最近は「共働き」の記事や関連本の紹介が増えてきました
年末が近づいてくると、会社員は源泉徴収票が発行されるので、年収の話題が増えます。
1馬力で走っている家庭と、2馬力で走っている家庭では、2馬力で走っている家庭の方が収入面では有利なので、共働きの記事が増えるのも仕方ありません。
ただ、ひとつに共働きと言っても、夫婦共に正社員なのか、正社員&パートの組み合わせなのかによって、世帯収入では大きな差が生じます。
断然、夫婦共に正社員の方が、収入が高くなる傾向にあります。
当ブログでは常に、夫婦正社員共働きのダブルインカムを勧めていますが、この正社員共働きについて、非常に大切な条件があると個人的に感じています。
本日は正社員共働きの条件について、触れてみたいと思います。
■昔は社内恋愛・社内結婚が多かった
過去は主流であった「寿退社」や「専業主婦」という事象において、夫婦になる可能性が高いものは何だったのかという話です。
それは、『社内恋愛、社内結婚』です。
今ほど、情報ツールが盛んでなかったので、出会いの場というのは職場の中というのが多かったのです。
当然、お互いに恋愛関係になる人もいるでしょうし、会社の上司が紹介することもあったでしょう。
15~20年ほど前にアルバイトしていた結婚式場では、仲人がお互いの上司というパターンも結構多かったという記憶もあります。
専業主婦が一般的であった時代は、それで良かったのです。
なぜなら、女性は結婚や出産と同時に退職し、旦那の仕事を家庭内でサポートするというのが流れだったのです。
そのために、配偶者手当や扶養控除といった仕組みがあったわけですから。
ただ、現代に、昔と同じような、社内恋愛・社内結婚をして、共働きを選択すると大変なことになりますよ。
■子どもが産まれると一変する
新婚の時は、子ども授かっておらず、夫婦共働きは楽しい時期だと思います。
職場が同じであれば、一緒に出勤したり、一緒に買い物して帰ったりとラブラブ感はこれ以上ないと思います。
ただ、出産ならびに、子どもが保育園や小学校に通うころになると、それが一変します。
なぜなら、同じ会社・同じ職場だと、繁忙期や休日が同じだからです。
そうなると、お互いに忙しい時は同じなわけですから、子どもの行事などに参加するのが大変になるということです。
保育園の時は、日頃のお迎えだけでなく、病気やインフルエンザなどの看病があります。
小学校に入ると、平日も関係なく、授業参観や個人懇談などの予定が入ってきます。
そんな時に、日頃の忙しさの波が同じ夫婦が日程調整するのが非常に大変だということは、想像できると思います。
■業種が異なる会社で良かった
我が家の話をしますと、幸い、会社も違いますが、業種も異なりますので、忙しい時と平常時の波が異なっています。
したがって、子どもの保育園や学校行事であまり困った記憶がないです。
一番困った記憶では、保育園の時のインフルエンザや水疱瘡などの数日間の自宅待機が命じられることです。
こればかりは、なかなか連続で休暇を取りにくいので、非常に苦労した経験があります。
そのための手段として、祖父母が近くにいればお願いするか、地域によっては子育てサポート的な有料サービスをしてくれる団体があるので、それを利用できるようにしておくと良いと思います。
■収入面でも景気の波の影響が大きい
子育て面だけでなく、収入面でも業種が違う職場であった方が良い点があります。
メーカーやサービス業だけなく、業界が違うだけで、景気や政策の恩恵や波を受ける時期が変わってきます。
夫婦がお互いに同じような業種にいると、景気が良い時はものすごく収入が上がりますが、景気が悪くなると家計が圧迫されることになります。
世帯収入は出来る限り波が小さく、徐々に上がっていくのが理想なので、2馬力の収入を目指すのであれば、収入面でも分散を効かせた方が良いです。
■視野を広く持った社会人になりたい
本日は、夫婦共働き時の注意点について書きました。
最近は共働きが主流なので、片働きよりも世帯収入を増やすという推奨記事が多いですが、結婚する相手や新たに働き口を探すときには、業種のことを考えた方が夫婦円満の秘訣です。
ただ、恋愛感情を持ってしまうのは、仕方ないことですし、誰にも止めようがありません。
したがって、社内恋愛をする前に、会社から一歩出て、外の環境を見るという「ゆとり」が大切だと思います。
今の会社一筋で仕事人間になってしまうと、恋愛の面においても、社内の殻から抜け出せない人間になってしまいます。
情報化社会なので、会社の中だけが全てではないです。
毎日、残業ばかりで、会社と家の往復になってしまうと、恋愛においても、会社と家の往復の呪縛から解放されませんね。
そんな生活を送っていると、いざ結婚と出産により、楽しみな子育てが始まっても、子どもを中心とした夫婦喧嘩が起きてしまいます。
そうならないように、視野を広く持った社会人になりたいものです。