今回の日本市場の株価暴落はかなりのところに影響を与えているようですね。
仕事の夏期休暇で暇な日をこれらの問題でかなり時間が潰せました。
加えて、自分の投資戦略をもう一度考える時間もありましたし、市場も動いていたので、ポートフォリオを整理することもできました。
市場って、玄人であろうが、素人であろうが、金持ちであろうが、庶民であろうが、そんなことはパフォーマンスには関係なく、いくら賢くて、情報をたくさん持っていても、儲かった人が勝ち、損した人が負けの世界です。
ある種、ギャンブル要素のあるような相場であり、マネーゲームと揶揄されるのもあながち間違いでは無いと思います。
ハッキリ言って、ビビりの人は、投資なんてしない方が良いです。
投資額の10%や20%がマイナスになるなんて当然ですし、含み益なんて幻想ですから、それが削られることだって普通に起きます。
利益は売却して確定するまでは自分のモノではないんです。
儲かったお金が全て自分のものだと勘違いするような人は株式投資に合っていません。
なぜなら、少し儲かったらすぐに逃げようと考えるし、少し損したら人生が終わりのように阿鼻叫喚する、そんな性格の人が何十年も相場にいれるわけがないんです。
そんな甘い世界ではありません。
新NISAの広告などで、年利何%とか、シミュレーションの棒グラフとか、そのような一見夢のような投資ライフが描かれていますが、そんな都合の良い資産の拡大なんてあり得ません。
今回の暴落で良く分かったと思います。
この程度の下落で手放してしまうような新NISAの投資スタイルであれば、やらない方がマシです。
何も考えず労働して、そこでもらった報酬で生活した方が良いんですから。
■資産の最高値更新は期待していない
投信の収益は一時期からは回復しましたが、まだ最高値から20%以上マイナスになっています。
ドル円が160円に行かない限り、ノーマル型は今年の最高値更新は難しそうなので、今年の資産の最高値更新は結構諦めています。
もちろん、米国株価がどんどん上がっていったら話は別ですが、バリュエーション的にもここからさらに上を目指すというのは考えにくいかなと思っています。
決算見通しがさらに良くなるとか、金利が一気に引き下がって利益がさらに出るとか、そのような状況にならないと厳しいかなと思います。
まあ、金利が一気に下がるようなことになると、米経済が崩壊しかけということになるので、それはそれで株価が下がりそうなので、ここから爆益上昇っていうのはなかなか難しい話かと思っています。
なので、今は、全力投資はせずに、余力を残しておくのが重要かと思っており、現金比率は30%以上をキープしています。
来年こそは新NISA一括投資をしようと思っているので、現金が残っていても、1月には一気に240万円は行くことになると思いますけどね。
■今週はFOMC議事要旨とジャクソンホール会議
昨日の米国市場は謎に好調でした。
特に経済指標の発表もなかったので、あまり期待していなかったのですが、AMDが買収する話とか、FRB議事の発言などで好感されていたのかなと思います。
けれども、出来高はあまり高くなかったようなので、機関投資家が買ったというよりも、個人投資家が買ったという方が正しいのかもしれません。
今週の大注目はジャクソンホール会議でのパウエルさんの発言です。
ここで利下げの話が出るのでは?という予想があるのかなと思いますが、パウエルさんはこれまであまりそのような言及はしなかったので、結局、9月の雇用統計の結果を見てから的な話をしそうな気がします。
けれども、米経済のリセッションに関しては、おそらく安心するような発言をするでしょうね。
それを受けて、マーケットがどのような反応を示すかだと思います。
その前に、水曜日にはFOMCの議事要旨が発表されます。
このような経済指標がない時の要旨発表って意外と材料にされる傾向があるような気がするので、ここも注意なのかもしれません。
米国市場は連騰しており、日本株を持っている人は羨ましいかもしれませんが、これが米国株の特徴です。
指標に素直に反応しますし、様々な人の発言にも素直に反応します。
私にとって日本市場の何が不安かというと、何だか分からないけど上がってる、何か分からないけど下落する、そんな日々が多いからです。
企業収益や経済指標を見ているというより、外国人投資家が為替を見ながら、ある意味、資金の回避場所のように使っているような気がしてなりません。
だから、私は日本株はやらないんです。