なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!だいたい毎日19時に記事更新‼(たまに不定期に更新!?)

3種類のマネーと資産形成についての考え方

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2018年から「つみたてNISA」が始まりました。

「つみたてNISA」は年間40万円の運用益非課税枠です。

月単位で換算すると、33,333円となります。本当に微妙なルールだなと感じます。

したがって、上手に40万円分を使い切るには、33,250円/月として、どこかの月においてボーナス積立で+1,000円すれば、40万円全てを使い切る計算になります。

制度上は40万円×20年間の期間が可能になるので、合計800万円の非課税枠となります。

ただ、月に3万円強のお金を投資に捻出するのには厳しい家庭もあるでしょう。

本日はその辺りの話を書きたいと思います。

■3種類のマネー

資産形成用の投資に回せるマネーはいくら捻出しているでしょうか?

一般的に、「使うお金」「貯めるお金」「運用するお金」の3種類にマネーを分けるのが良いといわれています。

一昔前は、「使うお金」と「貯めるお金」の2種類だけでした。

私も子供のころに親から教わったのは、この2種類のマネーでした。

この2種類であっても、難しい人は難しいです。

収入を全て「使うお金」としてしまっている人は、「貯めるお金」ですら捻出することはできないからです。

「貯めるお金」をつくる最も良い方法と言われているのが、『給与からの天引き』です。

天引きを自動的に行うことで、使うお金の最大を目に見えるようにして、無意識の節約を働かせるという戦法です。

したがって、給与振込口座を2種類持つことが最も良いです。

給与振込口座が1つしか指定できない人は、自動振替を使う方法があります。

銀行で同じ支店の同一名義であれば、振替手数料を無料にしてくれるところが多いです。

人間は弱い生き物です。

一度許してしまうと甘えてしまう性格があります。

したがって、常に自分の欲望を制御する方策を取ることが重要だと私は考えています。

■第3のマネー「運用するお金」

第3のマネー「運用するお金」ですが、これを怖がる人が多いです。

なぜなら、運用には、元本割れを起こす可能性がつきものだからです。

したがって、元本割れするリスクがあるのなら、「貯めるお金」だけで十分だと考える人が多いです。

それが主として、日本人の考え方、教育の全てだと私は思っています。

元本割れが確かにリスクではありますが、たとえ現金で持っていたとしても、インフレリスク為替リスクは日々付きまとっています。

この2大リスクを、学生の間に学校で教えてほしいと私は思っています。

しかしながら、現代の教育者であっても、「運用するお金」が何であるかは分かっていません。

教える人間が分かってないのに、教わる人間が分かるはずがないというのが私の考えです。

故に、まずは「運用するお金」が必要であることを、理解・納得できている場合は、自分の子ども、子どもの結婚相手、孫、といったように、自分の家系から変えていくしかないと思っています。

なぜなら、運用にはリスクが付きものだからです。他人に簡単に勧められるものではありません。

2大リスクをしっかりと認識している人にしか、運用の必要性を唱えることはできないでしょう。

■運用ができる人の構図

「運用するお金」の必要性が納得できた場合に、どうするかですが、結局は「貯めるお金」と同じように、口座を分けるしかありません。

「つみたてNISA」や「iDeCo」の普及推進によって、銀行窓口でも口座を開設できるようになっています。

口座手数料などがかかることよりも、利便性を優先する場合は、給与振込口座を持っている銀行に「運用するお金」の口座を開設することが最も手っ取り早いです。

手数料なども節約したいという心意気のある人は、ネット証券などの手数料が無料や安いところで開設するのが良いです。

また、これも「貯めるお金」と同様ですが、自動振替で給与天引きをする必要があります。

余ったら運用しようなんて甘い考えをしていたら、実際にはほとんど運用できていないのが実態だと思います。

・認識が間違っている構図

収入 - 「使うお金」 = 「貯めるお金」 + 「運用するお金」

・運用ができる人の構図

収入 - 「貯めるお金」 - 「運用するお金」 = 「使うお金」

■「貯めるお金」と「運用するお金」

「貯めるお金」ですが、これは直近で使途が決まっているお金です。

元本割れすると悲しい用途には、「貯めるお金」でガッチリ確保しなければなりません。

しかし、期間に関しては人にとって価値観が変わります。

教育資金(例えば、子供の大学費用など)は「貯めるお金」でないといけないと言う人もいます。

ただ、私個人の考え方としては、大学費用を(余裕をみて)10年以上先の話であるのなら、「貯めるお金」で確保するのではなく、「運用するお金」にした方が良いと思っています。

その理由は明確で、「貯めるお金」ではマネーの複利効果が小さすぎるからです。

「余裕をみて」と書いたのは、私自身の感覚であれば10年未満であっても「運用するお金」に入れるでしょうね。

■いちいち見ないのも一つの方策

「運用するお金」の元本割れが怖いという人は、口座に自動振替して、自動投資を設定して、あとは放置、何も見ないというのがお勧めです。

実際に、私の妻がそうです。

妻はやはり、これまでの価値観から、元本割れというリスクを非常に強く持っています。

都合の良い事ですが、増える話は聞きたいけれど、減る話は聞きたくないらしいです。

『でもまあ、もし可能であれば、聞きたくないかな』と思っている同様の考えの人は、日本人でも多くいるのではないでしょうか。

私だって減る話は好きではないです。

しかし、2大リスクを十分に理解・納得しているので、「運用するお金」の存在に違和感を持っていません。

したがって、夫婦でどちらかが十分に理解していれば、相手は付いていくだけ問題ないのでは?と思います。

あとは、相手を信じて、任せるだけです。

妻には、年に数回ほど「資産時価総額」を教えているだけです。

それでも、毎月しっかりと積立をしていると、資産総額は増えていっていますので、妻としては「貯金通帳を眺めてヨシヨシ!」という貯金している感覚と同じみたいです。

実際に、元本割れしているのか、運用益が多く乗っかっているのかは、妻は知ることはありません。

元本割れが怖い人は、「元本金額」や「運用益」を知る必要はないのです。「資産時価総額」を知るだけで十分だと思います。

意外と何も考えずに運用している人が、あれこれ考えて運用する人よりも成果が上がっているという事例が多いものですよね。(笑)