年金破綻(破綻はすることないと思いますが、受取開始年齢が下がったり、支給額が下がったりはあるかと…)の疑惑があるため、最近は、結婚しても、子どもを産んでも、定職に就いておいた方が賢明とのアドバイスが増えました。
そんなアドバイスを受けても、子育ては大変ですし、子どもが小さいときは傍に居てあげたいという気持ちもあって、離職する人も多いのは確かです。
さて、サラリーマンの年収や手取りが下がっているというニュースを耳にする人も多いでしょう。
実際、自分自身がいま稼いでいる給与が低い場合や、将来的に給与アップが望めない職場の場合は、早め早めに転職活動をした方が賢いです。
私自身も転職経験がありますが、若い時や子どもの年齢が低い時は、ちょっとした環境の変化にもなれますが、職場で中堅年齢になる40代などに転職すると、その企業の出世コースから外れてしまう可能性もあるので要注意です。
できれば30代、望ましくは20台のうちに、今の職場が合わないと感じたら転職しましょう。
やはり働いている中で最も重要なのは、「年収」です。
仕事にやりがいとか、やりたい仕事とか、そんな夢みたいな転職理由を掲げる人もいますが、お金よりもやりがいを選択できるのは、家族を持つまでの独身時代だけです。
結婚して家族をもったら、たとえやりがいが無くてもお金のために働かなくてはいけません。
では、自分の年収と、世間の平均との差はいかがでしょうか?
■年収が低い仕事は将来において幸せか?
転職のきっかけとして、職場の合う・合わないの判断項目は人それぞれだと思いますが、私は人間関係、特に年配の方と合わないから辞めるというのはお勧めしていません。
でも、年収が低いから他の職種や職場に行きたいというのは、引き留めません。
なぜなら、仕事と収入というのは非常に大きな結び付きがあるからです。
たとえ楽しい仕事でも、年収が低い仕事は将来において幸せになりません。
逆に、辛い仕事でも年収がある程度高い場合、その仕事を続ける努力をしても無駄にならないです。
お金を稼ぐ以上、ある程度の辛さはあるものです。
辛いのであれば、メンタルトレーニングをしたり、趣味を充実させたり、好きな仕事を副業したりすれば良いのですから。
■自分の年収は周りより低い?
自分の年収は周りより低い?と思ったことはありませんか?
当たり前ながら、約半数以上の方は、日本人の平均年収よりも低いものです。
特に平均年収の計算上、極端に年収の高い人に平均値を引き上げられますから、平均より低い人の方が多いのが通常です。
自分自身が働いている職場の給与が、節目の年齢で、平均値より低い場合は要注意ですね。
発表されている平均年収のデータから、節目の年収例を挙げてみましょう。
- 30歳 393万円
- 40歳 517万円
- 50歳 630万円
- 60歳 669万円
列挙した年収例は、実は、その年齢時点で到達しておきたい年収です。
したがって、発表されているデータ上はこれらの年収例よりも若い年齢で到達しています。
よって、30歳、40歳、50歳、60歳でこれらの年収に到達しない職場に勤めていると辛いですね。
まだ自分が若いのであれば、同じ職場の年配の方に年収を確認した方が良いです。
お金の話はタブーというのは日本人の感覚ですが、そんなことを気にしていては幸せになれません。
■年収アップの秘策は?
この年収例を見たら分かるように、30代では400万円台、40代では500万円台、50代では600万円台を目指すのは基本です。
これらの年収に行けそうで行けないのが、サラリーマンの怖いところです。
学生時代や新入社員の時に、少しでもサボっていると、この年収ラインには乗ってきません。
でも、安心してください。
その為に転職というものがありますし、それが難しい人は結婚して世帯年収で上回ればよいのです。
残念ながら日本の企業は、新卒でも学歴フィルターがあるように、転職活動の世界でも学歴フィルターがあります。
そして、職歴においても、それなりに段階的な成果を挙げてないと、そう簡単に年収の高い会社には行けないものです。
新卒で大企業に見事入れた人は、何が何でもしがみつくのが基本中の基本です。
そして、この年収ラインから外れている人は、結婚相手と力を合わせて世帯年収を上げていきましょう。
■若い夫婦が世帯年収アップだけを狙うのは賢くない?
様々な職種の人がいますが、夫婦で世帯年収を何とか頑張って上げようと努力している人は素晴らしいと思います。
ただ、若い夫婦で一生懸命に世帯年収アップに努力しているのは、少し力を注ぐところが違っているような気がします。
なぜなら、所得に拘りすぎているため、子どもが授かれないからです。
世帯年収に拘りすぎて、夫婦の本当の幸せを見失っているような気がします。
子どもが授かっても職場復帰をすることが賢明であることを冒頭で書きましたが、それはあくまで賢明な行為です。
やはり子どもを産むということは、何があるか分かりません。
なので、職場復帰できない可能性もあるかもしれませんし、産休や育休を長期で取得する必要性もあるかもしれません。
その場合に、年収が下がってしまい、生活ができないのは本末転倒です。
したがって、若い時は自分を磨き、そして世間の平均年収を上回る努力をするものです。
その努力を他力本願で賄おうとするのは、あまり賢い行為だとは思えませんね。