「毎月分配型投資信託」って、いまだに販売実績が高いらしいですね。
販売する側も企業なので、手数料稼ぎのための商品を買って欲しいと営業しているのだと思いますが、買う側の消費者ももう少し勉強した方が良いですね。
企業への応援であれば手数料を取られていくことに満足できると思いますが、自分の資産運用であれば手数料はできるだけ排除したいはずです。
普通に考えると後者のはずですが、知識がないために前者になっているのなら、もう少し勉強すべきでしょうね。
まあ、金融業界は不勉強の人から搾取することで、利益を上げている側面もありますけど、販売している営業本人も不勉強の可能性があるので、それが面倒です。
■毎月分配型は身銭を削っている可能性
毎月分配型の投資信託が、毎月お小遣いがもらえる便利な商品だと思っていたら大間違いです。
運用されていますから、月によっては利益も当然あります。
けれども、自分の身銭を削って分配されている可能性があることを知らなくてはなりません。
基準原価をいう概念を勉強していない人もいると思いますし、勉強していても理解できていない人もいるかと思います。
もし、毎月分配型が運用利益で賄え場合、元本から分配しているというのを知らないのはヤバいですね。
■ニーズはあっても手数料までは把握できてない
毎月分配型は定期的に分配がありますから、それを利点だと思って購入する人もいると思います。
貯蓄しても金利が付かいない時代ですから、運用して少しでも利益を上げてもらいながら、元本を削っていることを了承して、毎月分配を望んでいる、例えば老後の資産であればニーズはあるかもしれません。
ただ、手数料までは熟考している人は少ないと思います。
分配が多いものは、それだけ経費がかかります。
そして、その分は手数料としてしっかり取られています。
運用や分配のシミュレーション図ばかりを気にして、小さな字で書かれている手数料に関心が及んでいないケースは多いのではないでしょうか。
■外貨預金などの商品も同じ
同じような商品として、外貨預金や外貨積立預金があります。
日本の金利が低いので、外国の金利に目を付けた商品です。
これは保険の商品などで販売しているケースも多く、これがまた厄介です。
最近は行政からの指導や、後からトラブルになることが多いためか、非常に膨大かつ詳細な商品資料をあらかじめ渡して、中身を確認するように言われます。
ハッキリ言って、保険屋の場合は、商品を売っている販売員はほとんど何も分かっていないです。
また、他の生命保険や医療保険に対して、利益が少ないからか、あまり積極的には売り込んできません。
商品を良く分かっていないというのも一つかもしれませんが。
■手数料の把握は必要
この商品も為替交換手数料が確実に取られます。
そして、往復しますから、手数料は2倍かかるうえに、非常に高いです。
そこらのネットバンクに比べるとすごく高いので驚きます。
往復で1円以上取られるのが普通ですから、驚きの手数料です。
それに、金利に関しても手数料を取られます。
いくら海外の貯金金利が高くても、これだけ手数料を取られると、外貨預金する意味があるのかな?と思うくらいです。
実際、元本割れするケースが多いそうなので、トラブルも頻繁に起きているでしょう。
外貨預金なので、為替の影響から元本割れする可能性はあるのですが、それが本当に為替の影響なのか、手数料の影響なのか、本当のところは分からないので非常に怖いです。
■元凶は何なのか
手数料を確認せずに、商品を購入している人が増えているし、リスク管理がしっかりとできていないので、問題になっているのでしょう。
売る方も売る方ですが、買う方も買う方です。
日本人はこれまで元本が保証される貯金の割合が多かったので、元本割れリスクのある商品に慣れがないのです。
でも、これからの時代は元本割れリスクのある商品で運用しなければならないです。
その場合、元本割れが怖いのであれば、リスク商品は買うのは避けなければなりません。
しかしながら本来は、インフレ要因などがあるので、リスク商品で運用すべきなのですが、これがデフレマインドなのか分かりませんが、躊躇してしまう日本の状況です。
元凶は、収入アップの望みが少ないのに、税金や社会保険料などがドンドン上がり、教育費などの費用の見込みが立ちにくいのが問題だと思いますがね。