株式市場が過熱気味に見えていますが、インフレの備えとお金に働いてもらう考えから資産運用は必要なことと位置付けています。
世界中がコロナ対策と経済対策をしているので、市場で余ったマネーがマーケットに即座に返ってきているのは間違いないと思います。
ただ、これにより、各企業や個人の資産が増えることで、お金を使う人が増えれば良いのではないでしょうか。
逆にいうと、その流れにのることはとても大切です。
また、コロナ禍で確実に経済に悪影響を与えると言われていましたが、中央銀行の経済政策はここまで劇薬なのだというのが実感できました。
リーマンショック級の急落が今後もくると思いますが、ここで手放さない限り、資産は大きく減らないでしょう。
しかしながら、一番の懸念点は、不況と資金必要時期が重なることです。
コロナ禍と受験が重なってしまったらどうしようもないように、お金が必要な時に不況が重なってしまうとどうしようもありません。
たとえ、握力が強く、手放さない人であっても、お金が必要な時は売却せざるを得ないです。
その時に運用利益がマイナスであれば、マイナスで決済されることになります。
運が悪かったと言えばそれまでですが、そうならないように対処することも大切です。
今日は、その対処法になり得るかもしれない資産運用商品を紹介します。
■株式インデックスファンドへの100%投資の是非
私は今でも一番の投資先は「株式のインデックスファンド」への投資だと思っています。
しかしながら、それは自分自身で全てのリスクを背負えることができるときです。
ゆえに、自分のお金が自分のためだけに使える状況であれば、リスクもリターンも自分だけのものなので、自分が良いと思える投資先に全力投資しても問題ないでしょう。
ただ、そのような境遇の人はごく少数だと思われます。
今は、情報化社会なので、様々な人の投資法を得ることができますが、株式100%への投資術は、その人が独り者であるか、アドバイザー的な立場で自分の資産には全く影響のない人のどちらかだと思えるのです。
よって、必ずしも他人のお金だから適当なことを言っているだけではないと思いますが、そのような人は自分で全リスクを享受できる人です。
家庭や家族、子、孫を持っている人であれば、リスクを考えずに全投資はできないので、なかなか株式100%の投資は難しいのではないかと思えるのです。
■守るべき者がいる人は大きなリスクは取りにくい
投資を勉強している人は、リスクとリターンの関係は良く知っていると思います。
できるだけリターンは高くしたいという気持ちがあるので投資を勉強しているのだと思いますし、相当のリスクであってもそれは享受できるだけの度量はあると思います。
しかしながら、自分が守るべき者がいる場合、リスクに対するものはリターンではなく、その守る人の人生である。
リターンとリスクだけを考えているのであれば、それほど悩まないのだと思いますが、守るべき者の人生を考えると、ここまでリスクを取っても大丈夫なのだろうか?と悩むわけです。
それなりに投資のことを考え、情報を集めている私でも、リスクに関してここまで悩むのですから、ファイナンシャル教育を受けていいない日本人は相当にリスクに対する恐れは強いを考えられます。
単に資産がマイナスになるのは嫌なのではなく、やはり守るべき者がいるのでリスクを負えないというのが正直なところだと思います。
資産運用の相談を乗る相手は、相手の心情までは関与しないFPですから、相談者の投資に対する考え方なんて話さないでしょう。
だから、日本で必要な投資が進まないのだと思います。
日本の事情なんて考えても答えはでませんから、私のように悩んでいる人は、どうすればよいのか?について一つの方策をお伝えします。
■おすすめ商品2つを紹介
資産運用を積極的にやりたいし、株式100%投資のリターンは欲しい。
投資リスクは理解しているけれど、守るべき者がいるのでリスクは抑えたい、できれば現金で確保したいと思う人への提案です。
投資商品としておすすめなのが、最近注目されている下記2点
- グローバル3倍3分法ファンド【G3】(日興アセット)
- 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【USA360】(楽天投信投資顧問)
2つの商品は、レバレッジをかける商品ではありますが、バランスファンドで債券への投資にレバレッジをかける商品です。
株式(とリート):債券の比率が絶妙に計算されており、G3であれば株式・リート100%:世界債券200%で1:2に、USA360であれば米国株式90%:米国債券270%で1:3となっています。
商品の詳細は商品案内を見てもらえればと思いますが、これらの商品が私の考えにもっとも良いと思っているのが、バランス型でありながら債券に投資比率を高めている点、レバレッジをかけている点、リスクとリターンが株式100%投資にほぼ近い点です。
レバレッジ商品となると投資というよりも投機というイメージが強いです。
私もそのイメージが今でもありますが、これらの商品は基本的に債券にレバレッジをかけていますから(一部、日本株式のみレバレッジをかけているところもあります)、通常のレバレッジ商品とは違います。
投資リスクが高く、為替リスクもある株式投資は、基本的には現物で運用しており、値動きの小さいリスクの低い債券にレバレッジをかけているのが良いです。
何を言っているか分からない人のために、次の記事でもう少し私の考えを述べましょう。