学力のなく資本主義社会を知らない親を持つ子どもは苦労します。
私が実際そうでしたし、変な知識を植え付けられました。
何が一番問題かというと、「仕事は汗水かいて自分の手でやってお金をかせぐこと」を教えられるからです。
国民は就労の義務があるので、働くことは必要ですし、また働かなければ稼げないので生活できません。
したがって、何かしら就労しなければなりません。
ただ、自分の手でしっかりと稼ぐことなんて言われていないのです。
仕事は自分の手でやるべきで、仕事に執着して稼ぐには、何事も犠牲を払うべきものだ的な教えがあります。
そのような教えを言っている人ほど、低学歴なのです。
私自身、自分の親も含め、周りの人間はそんなことを言う奴が多かったです。
確かに、就労と稼ぎはセットなので、就労することで稼ぐことはできます。
ただ、就労は様々な方法がありますから、必ずしも自分が手を動かして働く必要なんてないのです。
ましては、稼ぐことは就労以外でも可能であり、必ずしも自分の肉体を動かして働くことが全てではないのです。
それが資本主義であるのですから、上手に利用しなければなりません。
そんな社会を分かっていない人が、低学歴の人には多く、それが自分の親であったり、自分の身近な人にいたりすると大変です。
■子どもの頃にしっかりと投資されているか
以前の記事で、手に職を持つことが大切だという教育をされてきたと言いました。
そんな教えをする親は最低だなと思えてなりません。
加えて、稼ぐためには会社に貢献し、そこに執着するのなら何を犠牲にしても構わないという考えも最低です。
こんな考えをする人は本当に低学歴です。
ましては、このような考えをもった親に育てられた子どもというのは、学力を高める教育投資をしてくれません。
学力よりも努力、学歴よりも資格だと思っている可能性もありますし、たとえ思っていなくても、人より学力を高める活動をしないので、結局は、低学歴は低学歴を生むのです。
政治家の子は政治家、医者の子は医者と揶揄されますが、それは、これらの親はいかに子どもの頃に投資をすることに重大な意味があるのかを分かっているからです。
単になりたいという希望だけで政治家や医者になれるわけがありません。
子どもは子どもなりに努力していますし、親はしっかりと投資をしています。
その意味が分からない人、そもそも資金が出せない人が、そんな人たちにクレームを言っているだけにすぎません。
■資本主義社会の日本
我が娘が、政治家や医者になりたいと言っている訳でもなく、私もならせたいとは思っていませんが、手に職を持たせるが意味なしと言っているように、学力を技能で置き換えるようとするのは浅はかな考えと言えます。
資本主義社会である日本にである限り、いかに自分の労働力を何倍も何十倍もするのかが勝負です。
仕事においても、いかに部下や同僚や他部署の人間を使いこなせるか、自分が動かなくても他人が動いてくれることで成果や報酬が上げられるかが勝負です。
これは決して自分が楽に仕事をしたいというわけではなく、自分の能力を他人に伝え、そして成果を上げていくという考えです。
自分ひとりでは時間も能力も限られています。
2人になれば時間も倍になりますし、その人数に応じて使える時間は増えてきます。
また、能力も自分よりも秀でているがいる場合、自分が実行するよりも、その人に任せてしまった方が早いことだってあるのです。
全部自分でやり切らなくてはいけないという責任感で動いている限り、その人はその程度の器であり、一生使いっ走りの人生です。
たとえ、年功序列的や学歴的に昇格したとしても、そのレッテルからは逃げられません。
■投資も仕事も同じ
投資においても同じことです。
普通預金や定期預金でお金を管理している限り、それは、リスクを恐れて自分で運営しているだけに過ぎません。
金利が高いや安いなどの問題ではなく、預金で置いている限り、自分の仕事範囲から手が離れていないのと同じです。
仕事の業務と同じように、自分の手から離れて他への投資や他人に運用をしてもらうことで、何倍も何十倍もの成果が得られるようになります。
その効果は理解できていない人は、仕事の業務と同じで、自分のお金は自分のものであり、自分で都合をつけないといけないと思い込むのです。
確かに元本割れのリスクもあります。
けれども、それは、過重労働をしていると身体を壊すリスクと同じです。
自分の身体を気遣うと他人に業務を任せることになりますから、お金に関しても同じことが言えるのです。
逆にいうと、他人に任せられない人は、身体を壊したり、お金が目減りしていったりするのを自分で指を加えて体験しなければなりません。
■自他ともに認められる学力
これらのことを頭で理解できていても、実行にできない人はたくさんいます。
ましてや、これらは自分だけの判断や決定ではどうしようもできず、他人に理解してもらう必要もあります。
投資の場合は自分で自己解決ができますが、仕事の場合は能力の有無も重要で、低学歴の人が信用や信頼される可能性は低く、高学歴の人が会社を重役に就くうえに、大人数の社員を率いることもできるのは、自他ともに認められなくてはいけないです。
それが、学力を上げる必要性の理由です。
分かる人には分かるけど、理解できない人には一生理解できないでしょうね。