宿題とスケジュール、この2つがいかに日頃の重要なキーになっているのかが良く分かります。
誰でも人間なので出来るだけ楽をしたいと思うものです。
楽をしたいという考えから、様々な発想が生まれるのですから、それは大切にしたいものですが、その対象が勉強になると話が変わってきます。
勉強を楽して成績が上がる訳がありませんから、人よりも抜きに出る場合には人よりも勉強しなければなりません。
量より質が大事だという人もまだいるそうですが、質の良い勉強をするのは当たりまえです。
今の時代は情報化社会ですから、質なんていくらでも上げることができます。
質の良い勉強をどのくらいの量をするのか、もうその次元に入っているのです。
なので、質の悪い勉強をしている時点で負け、普通に情報収集をしていたら質の良い勉強に当たることができ、あとは勉強する時間を作るだけになります。
ただ、人間なんで楽をしたくなりますから、切羽詰まった状況でないと気合いが入らないという人は大勢います。
受験においては長期戦ですから、目の前にテスト本番なんて想像できません。
ゆえに、まだ大丈夫かなという意識が働き、勉強開始が遅くなったり、勉強時間が取れなかったりするわけですね。
勉強が自学自習でするのが基本ではありますが、何でもかんでも自分で参考書を広げて、自分でスケジュールを組んでやれるものではないと最近は感じています。
簡単にいうと、人に見られなかったらサボるものなのです。
だから何かしらの塾に通ったり、勉強管理をしてもらったりするわけです。
宿題を出してもらうこと、スケジュールを組んでもらうこと、これって、勉強をする人にとってかなりの安心材料となり、勉強することに集中できるってことなのだと思います。
■宿題って出す側に責任がある
最近は、学校からの宿題って減っているみたいですね
以前、宿題をしない子どもの親が、学校から宿題が出ていること自体がおかしいと憤っている人がいました。
宿題をやらない子ともに対して怒るのではなく、宿題を出している先生に対して怒っているのです。
先生からしてみると、宿題を出す方が管理をしないといけないので面倒だと思いますが、教え子の学力のために宿題を出しているのだと思いますが、それをやってこないことで先生から小言を言われると、親が怒るという構図です。
私からすると、宿題をきちんと家でやらせればいいんじゃないのか?と思うのですが、やらない子どもは本当にやらないみたいなので、親も自分の怒りが子どもではなく先生に向くのだと思います。
先生も大変だと思いますよ。
教え子のために出した宿題で親から怒られるんですからね。
けどね、そのような親ほど、進路選択が近づき、受験が迫ってくると、子どもの成績にグチグチいうもんなんですよね。
宿題すら、やらせることが出来なかった自分の教育方針を棚に上げて、進路が迫ると学力に対して文句が出てくるものなんですよね。
私からすると、宿題ごときでグチグチ言ってるってことは、自学自習なんて夢のまた夢なので、まあ、学力が乏しくても仕方ないわなという感じです。
宿題なんて、先生から範囲が設定されて、さらにゴールが見えるもの、こんな楽な勉強ってないと思いますよ。
■自学自習は勉強内容を決めるまでが難しい
自学自習の何が大変なのかって、それは勉強をすること自体ではなく、何を勉強するのかと設定するところにあります。
勉強すればするだけ成績って上がるものですが、質が悪いとやった時間に対して向上が低くなります。
なので、正しい内容を正しい量だけ勉強するのが一番効率は良いのですが、それが本当に難しい。
自学自習をきちんとできる人って、本当に自分の弱点やロードマップが見えている人だと思います。
宿題を与えられて、必然的にやることで成績が上がるというのは、ある意味、宿題をやるだけのことですし、成績向上の責任は宿題を出す側にあるということです。
宿題をやれば良いだけの状態というのは、ハッキリ言って、そんなに大変なことではありません。
■大学受験は自分で設定が必要になる
高校受験用の塾って、カリキュラムがしっかりしており、それに向かって授業を受けて、宿題をやるだけのことなので、レールに乗っていれば自然と学力が付いてくると言われています。
あくまで、その塾が掲げる平均的な学力が付くように設定されているだけなので、それ以上の学力を求めるのであれば自学自習が必須となるわけですが、それでも、7割、8割のレールが決まっているのは本当に楽だと思います。
大学受験になると、高校範囲が膨大になりますし、各人によって受験科目が変わってきますから、レールを選択するところから個人の裁量が効いてきますが、高校受験は地域全体が同じ方向に向いているので、塾側も生徒側もレールの設定と選択がしやすいです。
この楽さに溺れてしまってはいけないと思いますが、このスケジュールと宿題という勉強のやり方で自分のスタイルを見つけるというのが中学時代に必要なことだと感じます。