なんでも道しるべ

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米国S&P500指数連動の「iFree S&P500インデックス」の基準価額が決まる流れ

S&P500インデックス指標への投資について、これまではSPDR S&P500(1557)をカブドットコム証券のフリーETFを用いて買付していましたが、投資信託のiFree S&P500インデックスに変更しようかと考えていることについて、先日の記事で書きました。

S&P500への投資は「ETF」よりも「投資信託」の方が面倒ではないと考える訳 - なんでも道しるべ

海外へ投資する投資信託は、海外の市場が開かないうちに注文をする必要があるので、ある意味、カンに頼った注文になることが多くなります。

それがデメリットであるので、ETFの方が都合良いと思う人が大半でしょう。

私が思うのは、そのデメリットが長期投資に限ってはメリットになるのではないか?と感じるのです。

私自身、これまで個別銘柄を売買していた経緯もあり、売買手数料を安くして、売買をしたくなる衝動にかられます。

であるなら、投資信託にすることで、強制的に売買する意欲を摘み取るのも一つだと思うわけです。

本日は海外に投資する投資信託の発注から約定への流れを紹介します。

■ETFと投資信託のどちらが好みか?

国内取引しかしない人は、あまり市場の時差を考えたことは無いかもしれませんが、米国市場の銘柄・ETFなどを取引していると、市場の時差は非常に気になります。

それにより、夜間に目が覚めるといった弊害があります。私がそうなので。

私は米国ETFをNISAで買い付けていますので、米国市場の動向が気になりますが、結局はNISAで買付しているので、売却するとNISA枠が減るのでもったいないですし、買付手数料は無料ですが、売却手数料はかかるのでもったいないです。

このもったいないという気持ちが、売買したい衝動を抑えているといっても良いと思っています。

また、国内の投資信託の場合は、たとえ特定口座(課税口座)であっても、投資信託の基準価額は、リアルタイムには分かりませんから、売りたい衝動になり難いです。

特に、アクティブファンドの場合は、目標指数をアウトパフォームすることを目的としていますから、市場の動向からの予測だけでは困難であることは間違いないです。

■SPDR S&P500のフリーETFで思うこと

S&P500指標へのインデックス投資は、SPDR S&P500のフリーETFの場合は、米国が休場中の日本国内の取引なので、S&P500の先物指数に連動しているようです。

個別銘柄と同じように取引できるのはメリットではありますが、取引では気配値がありますから、高値で買付してしまうプレミアムや、安値で売却してしまうディスカウントが問題となってきます。

特に、S&P500の先物指数で連動しているSPDR S&P500の場合は、私には現時点の最適値が不明なので、無駄なプレミアムやディスカウントなどのスプレッド取引をしている可能性が高いなと感じました。

これも含めて取引を楽しめる人は良いのかと思いますが、私の場合、長期運用を目指しており、また投資信託に慣れてきているので、このETF取引が非常に面倒になっているのは間違いないです。

フリーETFという売買手数料無料ですから、手数料の面では気にしなくても良かったのですが、売買を繰り返すと、バイ&ホールドしている人より、労力の割にはリターンが高くないというのは本当のような気がします。

■iFree S&P500インデックスの基準価額決定の流れ

iFree S&P500インデックスの大きなデメリットは、注文時は、米国市場が開いていないので、どのように動くかの予想は困難であることです。

実際には、受付日の15:00に受付締め切りとなります。

その後の日本時間の夜に米国市場で取引があって、S&P500指数が確定します。

通常は、日本時間の23:30~翌朝6:00が米国取引時間となります。サマータイムでは、日本時間の22:30~翌朝5:00が米国取引時間です。

完全に私が寝ているときに、取引がされているわけですね。これが寝られない原因の一つなのですが…。

ここで注意なのは、翌朝の市場が閉まった時にS&P500指数は確定しますが、iFree S&P500インデックス基準価額が決まるわけではありません。

日本円の基準価額ですので、為替が効いてくるからです。

ドル円の為替の確定は、翌朝10:00頃の為替レート仲値で確定するようです。

S&P500指数が確定し、為替レートが確定した後で、iFree S&P500インデックス基準価額が決まります。

したがって、注文日の翌日の基準価額で約定されるということです。

このように、注文時点では、基準価額が全く読めないというのは、「ブラインド方式」と呼ばれるらしいです。

まさしく何も分からないので、ブラインドですね。

この取引の内容を分かりやすく図で説明しているのが、楽天証券のホームページ内にありましたので、引用します。

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(引用:基準価額決定、約定確認のタイミングは?、楽天証券ホームページより抜粋)

■まとめ

気になる点としては、信託報酬(コスト)で、iFree S&P500インデックスの場合は、0.225%(税抜)となり、SPDR S&P500の0.0945%よりも0.1305%高いコストになります。

このコストが気になる人はETFを買い付けた方が安心ですが、先ほど説明した①スプレッド取引と、②分配金が支払われることと、がありますので、どちらが好みなのかは人それぞれだと思います。

私自身は、いろいろと考えていて、海外指標の投資信託がブラインド方式であるというデメリットが、私にとってはメリットではないかと思えました。

株式投資をしていると、政治・ニュース・経済指標に敏感になってしまいがちですが、あまり気にせずに積立投資ができる環境を整えるのも一つだと思います。

私の場合はブログの記事のために、経済ニュースを確認するようにしていますが、自身の投資・運用にはニュースによる衝動を持ち込まない・持ち込ませない仕組みが重要かと感じました。