SBI証券のiDeCoがやってくれました。
こんなアクロバットな方法があるのか?と驚かされました。
iDeCoの商品は、つみたてNISAの認定商品と違って、販売各社で異なります。
各社で独自の選別を行いラインナップしていたり、投信の信託報酬が通常よりもiDeCoでは安く設定されているものを入れたり、株式と債券やその他の商品などの比率も各社で異なります。
それ故にiDeCoが普及しにくい要因に挙げられたのが、商品数の多さでした。
アセットクラスが異なるものが複数あるので、総数としても多くなりがちで、特にSBI証券は非常に多くの商品をラインナップしていたので、商品数を減らして選びやすくするようにという動きが出てきました。
結論としては、各社で最大35商品までとすることと決まり、SBI証券は非常に多くの商品から35商品に限定する活動を始めています。
そんなSBI証券が、最近の手数料の低い商品を新たに扱いやすくするために、今回、新たな方策を作りました。
それが、プラン設定を設けるということで。
簡単にいうと、2種類のプランを作り、顧客に選択してもらって、そのプランの中の商品から運用商品を選んでもらうということです。
■プランを2つ作るという荒業
これまでラインナップしており、現在35商品に向けて絞り込みを行っている商品は「オリジナルプラン」という名前となります。
そして、新たに2018年11月から設定されるプランは「セレクトプラン」となります。
ラインナップが異なる2種類のプランですが、どちらかを選択しなければならないということです。
ただ、諸経費(口座管理手数料、加入時・移換時、運営管理機関変更時の手数料等)は同一だということです。
さらに、プランの変更も可能ということで、手数料無料で手続きできるとのことです。
注意点としては、プラン変更には、現在のプラン資産を全売却し現金化した上で、資産の移換を行うということで、2~3ヶ月程度要するということで、その際の拠出はストップするということです。(詳しくは11月から行える資料請求の中に書かれているそうです)
私が思うに、今回、「オリジナルプラン」の35商品の絞り込みで、削除商品を積み立てていた人達からクレームが入ったのではないかと思います。
削除商品が「セレクトプラン」に新たにラインナップされているわけでは無いですが、低コスト商品をラインナップしているプランを新たに出すことで、それらのクレーム回避しようとしているのでは?と感じます。
また、上限35商品と決められてしまうと、これから出てくる長期運用に適した低コスト商品を入れられなくなってきます。
そのため、プランを併用することで、ある意味無限に商品をラインナップできるような仕組みを作りたかったのかもしれませn。
■セレクトプランの商品一覧(予定)
セレクトプランの商品ラインナップ予定がお知らせに載っていました。
驚いたのはインデックスファンドの信託報酬の安さです。
低コストで主力のeMAXIS Slimやニッセイシリーズが入っていることが素晴らしいです。
特にeMSXIS Slimはマザーファンドが巨大なので、実質コストも安く運用できていることが証明されました、
なので、インデックスファンド各カテゴリでえMAXIS Slimが選ばれているのは当然といえば当然なのでしょう。
あとは、これに同じSBIグループのSBIインデックスやEXE-iシリーズがどこまで入ってくるのかということになりますが、少し意外だったのが、新興国株式にSBIインデックスが入っていないことです。
1年目の運用報告書が出ていないので実質コストが不明なのですが、ここで挙がっていないということは、意外と実質コストが高いのかな?と思ってしまいました。
■アクティブファンドも抜け目ない
アクティブファンドについても、驚いたのがセゾン投信の2商品をラインナップしたということです。
これまで楽天証券のiDeCoしかラインナップされていませんでしたが、ここでSBI証券にもラインナップされるとなると、一気に顧客が増える可能性があります。
私が個人的にお勧めしており、自分も積立している「ひふみ」「ジェイリバイブ」「ラッセル外国株式」がアクティブファンドに入っているのは私にとっては嬉しいです。
やはり、自分が選んでいるファンドが35商品の中にラインナップしているのは悪い気はしませんね。
■家庭内でSBI証券iDeCoと楽天証券iDeCoを上手く使いこなす
私の中では、やはりインデックスファンドである「eMAXIS Slim S&P500」「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」「eMAXIS Slim新興国株式」「EXE-i中小型株式」のこれらが入っていることが大きいです。
今は、家族構成と年齢から、「つみたてNISA」や「一般NISA」を主体に資産運用を構築していますが、今後はiDeCoを中心として進めていきたい気持ちがあります。
その時に、これらの商品がSBI証券のプランに入っているということは、とても運用しやすいと感じるからです。
iDeCoは長期投資なので、インデックスファンドとアクティブファンドを上手く使いながら運用するべきだと考えており、今回紹介した商品は含まれていることは、非常に使いやすくなったと感じます。
家庭内で、SBI証券iDeCoと楽天証券iDeCoの組み合わせで、かなり自分の考えにあった商品選択ができそうな気がします。