娘も中学2年になると、宿題で覚えるべき内容が少しだけ高度になってきました。
特に、私の場合は、化学が専門であることから、化学の範囲を中心に見てしまい、化学を基準で判断してしまうのですが、ようやく、化学っぽい勉強を始めたなと感心しています。
これまでの理科といえば、世の中の観察とちょっとした実験を勉強していた感じですが、ようやく化学を元素から勉強するようになって、目に見えないものを理解していくという理科の一番難しく、楽しい部分なのかもしれません。
とはいえ、私は学校の先生の教え方にちょっと疑問があります。
先生もいろいろな生徒を相手にしなければならないうえに、カリキュラムどおりに進めなくてはいけないので難しいということは分かっているつもりなのですが、たった数分で話せることや、ペーパー1枚で教えれることなので、それくらいは教えてあげてほしいなと思えてなりません。
なぜそう思うかというと、小中学生の間は知識を浅く広くもっていて、それぞれをリンクさせた方が覚えやすいうえに、忘れにくいからです。
また、各教科に少しでも興味が出てくると思うのです。
私の子どもなのに、娘は理科があまり好きではないみたいです。
理科嫌いになると、入試の時に辛いので、少しでも興味をもってもらいたく、私は背景知識を入れるようにしています。
■雑談で理系好きを作ってほしい
きっかけは、元素記号1~20番を覚えている時に、それぞれの元素が何に使われているかを教えてもらっていなかったことです。
身近に無い元素もあるので、全ては難しいと思いますが、炭素(C)くらいは、教えてあげてほしかったです。
娘に、炭素(C)は周りにいっぱいあって、人間の身体も炭素で出来ているし、プラスチックも炭素で出来てる、シャーペンの芯も炭素の塊だし、ダイヤモンドも炭素の結晶だと教えると、娘はとても驚いていました。
こっちが驚きましたよ。
元素を習う時の基本でしょ、特に炭素が使われているものを教えてもらったり、考えたりするというのは、と思っているからです。
娘は、シャーペンの芯とダイヤモンドが同じ炭素であることに驚いたようで、私がシャーペンの芯を高温でギューって高圧をかければダイヤモンドができるかもしれないなと言うと、目を輝かせていました。
友達に教えてあげると、きっと、「大儲けできるやん!」って喜ぶと思うって言っていました。
化学への興味ってそんなところだと思うのです。
理系好きや理系離れというのが最近の話題になっていますし、女子に限っていえば、リケジョなんて括りもされます。
理系好き、理系離れになるのは、このような些細なことを教えてもらっているかどうかだと思うのです。
このような話はたった数分で終わる話です。
是非とも、理科の先生には、このような雑談を交えてほしいですね。
■理科にも英語の要素を入れるべき
もう一つ感じたのが、元素記号と英名です。
これに関しては、自分が子どもの時からそうだったのですが、元素記号と名前は丸覚えするしかありません。
けれども、現代は英語教育が昔と違って発展しているので、名前も日本語名だけでなく、英名も教えてあげるべきだと思うのです。
たとえテストなどでは、英名を問わずに、日本語名だけだったとしても、元素記号、英名、日本語名の一覧は配ってあげるべきですね。
なぜそう言うかというと、元素記号は英名の頭文字だからです。
結局、Hが水素とか、Cが炭素とかは、そのまま丸覚えしているだけにすぎません。
HはHydrogenが英名で日本語が水素、CはCarbonが英名で日本語が炭素と知っていれば、なぜHなのか、Cなのか、という疑問を持つ必要がありません。
せっかく英語教育に力を入れようとしているのであれば、化学の分野も英語も入れていくべきだと思います。
これらのちょっとした知識は、理系で進んで、大学に通ったときの論文で役に立つかもしれません。
覚えていなくても、聞いたことあるなで十分なのです。
一覧表くらいは、作成して配布すれば良いだけなので、是非ともお願いしたいところですね。
■ヨウ素(I)はすでに学習済み
最後に、これは最も改善してほしいところかもしれませんが、Iのヨウ素を覚えさせる時に、小中学校で習っているヨウ素液は、このヨウ素(I)のことであると、一言は加えてあげてほしいですね。
先生からしたら当たり前と思うことかもしれませんし、私も当たり前だと思っていたのですが、娘にふと聞いてみると、全く結びついていませんでした。
娘の思考力が乏しいだけかもしれませんが、このような関連性も非常に大切ですし、知識がリンクしていくことになり、忘れにくくなります。
そのような勉強法が大切だと思うのです。
化学分野の勉強法でちょっと気になったことを書いていました。
学校の先生によって差があると思いますし、もしかすると、良い先生であれば、このようなことはしてくれているのかもしれません。
その辺は先生の質なのかもしれませんね。