちんと経済を勉強した方が良いですね。
安全通貨だと言われる通貨の構造的な理由や、投資家に安全通貨だという認識が強く根付いていることも原因だということなどが書かれています。
私がこの記事で書きたかったことは、会社の上級管理職の人は、その程度の知識も持たずに経営を語るなと言いたいです。恥ずかしいですよ。
通貨事情を知らずに会社で経営を語っているその姿に先日驚かされました。
ちょっとした驚きと愚痴で今回は閉めたいと思います。(笑)