ついにパウエル議長が方針転換しました。
これまで、利下げはデータ次第、もっと確信的なデータが欲しいなどと言っていましたが、インフレが十分に抑えられているデータが見られていること、そして、労働市場が良くないということも認め、利下げの時期が来たことを明言しました。
これには株価は素直に反応していますが、少しリセッション懸念もくすぶるので、株価は上下したように見えます。
けれども、利下げは株価にとっては大きな材料になります。
これから何を買って、何を買わないか、この辺りの見極めが今後活発になってくると思われます。
日本人にとっては嬉しいのかどうかは微妙な状況になっていますよね。
米国株は上がっても、ドル円が下がるという状況になっており、株価の上昇分を為替で相殺している状況が続いています。
ドル円がこれまで、ドルの高金利、円の低金利を背景に上がってきたので、それが巻き戻しになると、ドル円が下がるのは仕方ありません。
あとはどこまで下げ止まるのか、そして、ファンダメンタル的なFX相場になっていくのか、そこが注目ポイントだと思います。
為替にも投機筋がいますからね、この状況下で儲けようとしている人が多いということです。
■為替は気にしない方がいい
投資信託の収益ですが、木曜日は翌日のジャクソンホール会議のパウエル議長の発言を警戒して、下落していましたので、収益も下がっています。
毎日、毎日、書いてしまっていますが、株価が上がっても、為替で下がる。
基準価額は株価と為替で決まるので、結局、為替で下がったら基準価額は下がります。
新NISAとかは投資信託を利用している人が多いでしょうから、この状況はあまり精神的には良くないでしょうね。
でも逆を考えると、積立投資をしている場合には、円高の方が良い訳です。
円安といっても、ここから200円とか300円になるとは考えにくいので、今のところは、120円~160円でレンジになると考えた方が自然なような気がします。
これから先、円高になりやすくても、円安になりやすいってことは無いと思っています。
米国が金利を下げていき、日本は金利を上げるチャンスを狙っている。
これはどう考えても円高になる要素の方が大きいです。
これに、貿易赤字とかデジタル赤字とか、そのような円安要素がどれだけ加味されるかによりますが、なかなか160円を超えるような円安になるのは難しいでしょうね。
下落の原因となっていたキャリートレードも、8月5日の大暴落によって、かなり躊躇している人や機関が多いみたいですから。
こんなときこそ、為替ヘッジが効いて、株価の上昇をとりやすい、レバナスにもう一度光が当たりそうな気がします。
今の私なら、新NISAはノーマル型の投資信託を積立継続しますが、スポット買いはレバナスETFを買い増そうと思いますからね。
■NASDAQ100はエヌビディア次第
来週はエヌビディアの決算があります。
これが通過するまでは、NASDAQ100指数は上に抜けないと思いますし、FANG銘柄も大きく上がってこないと予想しています。
エヌビディアの決算が予想よりも良く、さらに超絶決算の場合には、さらなる上昇が狙えると思いますが、逆に失望な結果だと、株価の下落は止められません。
とはいえ、9月の利下げは確定であり、あとは利下げ幅の議論になっていますから、市場の雰囲気としては上昇基調にあると思います。
戦略は難しいところですが、まずはパウエル議長が利下げを明言したということで、それに準じてレバナスETFを月曜日に少し買い増ししようかと思います。
まだまだ全力では行かないというか、この前の大暴落を食らったので、以前のようなレバナスのポジションにはしないと思います。
けれども、エヌビディアの決算が良かった場合には、9月の利下げに向けて、さらに買い増しを検討すると思います。
ここからは株価の時代です。
為替は円高になっても仕方ないですから、株価は良い環境になってきているので、売るってことは無いと思いますし、買い増しのポイントを探すことになっていくでしょう。