お盆休み、親戚などで集まっていると必ずといっていいほど、成績や進学先などの話になります。
そんななか、変なアドバイスをする人がいるので、それが本当に正しいのかどうかを考える必要があります。
特に昔の人の考えはかなり古いので、それを真に受けて進学先を間違ってはいけません。
私がこれまで経験・体験してきたなかで、これは確実に間違っていると言えることを述べたいと思います。
といっても、この私の考え自体に反論する人もいると思います。
それは考え方が昔の人の考えに同調してしまっているのです。
やはり逃げずに勉強することを第一に考えることが大切です。
■手に職を付けるという古い発想
古い人間は、スキルを身に付けば仕事は困らないという発想があります。
その考え自体は間違いではないのですが、いつまでも低い給与で満足できるのであればその考えに賛同しても良いかもしれません。
人間だれしも、高給になりたいはずですし、職に困らない人生を送りたいはず。
そうであるなら、「手に職を付けた方が良い」という考え方に流されてはいけません。
この発言をしている人は考えがかなり古い人間で、昭和を生きてきた人間です。
何か技術を身に付けていれば仕事に困らないという発想です。
資格などの武器を持っていれば、仕事ができるという安易な発想です。
よく考えてみて下さい。
今の時代、手に職を付けたからといって、仕事に困らないってことなんてありません。
機械が増えてきて、AIまでもが仕事をする時代です。
手に職を付けたからといって、一生涯に渡って仕事を与えてくれることなんてありえないのです。
そんなことを言うと、機械に置き換わらない資格の仕事をすれば良いという話がでてきます。
特に医療や人に関わる仕事であれば、完全に機械に置き換わらないので、資格を持っていれば安心という考えになります。
こちらも良く考えてみて下さい。
それらの資格を持っている人がどこまで高給で働いていますか。
年間に何千人も、何万人も資格を放出している仕事が、いつまでも仕事があるわけがないのです。
求人などで常に募集している職種はなぜあるのか?
それを考えれば自ずと理由は分かると思います。
■難関資格を持っていても仕事があるわけではない
そんな話をすると、難関資格を取れば良いという話になります。
確かに医師や弁護士や税理士などの難関資格であれば、給与面では困らないかもしれません。
けれども、そのようなアドバイスを受けて方向性を決めるような人が、医師や弁護士などになれるとは思えないです。
医学部や法学部に行ける人で、さらに、これらの難関資格に必死で取り組める人でないと合格できないですから、親戚の人に言われたくらいで勉強できるのであれば、もうやっているって話ですよね。
もう一つ、これらの難関資格を使う仕事は、最終的にはサービス業なのです。
資格と同時にコミュニケーション力が無いと成り立たない仕事なんですよね。
そもそも学力が劣る人がこれらの仕事をこなせる人はいないと思います。
資格を持っていても実務ができないというものです。
したがって、結局は地頭が良くないといけませんし、背景知識がないとやっていけない仕事なんですよね。
■機械よりも安く雇われるな
まあ、手に職を付けるというアドバイスを受ける人は、結局はエンジニア的な仕事に就くことになると思いますよ。
このようなアドバイスを受けている時点で、勉強をあまりやっていないから、家族や親戚などから、勉強があまりできなさそうだから手に職をつけたらと思われているということです。
エンジニアも何も考えずに作業だけできる人間は、もう不要になってきていますから、目の前の課題に取り組める人にならないと人間がやっている意味はありません。
それでも、全てが機械に置き換わらずに人間がやっている仕事があるではないか、と反論する人がいますが、置き換わらない理由は人間がやった方が安いからです。
複雑な操作がいるものや、細かいもの、単純でも判断が必要なものは、機械に置き換えるよりも人間に任せた方が安い時があります。
逆に言うと、機械よりも安く雇われているということです。
そのような仕事に就いている人が高給になるわけがないですよね。
結局は、地頭が良く、能力が高く、学歴が優秀で、課題を設定して、解決に向けて進める人が給与は高くなる仕組みです。
ですから、手に職を付けたからといって、仕事が永遠にあって、給与が高くなるってことなんてあり得ないんです。
夏休みやお盆休みで、親戚の誰かが発現しそうな「手に職を付ける」という点について書いてみました。
考え方が昭和の発想なので、そんな意見に惑わされる人も減ったと思いますが、それでも、勉強が嫌いな人はそちらの方向に流される人もいるのではと思いました。
学生の時に勉強しないと、将来において選択肢を狭めることになりますし、給与面で苦労することになります。
若い時は勉学からは逃げられないんですよね。
諦めて勉強するべきだと思いますよ。