2019年も、夫婦正社員共働きのダブルインカム家計を継続します。
年末に「忘年会」と称して家族で居酒屋に行って夕食をしましたが、1年間の振り返りを話していると、やはり、子どもの行事の話や、仕事の話が多くなります。
仕事の話は愚痴というよりかは、今年も疲れたなぁ~といった話になります。
それは、今の世帯年収に不満が大きくないからだと思います。
給与をどんどん貰えるのなら、たくさん貰った方が嬉しいですが、何でもバランスというものがあります。
子育て家庭と仕事を両立するためには、高収入で馬車馬のように働くのは利にかなっているとは思えません。
また、我が家は正社員の共働きなので、もちろん、専業主婦家庭やパート妻家庭に比べると、時間という枠組みでは、娘に苦労をかけていることも自負しています。
その分、収入面においては、平均世帯収入レベルを上回るようになっていますので、お金が無いから我慢といった事象は、できるだけ少なくしているつもりです。
本日は、世の中の世帯収入に関する統計結果を紹介したいと思います。
厚生労働省が発表している「平成29年国民生活基礎調査の概要」からデータを抜粋して紹介します。
意外と世帯収入が高い家庭は多いようです。
所得が平均より高いからといって安心しないように。
■1,000万円以上の世帯は軽く10%を超えている
さっそく、データを紹介していきましょう。
厚生労働省の調査は、全国の6,541世帯のデータの集計を行ったようです。
また、一つ気を付けておきたいのが、データでは「所得」という言葉が使われます。
私が所得と聞くと、収入とは別のものだと感じてしまい、課税所得の方をイメージしてしまいます。
調査票の中に文言の説明がきちんとされており、「所得」というと、サラリーマンであれば「雇用者所得」がメインになると思いますが、それは『世帯員が勤め先から支払いを受けた給与・賃金・賞与の合計金額をいい、税金や社会保険料を含む』とされています。
したがって、一般的な収入や年収をイメージすればよいみたいです。
この注意点を認識しながら下記のデータ表を見てみます。
世帯の平均所得金額は560.2万円ですが、1,000万円以上の所得世帯は12.6%あります。
また、児童のいる世帯であれば、1,000万円以上の所得世帯は18.6%に上昇します。
これを、多いと見るか、少ないと見るかは、人それぞれの価値観ですが、私は多いなと思いました。
全体の10~20%なら少ないと感じるかもしれませんが、周りの世帯を10考えて、1つか2つの世帯は1,000万円以上の世帯年収があるということです。
「あぁ、あの家庭と、この家庭にはありそうだな」と簡単に想像できたのではないでしょうか?
そういうことです。
世の中、お金を持っている世帯というのは、周りからは簡単に察知されてしまうものなのです。
逆に、「この家庭は1,000万円無いだろうな」という家庭も簡単に想像できるでしょう。
その想像はおそらく当たっています。
周りから感じられないということは、その家庭はほぼ確実に1,000万円は届いていません。
我が家は2018年の家庭収入は1,000万円を大きく上回りました。(これは自慢です)
■親の頼っていると世帯年収は低くなりがち
自分自身の収入や配偶者の収入が低くても、親に蓄えがあったり、親が不動産をたくさん保有したりしている家庭も多いです。
そのような親の家庭の子の世代に限って、家庭年収が低いところが多いです。
もちろん、裕福な家庭で育った本人は、教育をしっかり受けさせてもらっているので、個人としては年収が高い人が多いですが、その配偶者に限って、年収が低くなるような安易な決断をして、結果として世帯年収が低くなる家庭が増えます。
億万長者と言われるのは、その名のとおり、1億円以上の貯蓄がある人です。
ただ、1億円あったとしても、子どもの年収が低く、何かにつけて援助していたら、一瞬の間に無くなってしまいます。
年収1,000万円の家庭は、単純計算では10年で1億円になるわけです。
実際には、課税されますし、生活費は消費されていくわけですから、1億円には到達するには何十年もかかりますが、逆に蓄えている1億円を消費するのは結構楽に使いきることができます。
したがって、世帯年収を高くするということは、世代を超えた財産の移転には重要なことなのです。
■貯まったお金の総額から購入品を選別すると資産は増えない
資産運用で最も効率の良い「株式投資」ですが、株式投資においても「インカムゲイン」は重要視するべき項目であり、高配当銘柄というのは人気が高くなります。
インカムというのは、それだけ重要な部分を占めており、家庭において黒字化を継続するにはインカムの拡大化が重要となります。
なぜなら、貯蓄は、複利により、さらに貯蓄額を増幅させることができるからです。
しかしながら、反対に、一定期間に貯金をして、大きな買い物をしてしまう人がいます。
「家一軒」を一気にキャッシュで買う人はかなり珍しいと思いますが、「車」であればそのような家庭は多いのではないでしょうか。
私の考えでは、貯金をして一気に支払いをするという考えでは、資産はいつまで経っても増えないです。
家庭のインカムとのバランスを考えて、何年で返済できるかということを考え、将来において返済していくことが重要です。
会社の設備投資の減価償却に考え方は似ています。
将来において返済していくには、「金利」がかかります。
「金利」がもったいないという考えには同感です。
しかしながら、金利の損得を端において、貯まったお金の総額から購入品を考えるのは、理にかなっていません。
そこは、世帯収入のインカムに応じた購入金額でないといけません。
結論を言うと、高くてカッコいい車が欲しいのであれば、それに応じた世帯収入である必要があるということです。
それには、インカムをアップさせることが重要であることが分かります。
個人で年収をアップさせる時代は終わりました。
これからは、家族一体となって世帯年収を上げる時代です。
「平均所得より上だから安心してはいけない」という意味はこれらにあります。