米国株式が絶好調で、先日はS&P500が最高値を更新しました。
企業の業績も堅調なうえに、雇用状態も堅調な指数が出ています。
ただ、市況が少し停滞から悪化しているという観点から、利下げの観測も出ており、実際に7月は利下げを実施するのではないかということです。
それゆえに、株式市場には朗報であるので、株価が先に織り込んで堅調に推移しているということのようです。
「さずが、米国だな」とつくづくと感じます。
日本は、異次元緩和からマイナス金利まで導入しているのにも関わらず、物価は全く上昇の気配は無く、GDPも停滞しており、私のような若輩者でも、日本は本当に大丈夫なのか?と本気で心配になっています。
私自身は政治家でもなければ、単なる一人のサラリーマンであり、子どもの子育てに懸命に過ごしている一人の国民でありますから、日本のことは心配しながらも自分にできることは自助努力だと感じます。
ゆえに、できることは、家族を路頭に迷わせないための収入源確保に加え、ダブルインカムの推進、子育てではグローバル化を意識し、資産形成・資産運用をしっかりと行い、適切なアセットアロケーションとポートフォリオを組むことだと思っています。
なので、頭を固くしないで、適宜、柔軟に対応していくことが重要かと思っています。
本日は、ポートフォリオの組み替えについて、書きたいと思います。
■日本における資産運用は自分で考えることが必要
資産形成において必要なことは、どんな書籍にも書いていますが、適切なアセットアロケーションとポートフォリオを組んで、あとは我慢をするだけということです。
一喜一憂しないで見守ることも大切ですが、途中で抜けてしまうことはタブーと言われています。
しかしながら、それは適切なポートフォリオを組めている場合の話です。
したがって、自分自身の環境(資産や家族構成など)に照らし合わせて、ポートフォリオの在り方か各人各様ですので、自分の最適なポートフォリオを見つけなくてはいけません。
注意点としては、一般のFPからの助言は何の役にも立ちません。
なぜなら、一般のFPの自分自身が、投資未経験の人が多いからです。
日本人は保険と貯金が大好きな人種です。
よって、相談する相手のFP自身も保険と貯金で鎧をまとっている可能性もあり、そんな人に適切なアドバイスができるはずがありません。
自分自身の資産は自分で形成するものです。
資産運用が弱い日本国では自分で勉強した方が身のためだと感じます。
■日本株式中心のファンドが非常に悪い
さて、本日の記事のメイン内容ですが、最近、非常に気になっているのが、「ひふみ投信」と「コモンズ投信」の基準価額の推移です。
非常に良くありません。
これは、これらのアクティブ投信の運用の問題かな?と感じもしますが、私の場合はたグローバルなアクティブ投信や各種インデックスファンドを保有していますので、これらと比べると、日本株式中心の投信において、非常に成績が悪いです。
私の場合は日本株式のインデックスファンドを保有していないので、直接的には比べられないですが、日経平均株価やTOPIXを見る限りにおいて、確実に悪いことには変わりないと思います。
特に冒頭で上げた米国株の指数に比べると、かなりの停滞感があります。
したがって、たとえアクティブ運用をしているこれら2つの投信であったとしても、市場が悪いとどうしようもないですね。
■共通KPIの運用益プラス顧客が45%まで急落
さらに「ひふみ投信」においては、もう一つの大きな気がかりが出てきました。
それが共通KPI(成果指数)です。
運用損益がプラスの顧客が激減しています。
2018年3月末の段階では91.0%の顧客がプラス状態だったのですが、2019年3月末の段階では45.0%までに急落しているのです。
実に半分以上の顧客がマイナスを抱えているという結果になっています。
これがどんな問題があるのかというと、一つには、この結果を見てさらに売りに走る人が多くなる懸念があり、売買手数料などの無駄な経費によって基準価額が下がる可能性が考えられます。
もう一つが、ここ2年程での新規顧客が多すぎることです。
顧客数よりも純資産総額が急激に増えることが、既存の顧客にはマイナス要因です。
一般的に、純資産総額は、ある程度大きい方が安定した運用ができると言われています。
しかしながら、ひふみ投信は大きくなりすぎました。
逆に不安定運用になってきています。
顧客数と資産が増えることで、身動きが取りにくくなっている点や、意図しない巨大な売却によって手数料損が出てくるからです。
これらは既存の安定顧客には確実にマイナス要素です。
■ひふみ投信の外的環境が悪すぎる
ひふみ投信自体の運用は好きですが、外的要因が悪すぎます。
日本市場が停滞・後退気味である点と、純資産総額が大きすぎる点、KPIのプラス顧客が半分以下までに下がってしまったのは非常に悪い傾向です。
私が望むには、以前の身動きが軽くなる母体までにシェイプアップしてほしいです。
故に、ひふみ投信への積立金額を減らすようなことを考えることにしました。
間違っても積立停止はしません。
積立を停止すると、ドルコスト平均法の恩恵を手放すことになりますので、その場合は全額売却を検討した方が良いと思っています。
ひふみ投信の運用方針は好きなので、積立金額を減らしながらも投資は継続したいと思っています。
ポートフォリオを見直すにしても、いろいろを考えるので、難しいものですね。