最近の進学調査結果では、大卒の親の子は大学に進学する率が高く、高卒以下の両親の子は大学へ進学しない率が高いというのが分かっています。
また、東大生の親は年収が高いことなど、大学進学に加えて、親の年収との兼ね合いが話題となっています。
さらに、医者の子は医者になるように、難関大学を卒業した親がいる場合、子どもも難関大学を目指す傾向にあるとの情報です。
当たり前といえば当たり前だと思うんですよね。
別に大学進学が得意的なわけではなく、例えばスポーツをとってみても親の影響は大きいです。
勉強への姿勢に対しても親の背中を見て子どもは勉強しようという心構えになります。
データがあるがゆえに客観的であり、真実性が増すわけですが、そうなると、逆転人生は送れないのか、親が低学歴や低年収だと諦めるしかないのか、という話になるわけです。
遺伝子を重んじている人からすると肯定するのかもしれませんが、個人の努力を重んじる人は関係ないと言います。
私の個人的な意見、そして希望的観測からの考えからすると、親の状況は関係ないと思っています。
ただ、確実に言えることは、親がその状況を経験した方が強いということです。
親の経験はかなり子どもの子育てに影響を与えます。
その理由は、何をどうすれば良いか、そして、経験からくる最適解を持っているからです。
■教育にはお金がかかる
親が東大や難関大学を卒業した子は、東大や難関大学を目指す傾向にあり、実際に合格者の統計はそうなっています。
それは、親が勉強法やルートを分かっているからです。
どこで、そのタイミングで、どのように、勉強すれば良いのかが把握できているので、子どもは親が準備したレールに乗るだけで実力がつきます。
また、教育はお金がかかるものですが、東大や難関大学を卒業した親は年収が高い職種に就職している傾向が強いため、お金がかかる教育に投資が可能になっているというわけです。
データでもきちんと出ていることですが、公立の中学に通って、公立の高校に進学するよりも、私立の中高一貫校に通った方が、東大や京大に進学する率が高くなっているのが現実です。
もちろん私立の中高一貫校は費用がかかりますし、また、プラスで通塾もしますから、当然ながら費用がかさみます。
一般的な仕事の給与では、子どもの教育資金にここまで費用がかけられないのが現実です。
■情報はすぐに取れる時代
とはいえ、では、低学歴で低収入な就職にしか就いていない親はあきらめなくてはいけないのか、という話ですが、現代ではそうではなさそうです。
その理由は、情報が公開されているからです。
私が子どもの頃は、大学進学に関する情報が、学校か親からしかありませんでした。
通塾していなかったら、それらからしか情報が取れなかったのです。
しかし今では、インターネットが十分に備わっていますし、SNSやYouTubeなどで情報を得ることが出来るようになりました。
もちろん情報源の取捨選択をする必要がありますが、確実に一昔前よりも情報が取りやすくなりました。
そうなると、現代の親子は情報を取ろうと考えれば、どこからか情報が取れるということです。
これまでは私立や塾などに多額の費用を払わなければならなかった情報が、今では、極端に言えば無料で手に入れられる可能性があるということです。
勉強法にしても、合格ルートにしても、難関中高の過ごし方にしても、情報が発信されています。
あとは、自らが情報を取りに行っているかどうかで決まります。
■情報は自ら取りにいってトライしてみる
低学歴や低収入でコンプレックスを抱いている親は、自分の子どもに同じ境遇を与えないためにも、自ら情報を取りに行く努力が必要です。
教育にお金がかけられない以上、時間や労力で情報を取りに行かなければなりません。
敵を知らなければ、勝てる訳がないのです。
それは勉強だけでなく、スポーツでも仕事でも趣味でも同じことです。
情報を得ることで、その対策を講じることができ、そして、時間と費用を使って力をつけることができます。
その結果、己に勝つことができ、敵に勝つことができます。
間違った情報や、たいしたことない噂、世間体などを気にしていると、正しい情報が得られず、正しい知識が付けられません。
何が正しくて、何が間違っているのかを知るのも、いろいろな経験が必要です。
情報が自ら自分のところに来てくれるわけなんて無いのですから、自分から情報を取りに行く努力が必要です。
そして、トライ&エラーを繰り返すことです。
成功者の体験は、あくまで自らが成功した方法にすぎません。
その方法が自分の子に合っているかどうかなんて、やってみないと分からないのです。
恐れずにやってみて、成功体験を積みかねられた者が、人生を変えられる可能性があるということです。