iDeCoに関する記事が日経マネーのネット版であるNIKKEI STYLEに載っていましたが、その中で、私がiDeCoで選んでいる商品2つが紹介されていましたので、思わず読んでしまいました。
(参考記事:老後に備えiDeCo始めたい 投資信託はどう選ぶ?、日経マネー、2018/9/27)
iDeCoはお得と言われながら、なかなか手続きを進められない人は多いのではないでしょうか?
特にリスク商品となると手が止まる人が増えると思います。
元本確保型を選択している人が過半数を超えているという集計結果もありますし、その結果を公開すると「やっぱり元本保証型を選択すべきだ」という世間の流れになるような気がします。
元本保証型を選ぶことは個人の自由ですし、悪い事ではないです。
特に税金対策の名目でiDeCoを始める人は、元本保証型でも問題ないと思います。
国も年金制度がしんどいからiDeCoを後押ししているわけですから、自助努力により元本保証型で貯金してくれる人を否定しないと思います。
ただ、インフレリスクは考慮しておいた方が無難だと思います。
特に、iDeCoの場合は何十年も先にしか引き出せないので、今の1万円と老後の1万円は同じでは無い可能性が高いということです。
「デフレになったら良いことじゃないか」と思われるかもしれませんし、物を買う行為について言えばデフレになったら1万円の価値が上がることになります。
でも、国も日銀も、さらに世界もデフレを容認せずに、インフレを目指しているということだけは事実です。
また、たとえインフレ・デフレに関して考慮せずにお金の価値を同じとした場合、老後にそのお金を持っていくのは実は機会損失をしていることになります。
なぜなら、若いうちにお金があった方が、様々な使い道があるからです。
別にマネー投資をしなくても、住宅費用、自己投資、レジャー、教育費、等々、様々な使い方がありますし、浪費となるかもしれませんが、それはそれで楽しかったという気持ちが残りますし、何かに投資すれば何かを得られるチャンスがあります。
そのためにはお金が必要となるわけですが、原則60歳まで引き出せないiDeCoに元本確保型で入れるのは意味があるのかな?と私は思うわけです。
税金対策に対し、マネーを使った機会を損失していることにも注目し、元本確保型の場合はそれらに考えて天秤をかけて考える方が良いと思います。
さてさて、本日はiDeCoの元本確保型の話をしたかったわけでは無く、株式投信の商品の話が書きたかったのです。
■楽天証券iDeCoで取り扱っている全世界株式ファンド
今回読んだ記事では、iDeCoは全て株式商品を勧めていました。
理由は、資金を長い間寝かせることを考えると、高いリターンを期待したいからだということです。
地域別のおすすめというか一般的には、国内株式10%、先進国株式80%、新興国株式10%ということです。
これは株式市場の時価総額に応じてと書いていますが、まあ確かにその程度で良いかも知れませんが、これを参考にすると、米国比率が約半分になるということです。
自分で組み合わせるのが面倒であればということで、全世界株式に投資する投信として、楽天証券iDeCoから下記が紹介されていました。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- セゾン資産形成の達人ファンド
この2つは当ブログでも取り上げているファンドです。
「楽天・全世界インデックス・ファンド」はバンガード社ETFのVTを買い付けるファンドで、これ一本で全世界株式投資といわれるETFです。
ただし、VTは手数料が安く0.11%ですが、楽天のファンドは実質コストが0.5%を超えていると最近叩かれ初めています。
定額積立ができることや、分配金再投資のメリットがあるにしても、少し実質コストが乗りすぎている感じはしますね。
「セゾン資産形成の達人ファンド」は、私(実際は妻口座)も楽天証券iDeCoを通じて買付しています。
セゾン投信は直販が基本なので、非課税口座などで他の商品と併用で積立するのが難しいのですが、楽天証券だけはiDeCoで取扱いしているので助かります。(2018年11月からSBI証券でも取扱い開始するという案内がでました!)
セゾン投信が発行している毎月のNEWS LETTERに関する内容は、当ブログでも紹介しており、このファンドは株式100%の全世界型アクティブファンドですが、非常に良いパフォーマンスを発揮していると私は思っています。
■SBI証券iDeCoで取り扱っているアクティブファンド
記事内では、アクティブファンドも紹介しており、SBI証券iDeCoで取扱いしているリターンが良好な商品を紹介していました。
- 「ひふみ年金」
- 「スパークス・日本株式スチュワード・ファンド」
- 「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(DC年金)」
この中で私が積立しているのが、「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(DC年金)」です。
ジェイリバイブは、ひふみ投信を超えるリターンを叩きだしていますが、信託報酬が高いです。
さらに2018年は軟調で、先日も記事で取り上げましたが、あと3ヶ月で取り返すことができるのか?という雰囲気です。
私がiDeCoで積み立てしている理由は、DC年金版は信託報酬が安いからです。
このことは、以前に記事で書いたことがあります。
積立候補急上昇!iDeCoでジェイリバイブ(DC年金)を積立買付しようと思う - なんでも道しるべ
「ひふみ年金」もiDeCoでは信託報酬が安いのでおすすめです。
私の場合は、少し信託報酬が高いですが、ひふみプラスを「つみたてNISA」で積立しています。
ジェイリバイブは、「つみたてNISA」の認定基準に達さないので商品に入っていませんが、ひふみプラスは「つみたてNISA」でも積立可能なのが良いです。
ただ、やはり「ひふみ年金」の信託報酬の安さが魅力なので、iDeCoの拠出額を増額する時には、「ひふみ年金」は商品を増やす有力な候補の一つだと思います。
iDeCoの商品を探すのも、取扱い金融機関の探索を含めて、なかなか面白いと思いますよ。
是非とも、自分の投資スタイルにあった商品を探してみてください。